ユー・イングリッシュ

ユー・イングリッシュ 中山裕木子 ブログ

楽しかったね 世界一受けたい授業


もう1ヶ月以上前ですが、日本テレビ「世界一受けたい授業」に、2度目の出演を、させていただきました。

http://www.ntv.co.jp/sekaju/profile/nakayamayukiko.html

 

「英語に親しみを!」という観点からの授業を担当させていただきました。

ありがとうございました。

 

 

さて2度目の出演では、妙に冷静な自分がいて、スタジオでも、とても冷静に、他のみなさまを、観察(笑)していました。

 

私はよく、「セミナーは戦い」、という表現を、これまでに使ってきました。

 

自分のセミナー(技術英語セミナー・特許英語セミナー・論文英語セミナー)の時、限られた時間で、伝えたいことを決めて、それを伝えるために、時間と戦い、自分と戦い、またある意味ご受講者の方々とも、戦うのです。

 

90分、2時間、3時間、5時間、2日、と色々な時間設定がありますけれど、それぞれ1分たりとも、無駄な時間はない。

 

時間を最大限に生かしながら、効果を高めていく。

 

セミナー中は、一つのことを話しながら、頭では次に話すことについて考えていたり、一つの英文リライトを受講者に問いかけて一緒に考えながら、手元では次のプリント配布の準備をしていたり・・・。

 

とにかく少しでも、セミナー中に自分の頭の中が「ブランク」になったり、または少しでも「休む」ようなことが講師である私に生じそうになれば、慌てて「次にすべきことは何?」と自問して、その準備を進めます。

 

ですからセミナーの前は、私は基本的に、ほとんど食事をとりません。

 

なぜなら、人は「飢えた状態(笑)」のほうが、頭がシャープで、ハングリー精神があって、そして、「戦い」には、もってこいなのです。

また単純に体が軽くて、会場内を動きまわりやすいです。

 

 

・・・と、自分のセミナーの話をしてしまいましたが、上の番組収録の際に、同類のような「時の流れ」を感じていました。

 

 

素人の私だけでなく、出演者の方々みなさん、戦い(?)のような気迫が、伝わってきていました。

(私はその場で素人ですので、ある意味気楽なものでしたが、他のみなさまからは、お一人お一人、気迫があふれていました。しかし私も、誤りをおかしてご迷惑だけはかけてはいけない、というような生真面目心から、気合いだけは、入れていました。)

 

自分のセミナーのことを思い出しながら、貴重なプロのお仕事の現場、というのを見せていただくことができて、興味深い経験でした。

 

 

出演のご依頼をくださった番組さまに、感謝しています。

 

今はすっかり特許翻訳と論文英語の本業に戻っていますが、たまに「ああ面白かった」、と思い出すことがあります。

伸びていく人の特徴―即決、即効主義、何も断らない


会社を設立してから、「人」と関わる機会が増えました。

 

私自身は「一人が好き」で始めた翻訳という仕事でしたが、いつのまにか、自分は「一人」ではなく、本当に色々な人に支えられながら、ここまで過ごしてきたことに、気づいています。

 

20代、30代前半、一人で必死で走ってきた、という感覚から、今は、必死で走ってきたら、まわりには「手」を差し伸べてくれる人が何人もいたり、また「人」でなくても、一人でもがいていたら、「手」を差し伸べてくれる不思議な大きな力があった、というような感覚に、だんだん、変わりました。

 

手を差し伸べてくださる方々、それから、助けてくれる不思議な大きな力にも、心より、感謝をしています。

 

そのようなわけで、「知人も友人もいない」、という孤独だった過去の自分は、(今も心は孤独であることには変わりないのですが)、色々な人と接する機会に、恵まれるようになりました。

 

「人」と接する中、気づくことが、あります。

 

伸びていく人は、「まっすぐである」、ということです。

 

「まっすぐ」

 

つまり、目的や目標に向かって、「まっすぐ」、進んでいるのです。

 

