ユー・イングリッシュ

ユー・イングリッシュ 中山裕木子 ブログ

学生授業へのエンジン(日常ブログです)


学生への授業を続けています。今期も3大学+1大学(7月開始)を担当していますので、結構な時間数を授業や準備に使っています。対面授業は減り、今年もオンラインの授業が半分以上です。

 

学生の顔は見えにくいが、心の声は聞こえやすい、というのがオンライン授業の特徴でしょう。チャット機能を使って声を提出してくれる学生が多いため。

 

対面とオンラインの両方を同時期に行っていると、対面では「あなたの心のイイネが見たい(応答ボタンや授業中のチャットへの書き込みがないため)」と思う。

 

一方、オンラインでは「空(からっぽ)に向かって話している感じがする。少しでいいから顔が見たい(最近のZoomは顔出しNGがスタンダードになってきました。理解しています)」。

 

複数大学や複数種の授業に加えて、対面とオンラインが混在するので、少し混乱し、そんな風におかしな心理状況になることがあります。

 

 

対面とオンラインの利点と欠点を淡々と使い分けながら、混乱しないよう気をつける。

そのようなわけであまり余裕がなく、今期は各大学にあまり感情移入をしない授業を行ってきたように思います。

とにかく間違えないように、淡々と。

 

しかし本日、また私の感情移入が発動・・・。

 

学生達はやはり、素晴らしい。各大学、それぞれ特徴はありますが、必ず光る、力を持った学生達がいるものです。そしてその力は、授業開始時ではなく、ある程度授業が進んでから徐々に露呈されるのです。(逆に、開始時に目立っていた学生達は途中でフェードアウトしたりするのは興味深い。これもあらゆる人間関係に言えるでしょうか。関係は少しずつ築きながら、そしてコツコツと深めて行くほうが長続きするように感じる。)

 

「この学生達のためなら、私、必死で働きます!」

 

学生達の役に立ちたい。自分の持てる、例えばリライトテクニックとか、日々の英語に親しむための工夫とか、これまで少しだけ長く生きてきた分、「英語の学び」に関する知恵やコツがあるとしたら、それらを伝えられたらいいなと考えます。

 

エンジンかかるの、遅。

 

残る授業、効果的に学んでいただけるよう、もっと働きます。

 

授業を担当させてもらって、ありがとう。

Webセミナー【和訳・英訳 第2期】サンプルセミナーを行います


2021年ユー・イングリッシュWebセミナー第2期の募集を開始させていただきました。

和訳と英訳の両方から学ぶテクニカルライティング

https://www.u-english.co.jp/seminars/2021/1.html

 

テクニカルライティング、つまり実務の英語ライティングを習得するにあたって、英語の理解だけでなく、日本語の理解も大変重要と考えています。

 

私、中山は翻訳者と技術英語講師としての20年間に英文ばかりを扱ってきました。そこで、英文のリライトはもはや自分の一部になっています。

 

自分が訳したもの、他の人が訳したもの、訳ではなく日本人著者が直接書いた英文、いずれの場合も、およそ英文を読むと同時に、どこをリライトすればよいかが浮き上がります。

 

ClearとConciseの観点から、英文が話しかけてくる。「ここを変えて」「私は本当は文の前のほう」「ここが長いんです、困った」「ぎゅうぎゅうに表現が詰まって、息苦しい・・・」などと。

 

Correctの観点においても、「冠をかぶりわすれていまして、なんだかフワフワ浮いて飛んでいきそう・・・」とか、逆に「theがたくさん入って、文が流れない。読む人の目を何度も止めてしまうので、なんとかして」、また「ここの前置詞は不適なので交代お願いします」といった声が聞こえることがあります。

 

さて、そんな風に私が英→英リライトを手がけてきた頃、今回も講師をお願いしています中村先生は、平行してどこかで日→日リライトのスキルを磨いておられたのかな、と思っています。

 

私は日本語が下手なのですが、中村先生は日本語が大変上手い。

ご自身の頭の中にあるロジックにしたがい、スラスラと日本語をリライトされることを目の当たりにする機会があり、こういったスキルは皆に共有してもらうことで世の中の役に立つのではないか、と考えました。そして、ユー・イングリッシュセミナーをお願いするに至りました。

 

さて、和訳・英訳セミナー第2期の参加者の募集にあたりまして、今期もサンプルセミナーを行います。

 

和訳と英訳から学ぶテクニカルライティング サンプルセミナー(無料)

6月24日(木)開催:

第1部 和訳:13時30分~14時15分(担当講師 中村泰洋)

第2部 英訳:14時30分~15時15分(担当講師 中山裕木子)

各質疑応答5分を含む

 

Zoomウェビナーで行います。こちらよりご登録をお願いいたします。

https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_fI5ZxvPCT82DwTvXVTDIag

 

 

7月よりはじまります本番のセミナーのご受講をご検討の方も、そうでない方も、気軽にサンプルセミナーを覗きにきていただけると嬉しいです。

 

ご参加いただけます皆様に、楽しい時間と、そして何か一つでもお役に立てる内容を見つけていただけるようにと考えています。

 

皆様にお会いできますことを楽しみにしています。

English! コロナボキャブラリーのお話


久しぶりのブログ更新となります。みなさまお元気でしたでしょうか?

私、中山は英語チャレンジを続けながら、日々を過ごしています。

 

さて、このパンデミックyearにて目にしたのは、新しい英単語。

 

言葉は人が便利に使うものですから、時代ととともにゆるやかに変わりますが、激動の1年だったために、その変化を実際に感じることができたことは興味深かったです。

 

いくつかご紹介。

 

■まずは「ソーシャル・ディスタンス」=「社会的距離」

 

本題の前に、基礎を確認。

 

このソーシャル・ディスタンスという言葉は、名詞で使うとWe must keep a social distance.

