ユー・イングリッシュ

ユー・イングリッシュ 中山裕木子 ブログ

ありがたいセミナーの機会(Correct me always 講師業より)


先日、久しぶりに東京でのセミナーを担当させていただきました。

JMA(一般社団法人日本能率協会)と日本工業英語協会の共催セミナーにて、登壇させていただきました。

多くの素晴らしいご受講者に恵まれたことに感謝しています。

 

セミナー講師業というのは、本当にありがたい場と考えています。

 

自分のこれまでの歩みを皆さまの役に立てようと努力する場である一方で、自分の至らない点を毎回毎回、発見する場でもあるためです。

 

 

constituteという単語が出てきました。

 

そこで、constitute=構成する、は元々の意味は「~の一部をなす」という意味であることをお伝えしました。

 

その説明のための例文として、その場で思いついたのが次の例文。

 

 

Solar power generation constitutes XX% of the entire electric power produced in Japan.

 

 

ところが私、このXXのパーセントの値がわからなかったんです。

 

 

何パーセント?どなたか、教えていただけない? と受講者に目配せ。

 

応答がないので、20%? 30%? less than that?などと・・・。

 

→→→

太陽光発電の日本での割合は、far less than thatです。

 

 

この点、ご受講者から指摘いただきました。

 

講座が終わってから、再度、詳しく教えてくださいました。

 

6.5%     six point five percent

 

 

そこで正しくは、

Solar power generation constitutes less than 10% of the entire electric power produced in Japan.

 

Solar power generation constitutes 6.5% of the entire electric power produced in Japan.

 

 

セミナーは、コンテクスト(文脈)が悪いと興ざめすると思うのです。

ですからこの点の無知を深くお詫びいたします。

(講座中に思わず20%? 30%?と言ったのは、2011年以前の原子力発電が30%程度を占めていたことをエネルギーつながりで思い出し、それが口に出てしまいました。なお、現在の原子力発電はless than 1%)

 

 

6.5%は私にとって忘れられない数値となりました。

 

そこで、再度もう少しこちらにデータの引用を記載させていただき、覚えておきたいと思います。

 

 

画像の出典:https://www.isep.or.jp/archives/library/11784

 

 

 

 

今回のセミナーでも、様々な気付きをいただきました。

 

ご受講生からの質問:「日本はこれから「ものづくり」=工業、から、ITソリューションの時代へと変化をとげる可能性があるのですが、どうお考えですか」やTOEICに関するご質問も、非常に興味深く思いました。

 

自分の考えを伝えさせていただきました。

 

丁度「工業英検」も来年は「技術英検」と名称変更がありますが、「ものづくり」=「工業」という基盤に支えられてきた日本が、今後も「ものづくり」を軸にしつつも、おっしゃる通り、次の時代へとシフトするのでしょうね。

つい先日も別のセミナーでの参加者が、「我が社は技術製品のメーカーですが、製品よりもむしろソリューションを販売しています」とおっしゃっていました。

 

なお、TOEICは私は1年前にちょっとした出来心から一度受けましたが、とても骨太の試験になっていると感じました。

時代がITなので、一般英語に加えて、IT関係の内容も以前よりも多く含まれていることを感じました。

ですから受講生のご質問「TOEICにも今後、技術者向けTOEICといった複数種類が出てきますか?」という質問については、複数種類よりもTOEICも時代に合わせて内容が現実的に、つまりIT寄りになっていくのではないか、と考えています。

 

 

さらなる受講生からの質問は、「動詞のニュアンスを間違えたくないのですが、どうやって勉強したらいいですか?」というものでした。

自分がこれまでに行った、また現在も行っている方法をお伝えしたのみでした。

このことへの説得力のある解決法を見いだせるよう、今後の課題とします。

 

 

様々な考えを知ることは、本当に勉強になります。

 

そのような機会をいただける講師業は、とてもありがたいです。

 

Correct me

whenever you find me wrong.

 

Thank you.

京都の3語セミナーはfull of 佐藤さんのfans


京都のNHKカルチャー教室で3語英語の講座を担当させていただきました。

 

京都での3語英語のこのようなセミナーははじめてでしたが、特に深く考えずに、次のようなスライドも準備をして、いざ、セミナー会場へと向かいました。

 

 

 

 

3語の英語では、簡単な動詞を使った3語の練習をしていただくのですが、それに加えて、文法もどんどん練習いただきます。

 

助動詞や副詞でニュアンスを加えたり、分詞や前置詞で情報を加えたりします。

 

 

 

近隣である大阪からのご参加者も少し意識しつつ、文法の説明を予定。

 

 

 

 

 

 

・・・ところが今回、セミナーご参加者25名のうち、多くの方々が京都のラジオDJであられた佐藤弘樹さんのファンであったことに、驚きました(佐藤さんのことはこちら)。

 

講座開始前から、佐藤さんがラジオ・ワンポイントイングリッシュで使ってくださっていた私の書籍『英語は3語で伝わります』に付箋が沢山ついているものを見せてくださり、佐藤さんのレッスンが突然ここで終わってしまった・・・、と複数の方がお声がけくださったのです。

 

拙著『英語は3語で伝わります【どんどん話せる練習英文100】』100例文中の85例文目

 

 

そんなことで、京都にて集ってくださったご受講者のみなさまに、思わず、We all miss Mr. Sato.などといったセミナーの開始となり、We thank him. We love him. などと、私も思わぬ展開となってしまったわけです。

 

しかし、We will enjoy this opportunity, OK? などと、開始時から、みなさんどうし、そしてみなさんと私との連帯感も相まって、とても素敵な時間を過ごさせていただきました。

 

 

助動詞の説明の箇所では、私は自分の書籍の終わりのほうの助動詞の例文について、佐藤さんがどのように解説されるかなってとても楽しみにしていたんです、などと振り返りまで・・・。

 

そうしましたら講座が終わって、「佐藤さんきっと、大丈夫、いい説明だった!、ってお空で言ってますよ。」などと受講生に合格をもらって、本当にありがとうございます。

 

 

思わぬ追悼の場を経験させていただき、京都の方々の深い愛情が伝わってきました。

 

 

さて、セミナーはみなさん、とても活発に3語の英語を話してくださいました。

 

演習では、Everyone just cannot stop speaking about themselves!