そこには、いつでも、素直に「受け入れる心」があります。

 

目の前に来ること、何を頼んでも、迷わない、断らない、のです。

 

「はい、やります。」、と即決。

 

「はい、やってみます。」

 

そこには、「出来ないかもしれない」という姿は見えず、「努力したら出来る」、という、前向きな、姿勢があります。

 

「誰でもはじめから出来る人なんていない」という事実を認めることは、自分の「出来ない」部分を素直に認め、それを克服するために「努力宣言」をすることでもあるのです。

 

「はい、やります。」「はい、やってみます。」それは、「努力宣言」。

 

逆に、「私には出来ない」という答えを選択することは、一見、謙虚に見えて、実は、そうではないのかもしれないと、最近、気づきつつあります。

 

つまり、「自分に出来ること」と「出来ないこと」をはっきりと区別している、つまり「自分にはこれが出来る」という認識が強いからこそ、「それは出来ません」という選択をすることに、なるのかもしれません。

 

(このことは、実は自分にも当てはまり、先日「出来ないんです」と答えたら、「出来るでしょう?」とニヤニヤしながらおっしゃった、お客さまがいました。そのとき、自分は本当に「出来ない」と思っていたのですが、しかし考えてみると、「出来ない」のではなく「あまりしたくない」、と無意識に考えていたのかもしれません。お客様はすべて、お見通しでした。傲慢な自分に、ハッとしました。)

 

 

ですから、「私には出来ない」という選択は、「やれば出来るのは分かっているけれど、大変そう、時間がかかりそう、割に合わなさそう」、という類のストップがかかっているのかもしれない、と、少々厳しいですけれど、そんな風に、考えるに至りました。

 

 

そう、そんな風に結論づけるほど、「はい!やってみます!」という、まぶしく、そしてまっすぐな人たちに、最近、少しずつではありますが、巡り会うことができているのです。

 

とても、ありがたいことです。

 

 

そして仕事について、思っていること。

 

自分にぴったり合う天職にたまたま巡り合えるなど、非常に、少ない可能性だと思うのです。

そのことが到来するのを待つよりも、今目の前にあること、それを愛し、力を注ぐ、そうすれば、徐々に目の前のことが、自分の天職へと、変わっていくのではないかな、と思っています。

 

「はい、やります。」

「はい!やってみます!」

 

そんな心を持ち続け、進化し続けたいと考える、まっすぐな心の方々に感銘を受けながら、私も再び、襟を正しました。

 

何歳になっても、またキャリアを重ねても、同じ。

 

「はい。やってみます。」

 

そんな「やわらか」で「まっすぐ」な心を私も思い出し、私も、頼んでくださること、自分の持てる何かが他の人の役に立つことであるのであれば、なんでも、やってみようと思います。

弊社 化学の先生とのお別れ


弊社では、「文系翻訳者のための技術講座」を、社内で開催しています。

 

「電子電機」の講座(月1回、2時間の開催)では、回路素子、デジタル回路、アナログ回路、といった一連の内容を1年かけて、日本語で専門の先生に講義いただくことで学びました。

本年度は、英語の本(書籍名:Electronics Circuits and Systems)を使って、各自が内容を理解して説明し、講師の先生に確認をいただき、補足講義もいただく、という方法で、2年目の講義の終盤へと、向かっているところです。

 

はじめは「真理値表(しんりちひょう)」と聞いても、「しんにち?」「しんりち?」と、日本語自体が聞き取れなかった私たちでした。

 

しかし、頑張ってきた参加者は、今は、回路図が読めるようになったり、真理値表を使って、NOR回路やAND回路の値の結果を、しっかりと自ら導き出せるまでに、成長していることを、先日も確認しました(素晴らしい!)。

 

電子電機の講座に加えて、「化学の講座」。

こちらは、2, 3か月に1度のペースにて、お願いをしてきました。

 

「化学の講座」では、O大学の名誉教授が、私たちのために、お運びくださっていました。

 