このときdistanceは例えば1.5メートルなどと「値」を想定しているので、必ずaが付きます。We must keep a social distance of 1.5 m.

 

一方、動名詞にして、social distancingとすると、We must maintain social distancing.などと表現。このときはdistance = 「距離を取る」という動詞を名詞の形に変えた動名詞のためsocial distancing「社会的距離をとること」は不可算、無冠詞。

 

さて、基礎を終えたので本題。

 

面白いなと思ったのが「distance」を自動詞で使う場合の表現です。

 

We must social distance.といった類のsocialまでをまとめた動詞表現が使われるのを(主にニュースで)多く聞いたのです。

具体的には、People are expected to social distance and wear face masks.など。

 

はじめ耳にしたときは、「あれ?distanceを今自動詞で使った?しかもsociallyではなく?」と耳を疑いました。

通常であればWe must socially distance from other people.などと「socially = 副詞」を使って表現するはずですが(physically distanceのように)、2021年、social distanceは1つの動詞を作ろうとしていました。

 

 

social distance「社会的距離を(他人との間に)取る」の自動詞表現。

随所で耳にしながら、「ハイフンは入っているのだろうか」「そのうちsocial-distance(社会的距離をとる)→socialdistanceなどと一語の動詞になる日はくるのか(多分来ない)」「Ngramviewerで確認する日がくるのか(わからない)」などと一人で興味深く想いを膨らませました。

 

 

■そしてここ1週間ほどの私のヒットは「マスク」という単語です。

 

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)がfully vaccinated Americans(ワクチン接種を終えたアメリカ人)のマスク着用(および社会的距離)について、方向転換したガイダンスを出したニュースが賑わいを見せていました。

 

outdoorsのみならず、indoorsでもマスクmandateが取り払われた。way too earlyという反応する人いれば、I’m so excited.と喜ぶ人も。

 

そこで使われたのが、動詞の「mask(マスクを着用する)」と「unmask(マスクを外す)」。

 

unmaskは辞書を調べると「仮面を取る」や「正体を露わにする」などしか載っていない辞書が多くて、ネイティブ英語圏がマスク文化ではなかったことが伺い知れます。

 

しかし今、「マスクを取っていいのか」という議論が続く中、「mask(マスクをつける)」と「unmask(マスクを外す)」、特にunmaskのほうの動詞使いが多くのニュースで見られました。

 

→「英語はやはり動詞が好きだなあ」と実感していました。

 

他にも、形容詞maskless(マスクなしで)も多く使われました。

 

→「英語は否定の内容の肯定表現が好きだなあ」と実感していました。

 

他にもマスクのボキャブラリーを沢山拾いました。

 

マスク着用の義務

mask mandate

 

マスク着用の義務を取り払う

lift/remove mask mandate

 

マスクを外す

take off/remove/ditch/shed your mask

 

*ditchとshedはとても面白いですね。ditchなどは、はじめとても口語的?そのニュースキャスター固有?と思ったのですが、他のニュースキャスターも続いてどんどん使っていたので、とてもアメリカらしいと思いました。

 

 

■さて、コロナボキャブラリーをさらにいくつか。

 

vaccine rollout

ワクチンの接種展開

 

vaccinated/unvaccinated

ワクチン接種済み、未接種

*unvaccinated children(未接種の子ども達)がいる場所では大人はマスクを外すか否か、の議論のところでunvaccinatedが何度も使われました。子供は現時点ではワクチンを受けられないため。

 

vaccine hesitancy

ワクチンを受けたくないこと

 

mass vaccination site

大規模接種会場

 

one-shot/dose vaccine

1回打つタイプのワクチン

 

two-shot/dose vaccine

2回打つタイプのワクチン

 

milestone

顕著な数

*hit a milestoneなどとして「ある数に到達した」という意味で使われましたが、それが「良い意味」のときと「悪い意味」の時が平等にあったのが、面白かったです。

良い意味とは「ワクチン摂取率X%達成」、悪い意味とは「感染者数が~に到達してしまった(COVID-19 cases reached a milestone of ____.)」。

なお、悪い意味のときにはgrimが付くときもありました。hit grim milestonesなど。

 

 

blood clots

血栓

 

 

少し難しいもの。

jeopardized

= in danger

*The J&J vaccine(ジョンソン&ジョンソンのワクチン)で血栓が報告され、数日間のpause(接種停止)の時期がありました。そのニュースのとき、The J&J vaccine is jeopardized.という文脈で耳にしました。

「この単語は私にとってnew!」と思わず書き留めました。

→のちにjeopardy(名詞)が実際にTOEICに出てきたので驚きました。ボキャブラリーはコツコツ増やすことが大切とわかりました。

 

 

さらに、もう1つ

curfew

夜間の外出禁止

 

*知っている単語でしたが、実際に自分で発音をしたことがなかったので、耳にしたとき勉強になりました。自分でも発音もしっかりと練習しておきました。

 

 

 

非ネイティブ・ネイティブ問わず、言葉はアップデートをする必要があると考えています。

そのように考えると、私たち非ネイティブも、非ネイティブだからわからない、非ネイティブだから知らない、とあまり気負わなくてよくなり、逆に心が軽くなると感じます。

 

仕事から離れたときの私の「英語の楽しみかた」のお話でした。

お読みいただき、Thank you!



pagetop