 

タイマーがなっても、私が少しお声がけをしても、They never stop speaking in English!

 

積極的なお姿に、感銘を受けていました。

 

 

 

さて、90分のノンストップセミナーが終了。

 

 

そうしましたら、サインをください、と拙著を持ってきてくださる方が複数名。

 

サインとともに、英語で何か書いて。

 

英語の言葉を沢山書いて。

 

いくつでもいいから思いつくもの色々書いて。

 

などと言ってくださったので、次のような言葉をいくつか書いたりして。

 

 

Enjoy the beauty of English!

Love ♥ English!

Practice makes perfect.

 

長い言葉でもいいから、何か英語の勉強に渇をいれる言葉を、とのことで、次の言葉も。

 

Success is a continuous journey.

 

そして、「私にも、今からでも、英語、できますか?」

「年齢がどうしても気になっていて、今からでも、できますか?」

 

とおっしゃったので、上記に1つ、書き加えました。

リクエストのままに、バラバラと5つも書いてしまった。

 

さて、仕上がったサイン

 

 

Age is just a number.

Enjoy the beauty of English.

Love ♥ English!

Success is a continuous journey.

Practice makes perfect.

Yukiko Nakayama 2019. 11. 2

 

 

 

*****

Age is just a number. 年齢はただの数字(アメリカの言い回しと思います)

Enjoy the beauty of English.  Love ♥ English!   英語という言葉を楽しんで

Success is a continuous journey. 続けること

Practice makes perfect.  鍛錬あるのみ

*****

 

京都のみなさま、今日は素敵な時間を一緒に過ごさせていただいて、本当にありがとうございました。

 

Love ♥ Kyoto

Yukiko Nakayama

英語の理解を深めるためにも柔軟な頭―講師業より


本日の学生の質問。

 

I could pass the exam.  試験に受かったの?受かってないの?

couldには仮定法の意味があるから、「できた」か「できていない」かが分からない。

 

このことを、理解しているんです。

 

(私:よく勉強していますね~)

 

しかし、先生のTEDトークで、I couldn’t speak English.って言ってましたよね。

あのcouldn’tは、「できなかった」のか「できなかったわけではない」の両方を表してしまう、ということにはならないのでしょうか。

 

(私:5年前のTEDxですか。あー、見ましたか)

 

 

中山解説:

couldには仮定法「できるはずなのに」や「できたはずなのに」の解釈の余地があるのに、なぜcouldn’tにはそんなニュアンスがほぼ残らないのか。

それは、人間が使う「文脈」の問題である、と考えています。

 

「できたはずなのに」

「できるはずなのに(もう少し時間があれば・もう少し頑張れば・私にだって)」

 

これらは、人間生活において、よく生じる状況なのでしょう。

 

 

「できないはずなのに」

「できなかったはずなのに(~であれば)」

 

一方こちらのほうは、そもそも、使う状況が少ない。

 

単に「できなかった」= I couldn’t do it.のほうは、使う状況が遥かに多い。

 

ですからI couldn’t speak English.と言っても、「私は英語が話せないかもしれない」や「話せなかったかもしれない」という意味にはならず、「話せなかった」という単純過去の意味になります。

 

 

couldn’tが仮定法の意味になるのは、とても限られた、例えば次の文脈を思いつきます。

 

 

How are you today?       (調子はどう?)

Couldn’t be better.            (最高だね=これより良くなることなんてないくらいだよ。)

 

 

couldn’tを仮定法の意味で使う文脈は、これくらいかな、と思います。

 

 

そんなことを、学生へ話していたら、学生は「あー、確かに」と納得した様子でした。

 

 

英語は言葉ですから、人が便利に作っている。

人が使う状況を少し考えてみると、色々なことが見えてきます。

 

英語は「勉強すべき教科」ととらえて頭が固くなってしまうと、行き詰まってしまうことがあります。

 

すべての表現が同じように説明できるわけではない。それぞれの単語が異なる意味を表すので、扱いも変わるのです。

 

 

似たような話をもう一つ。

「できない」を表すcannotとcan not。

 

can notは強意、と辞書にあります。

cannot は普通の表現です。

 

人にが「それはできない!」と言わなければいけない状況は多くあるでしょうから、cannotという自然なトーンの表現と、can notでnotを強調する表現の二種に分かれたのでしょう。

 

I cannot take this job.(この仕事、無理です)

I can not take this job.(この仕事、私には絶対無理です)

 

一方、mayの場合にnotを強調する表現は特に無いので、maynot と may notの2つの表現は必要がない。ですからmaynotは存在しないのです。

 

ところがmaybeは存在しています。「may be(~かもね)」という文脈が人の生活において多くあるためです。

canbe(なりえるだろうね)という表現は無いのに。

 

 

そんなことを考えるとき、言葉を理解することは楽しいな、と感じます。

 

 

翻訳文の英語を扱うときも、同様のことをいつも考えています。

 

なぜこの単語はOKなのに、この単語はダメと感じるのか。自分が持つ違和感はどこからくるのか、それらを自分なりに分析しながら、表現を選んでいます。

 

 

気がつくと固くなる頭を意識的に柔らかくして、物事の本質を捉えること。

難しいけれど、仕事をする上で大切と考えています。

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