人生の大半を講義と研究一筋に執務してこられたという先生の講義資料は膨大で、また私たち英訳翻訳者にとって分かりやすいように、また業務に役立つようにと、英語での資料を、ご準備くださっていました。

 

化学講座は、昨年9月に第1回を開始いただき、第5回を、つい先日、6月に、開催いただいたところでした。

全7回のコースを作成くださり、残り2回の資料も、すでに、いただいていました。

 

教育者としての先生の言葉には、次のことが、ありました。

 

●よくできる生徒に教えるのは、簡単なんですけれど、「わからない人に、わかるように、教える」ということには、工夫がとても生きてきますし、とても面白いんです。やってみて、だめだったら、では次はまた別の工夫をしてみよう、というようにします。だめだったら、こうしてみよう、という工夫の過程は、とても面白いものです。

 

●「化学」というのは、見えない現象を、あたかも「見える」かのように、説明をすること。機械のように手に取って扱える分野とは、全然違います。そこに「化学」の面白さがあります。

 

●座って講義をしたことが、一度も、ありません。必ず立って、生徒の様子を見ながら、講義をします。

 

 

そして、先生が、教えてくださったこと:

●世の中のすべては「化学反応」から成り立っている。

(これは私が勝手に学んだことですけれど、私たちの体の中から、DNAの構造から、何もかもが、化学反応である、ということを、先生の講義を通じて、知りました。)

 

理解の悪い私たちにも、根気よく、やさしく、そして大きな心で、教えてくださっていました。

 

先生による、AlcoholsとAlkanesの資料。ほんの一部、です。どなたでも、学習目的にて、ご使用いただけますと幸いです。
シンプル英語の宝庫の資料から引用いただいています。(主にUsborne Illustrated Dictionary of Scienceという書籍から引用いただいています。「カラフルで、見ているだけで楽しいですよ」と、ご紹介いただきました。)

 

Alcohols

Alkanes

 

 

さてそんな先生に、私は、2012年に、初めてお会いしました。
技術英語教育の一環で、工業英語協会の専任講師として、私が担当することになった講義での、専門の先生、というお立場でした。

 

工業英語協会による一連の講義を通じて、先生は「工業英語」に開眼された、とのことでした。

「長年研究者として接してきた英語に、このような領域があるとは驚いた」、という感想をくださって、工業英語の考え方と技法を、気に入ってくださり、評価してくださいました。

 

そしてそれ以来、私の仕事を、全力で、後押ししてくださっていました。

 

具体的には、「こんな英語の分野がある」「こんな先生がいる」「理系の学生に必要な英語がある」と、ずいぶん色々な方に、お手紙などを書いて、通知をしてくださっていたそうです。

ありがとうございました。

 

そして普段私は、誰に対してもかなり心を閉ざしているほうなんですけれど、先生とは、本当に、色々なお話をしました。30歳年の離れた私の話を、大きな心で、よく聞いてくださっていました。

 

先生の歩まれた壮大な人生・・・。

最後のたった5年でしたけれど、ほんの少し、お仕事にてご一緒させていただくことができて、大変、幸せでした。

ありがとうございました。

 

 

先生が残してくださった技術資料を、勉強していました。

次回にご予定くださっていた資料より、学びたかったPVDとCVD(薄膜形成の蒸着法)…

 

*****

Vapour Deposition Method

In physical vapour deposition (PVD), the material is vaporised by heat in a furnace or by pulsed lasers. The vapour is then condensed on a cool surface. For example, single-wall carbon nanotubes can be prepared by vaporising a carbon target in a furnace at about 1500 K using a laser and allowing the vapour to condense on a cool surface. An inert gas is bled into the reactor during the process to prevent oxidation of the carbon vapour.

 

In chemical vapour deposition (CVD), a reaction occurs in the vapour phase between two or more materials and/or the vapour reacts with the target material.

 

上の図がPVD, 下の図がCVD

(引用先はThe Essential Chemial Industry online:英The University of Yorkの学習サイトです)

*****

 

 

そして自分は、この先自分に残された限られた時間を、どのように生きていくべきか、そんなことを、静かに、考えていました。

 

 

そのようなわけで、ブログの更新に、時間が空いてしまいました。

 

ブログをお読みくださり、ありがとうございました。

「翻訳製品」には「工業製品」と同じ製造工程を


翻訳という作業は、「日本語を英語にする」、つまりwritingの工程がすべてのように、思いがちです。

工業製品と比較すると、製品を「組み立てて作成する」という過程だけが、「翻訳」という製品を作るにあたってのメイン作業であるようにとらえてしまいがちです。

 

その結果、「翻訳して(=書いて)、終わり。納品。」ということが、あるのではないかと思います。

 

「工業製品」を作るときには、「組み立てて作成して終わり、出荷。」、ということは、ないはずです。

製品を作る前には、製品のユーザを分析し、綿密な計画を立て、試作を行い、試作品をテストするでしょう。

そのような過程を経て完成した製品は、出荷し、流通すればそれで終わり、ではなく、流通した後も、今後のさらなる改良のために、ユーザのフィードバックを得る努力をするでしょう。

 

ところが、「文書の作成(翻訳含む)」となると、そういった手順を想定することなく、書き手が計画せずに書き始め、短期間で書き上げてしまい、それで終わり、ということがあると思います。

 

しかし翻訳という商品にも、工業製品1つを仕上げるときに相応するような過程が必要であると、考えています。

 

工業製品の作成工程:

  1. User analysis
  2. Design
  3. Production
  4. Testing
  5. Shipment
  6. Review based on feedback, and improvement

(*個人的な定義をしています。)

 

翻訳製品の作成工程:

  1. Reader analysis
  2. Planning
  3. Writing
  4. Testing
  5. Submission
  6. Review based on feedback, and improvement

(*こちらも同様に個人的な定義です。)

 

ユー・イングリッシュの製品の一つは、「翻訳文」です。

ユー・イングリッシュでは、上の工程をきっちりと踏んだ「翻訳製品」へと仕上げることを目指します。

 

現在は、工程3.~6.には、力を入れることができていると思います。

特に3. Writingでは、執筆+複数回のリライト、4. Testingでは、複数名による多観点からのチェック(testing)を、実施しています。

また、6. も、品質改善を目指して、できる限りの努力をしています。

 

現在は、1.Reader Analysisと2. Planningの部分が、弱いと感じていますので、この部分を強化できるよう、努力していきたいと思っています。

1.と2.について、具体的には、1.では読み手に応じた用語の抽出、また、「読み手のために書いている」、ということについての翻訳担当者の意識の向上、などがあげられるでしょうか。

2.では、明細書の全体像を把握して翻訳にあたれるよう、補足資料を事前にとりまとめて翻訳担当者に提示することや、または、現実問題としては、2. Planningにあたる工程を3. Writingの後に移動して、事後的に、翻訳担当者が「この明細書の発明のポイントは、こうである」、という技術の内容と、そして「翻訳にあたっては、この点が難しかった」という英語表現上でのポイントの両方をプレゼンテーション(説明)できるようにする、といったことを、考えています。

なお、2. Planningを3. Writingの後にまわす理由は、私たちの仕事は「文書の執筆」ではなく「文書の翻訳」である、という性質上、文書の中身をPlanningすることは、できないためです。ですから内容のPlanningというよりは、内容の事後確認、というようになるかもしれません。

 

さて、実際に品質が落ちてしまうのは、上記1~6のいずれかの工程が欠けた、またはいずれかの工程が手薄になったとき、であることを、十分に、理解をしています。

万が一そのようなことが生じた場合、原因工程を特定し、詳細な原因の究明と、早期の対策を講じる必要があります。

また、万が一そのようなことが生じた場合には、1~6を再度本気で見直し、それに沿った「案件のやり直し」が必須です。

 

この「技術文書の作成にあたり、1つの工業製品」を作成するのと同じ過程を踏む必要がある」、という考えは、十数年前に出合い、感銘を受けたアイディアです。

拙著「技術系英文ライティング教本」(2009年)にも、その基礎について、書きました。

 

早い時期にこのアイディアを知ることができたのは、大変、幸運でした。

現在は、私自身は、実際に「会社の製品」としての「翻訳」に、この過程を適応することについて、試行錯誤を繰り返しながら、理想に近づけるよう、努力しています。

 

本日翻訳文のリライト中、また「特許翻訳はドキドキする」という感覚が生じていたとき、なぜこんなに自分は「特許翻訳」を「好き」と感じるのかを、自分で分析していて、この「過程」のことに、想いが達しました。

 

私個人は、過去にいろいろなことが苦手で、器用なほうではなかったため、この「きちんと過程を踏めば、特殊な能力がなくても、できる」、「鍛錬、練習、そしてきちんとした理論にそって、過程を踏むことが重要」、という点こそが、私が特許翻訳を好きになった理由なのではないか、ということを、思い出していました。

 

そんなことを思い出しながら、いかにユー・イングリッシュの翻訳品質を安定させ、高めていくか、ということを、今日は、深く考えていました。

 

今年は本気で、その基盤作りに、取り組みたいと考えています。

 

各工程に関わってくださっている方々に、心より、感謝しています。

各人が必ず持っている、その人だけの「強み」。

それをそれぞれが、生かしてくださっていると感じ、信頼しています。

 

また私の2ヶ月前からの「呼びかけ(ブログ)」に応答してくださった新しい協力者の方々にも、とても感謝と期待をしています。

よろしくお願いいたします。

 

執筆が好きだということ


久しぶりに、大きい書店に行きました。

 

最近は、職場の往復と、出張のとんぼ帰り以外に外出することが少なくなっていて、またいつも車にも乗ってしまうため、町に出たり、本屋さんに行ったりすることが、めっきり、減っていました。

 

ですから自分の書籍「会話もメールも英語は3語で伝わります」を書店においていただいていることや、最近は、電車の中の広告にも出していただいているようですが、そのようなことを目にすることも、ほとんどありません。

 

今回自分の書籍も派手に積んでいただいているのを目にしましたが、まるで他人事のよう・・・。

 

私の手を離れ、すでに社会に出た書籍(3語英語の本)自体が、人格を持ち、「シンプル英語」を広める活動をしてくれているような、そんな感覚です。

 

 

さて、大きい書店に久しぶりに行き、色々な紙の本が並んでいるのを見ているうちに、また胸の鼓動が、高まってきました。

私、本を書くのが、好きなようなのです。

翻訳をするときと同じくらい、本を書いている時、没頭しています。

 

本当は、「書きたいこと」が、たくさん、あります。

また、ありがたいことに、3語英語の書籍を出して以来、出版依頼の多くの問い合わせをいただいています。

しかし、現在別のことに取りかかっているため、お問い合わせはすべて、辞退しています。

また、これまで自分で企画書を送るパターンばかりだったため、逆に企画書が送られてくると、何か変な感じで、書籍って、自分が書きたいこと、自分が伝えたい、伝えるべきだ、と信じることを伝えるものじゃなかったっけ? と原点がわからなくなり、人の企画書の内容は自分には書けそうにないような気もして、辞退をしています。

 

 

私自身は、書籍の執筆をしているときは、かなり、のめりこみます。

 

「3語英語」の書籍も、はじめ、地方への出張に合わせて、執筆を開始しました。

その地方では、仕事の講義が終わると駅前のビジネスホテルに直行し、夜ご飯も食べず、着替えすらもせず、ホテルの一室で、書きました。静かでとても良い、執筆スタートの環境でした。

 

その後は、毎週の大学への通学、電車40分×往復でも、かなり、書きました。とにかく没頭した、数ヶ月でした。

 

 

今、毎日かなり、我慢をしています。

今とりかかっている書きものにも、本当はもっと、時間を割きたい。書きたい。

また、3語英語の出版後すぐに取り付けた別の専門企画2件にも、それぞれ本当に心が向いていて、早く、着手したいのです。

しかし、業務多忙のため、我慢をしています。

 

今日は書店に行って、心の向くままに書いているたくさんの著者(英語本ではなく小説家など)を目にして、それぞれの著者に想いをはせながら、「ああ、書きたい!」という気持ちをつのらせて、帰ってきました。

 

また、昨日は東京出張でしたので、3語英語の編集者にもお会いして、1年前、執筆に没頭していた時の気持ちも、よみがえってしまいました。

 

 

私流のこれまでの方法は、大切と思うことがあれば、「今は~があるから難しい」という理由によりあきらめるのではなく、多立をすること。

 

過去の自分がまた、自分を後押ししています。胸の鼓動、高まりが、自分でも、少し怖いくらい・・・。

翻訳業・講師業を第一に大切にしながら、執筆業を組み合わせる。

多立、またやってみようか・・・。

京都にて×2


弊社を京都に設立して、3年がたちました。

 

過去には、私は京都で活動をすることがあまりなく、他府県に出かけていることが多かったです。

お客様も、他府県のお客様が多かったです。

 

しかし3年前、この土地に貢献したいという考えを持って、京都に会社を設立しました。

 

 

 

そのようなわけで、この土地でお声がかかると、嬉しいものです。

 

 

●一つは、京都新聞に、載りました。

 

1時間ほどの取材に来てくださり、「3語英語」の記事を、まとめてくださいました。

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

●もう一つは、京都のラジオFM放送「α-MORNING KYOTO」に出演しました。(6月9日、生放送でした。)

(3語英語の拙著、抽選5名様にプレゼント受付中、応募の締め切りは16日金曜日です。⇒https://fm-kyoto.jp/present/present-42060/。)

 

 

京都の朝の声、でおなじみの、佐藤弘樹さん、という方が進行役でした。

お会いできたことが、大変光栄でした。

 

佐藤さんは、長年、「ワンポイント・イングリッシュ」という朝のコーナーを、担当されています。(私が今回出演したのは、そのコーナーではありません。)

 

佐藤さんが素敵なのは、その「声」だけではないのです。

「日本語」と「英語」をじっくりと見つめ、どちらの言葉も愛しながら、非常に細かいニュアンスを比較される、独特の語り口調が、好きです。

 

 

******

私が「英語は動詞が大切ですね」、というお話をすると、さらりと切り返されたのが、次の言葉。

 

「そうですね、動詞が重要だからこそ、時制が細分化するのでしょうね。」

 

!!!(おっしゃる通りです!)

*****

 

その後に続けられた現在完了時制のご説明も、面白くて、説得力がありました。

一般の方向けに、「声」だけで、分かりやすく伝えることの、「プロ」でした。

 

丁寧で、自然体で、そして紳士である佐藤さんのお仕事を間近に拝見することができ、とても勉強になりました。

 

αステーション様、機会をくださって、ありがとうございました。

 

こころときめくNature誌!


最近、毎日少しでも時間を作って、自然科学誌Natureより、英文を個人の目的で収集していました。とても、勉強になります。

 

前からNatureを読むのは好きでしたが、今回、英文を収集しながら、その「魅力」に、とりつかれています。

 

もう危険なくらいに、Natureの英文に、心が入りこんでいます。

 

●動名詞による無生物主語のSVO

Reconfiguring these gate sequences provides the flexibility to implement a variety of algorithms without altering the hardware.

Nature 536, 63–66 (04 August 2016)

 

Understanding the amazingly complex human cerebral cortex requires a map (or parcellation) of its major subdivisions, known as cortical areas.

Nature 536, 171–178 (11 August 2016)

 

●抽象的な名詞や手法を主語にしたSVO

The ability to determine the structure of matter in three dimensions has profoundly advanced our understanding of nature.

Nature 463, 214-217 (14 January 2010)

 

Light- and ink-based three-dimensional (3D) printing methods allow the rapid design and fabrication of materials without the need for expensive tooling, dies or lithographic masks.

Nature 540, 371–378 (15 December 2016)

 

●SVCもgood

Reconstructing the history of tropical hydroclimates has been difficult, particularly for the Amazon basin—one of Earth’s major centres of deep atmospheric convection.

Nature 536, 171–178 (11 August 2016)

 

●SVもgood

However, achieving the global agenda will depend heavily on successful national-scale implementation, which requires the development of effective science-driven targets tailored to specific national contexts and supported by strong national governance.

Nature 544, 217–222 (13 April 2017)

 

 

主語動詞に焦点を当てただけでも、こんなに素晴らしいのですが、それ以外の他の細かい表現についても、語り出すと、きっとかなりの時間を、かけてしまうと思います。(セミナーができそう・・・。)

 

 

「SVO」を中心として、SV、SVO、SVC、この3つの英文の組み立て方法が、重要です。

シンプルイングリッシュの、重要ポイントです。

 

 

なお、英文を精査するとき、「この表現はまねをしよう」「この表現は、自分は使わないようにしよう」という自分の判断基準が確立すると、英文を見るときの世界が変わります。

 

そしてどんどん、自分の指針にあった表現を、ぶれることなく、吸収していくことができるようになると思います。

 

また、細かいことに立ち止まらず、大ざっぱに、どんどん良い表現を吸収していくことが可能になり、英語ライティング力の向上に役立つと思います。

 

(「英語ライティングの向上」といえば、5月28日の工業英検1級、みんな、どうだったかな。今回は試験形式が新しくなり、リピーター受験者の方にも何らかの新しいスタートとなると良いのですが・・・)

 

 

さて私の判断基準は、

 

  • 正確、明確、簡潔であること
  • 読み手のための英語であること

 

という大きな軸に加えて、

 

  • 自分は非ネイティブであること、ネイティブのみならず、世界のノンネイティブに伝わる、勤勉なノンネイティブ(特に日本人)ならではの英語、つまりノンネイティブによる高品質英語、を目指すこと

 

また、

 

  • できるだけ正式に表現すること、カジュアルに崩すのは、いつでもできることなので、まずは、どこにでも出せる正式な表現を心がけること

 

 

これらを心に留めて、取捨選択をしながらNature誌を読むと、本当に、ドキドキと、心が「ときめき」はじめます。

 

 

個人的に、今の自分の仕事についてとてもありがたいと思うことは、損得も考えず、誰に対する気兼ねもなく、ただ心にしたがい、興味にしたがい、仕事を進めていけるということ。

 

勉強が仕事であって、仕事が勉強である。これは、本当に、ありがたいことです。

 

 

Learning is a gift, again!

 

ありがとう、Nature!

授業4コマ連続


4コマ連続の授業というのは、結構、骨が折れるものです・・・。

 

昨年私は、朝に奈良で2コマ、その後移動して午後に京都で2コマ、という別の大学での4コマを、同日に担当していまして、そのときはさすがに、「大丈夫か自分?」と問いかけていました。

 

しかし、やってみると意外に大丈夫なもので、どちらの大学でも、本当に楽しんで、授業をすることができました。

 

いつも授業中は元気ですが、その曜日は特別に、どちらの大学でも、元気でした。

 

移動のドライブもなかなかの距離でしたが、それも意外に、気分転換になっていました。

自分は結構「タフ」だなと、そのとき、思っていました。

 

今年は業務の矛先を少し変えていますこともあり、昨年に比べて大学講義をかなり減らしています。

同日の授業は1種類2コマで、とても丁寧に、授業に取り組めています。

 

 

そういうわけで、「4コマ連続」、というのは、今年は「教える」ほうではなくて、「受講する」ほうの授業です。

 

今年は、4コマ連続の授業を受講するように、組み込んでいます。業務の邪魔にならないよう、業務外の時間に入れています。

 

Never too late.(何事もはじめるのに遅すぎるということはない)をモットーにした、この種のトライは2回目・・・。いつまで出来るかな・・・。

 

Never too late. は本当だけれど、しかし、若い学生達のように自分に使える時間がふんだんにあるわけではないことも、事実なのです。

 

大人になればなるほど、Focus!(一点集中)が必要で、あまりに「寄り道」をすることを自分に許してはいけない・・・。

 

さてさて今回のトライについて、この先、修了できるかな? できないかな? それはまだ、分かりません。

 

できたとしても、できなかったとしても、しかしトライしたことには無駄はないと考えています。

 

いつも心に留めていること、それは、今もし、途中で何かを終えてしまった(または終わってしまった)としても、そこまで歩んだことに無駄はない、十分に良かった、と思える状態を、常に、保つようにしています。(学びだけでなく、何事に対しても、そう思っています。)

 

つまり、何に取り組む時も、「無事~できたら」、といった先の何かを目指すのではなく、今この瞬間に、いつもこれまでの過去を、清算できるような状態を、心がけています。

 

 

さてとにかく今期も、自分なりに、ほんの一歩でも、前に進めることを願っています。

 

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本日は国際的な「条約」の授業。

魅力ある先生の、本日の言葉:

「条約を守るように、法律が組み立てられている。したがって、条約を理解しておくと、法律の理解がうまくいく。」

 

 

なるほど!

 

 

そして、実は本日、一つの長年の疑問に、自分なりの「答え」が出ました。

この「条約」と「各国の特許法」との関係を考えた時に、「PCT出願の逐語訳のあり方」、に関して、一つ、自分なりの解にたどり着きました。(私は特別に理解が遅い)

マニアックな劣等生の質問に追い回される講義担当の先生は、大変、かもしれません。感謝。

 

Yes, Learning is a gift!

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・・・自分が学びたいと思う以上、いくら劣等生でも、どんな環境でも、「心」だけは自由です。ですから誰にとっても(自分にとっても)、学ぶことは、許されていることだと考えています。

 

 

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Live as if you were to die tomorrow.

Learn as if you were to live forever.        (Mahatma Gandhi)

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そしてついでに若返りも、目指そうか・・・。

 

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Anyone who stops learning is old, whether at twenty or eighty.

Anyone who keeps learning stays young. The greatest thing in life is to keep your mind young.                                                 (Henry Ford)

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「やる気のある方」のご協力求む


翻訳に関して伸び悩んでおられる方を、目にすることが、あります。

 

とても良い翻訳者なのに、悩んでおられる。

 

本当に素晴らしい翻訳者で、もっと、もっと、良い英文を書く力をお持ちなのに、なぜかその先の一段階へと、進むことができず、伸び悩んでおられる(ように見える)。

 

それも比較的長い間、「その先への一歩(大幅な一段階)」を登ることを、されていない・・・。

 

個人的には、なぜだろう、と不思議に思っていました。絶対に出来る実力をお持ちなのに、なぜ・・・と。

 

しかし最近、少しずつ、「わけ」が分かってきました。

 

「世の中の仕組み(?)」が分かってきた、というか・・・。

 

また同時に、何事も自分の尺度で計ってはいけない、ということも、分かってきたのですが・・・。

 

 

そう、「先に進めない」という方は、ご自分の意志で、先へ進むことを、止めておられるようなのです。

 

 

「躊躇してしまう」

「自分には出来ないと思ってしまう」

「また、優先事項がそこにはなく、人生において、別のことを優先しておられる」

 

 

「そういうこと・・・」、と、今さらながら、理解をしました。

 

「出来ない」「難しい」という方は、本当に「したい」とは思っておられない、という場合があるということが、今さらながら、分かってきました。

(なお、「したい」と思っていないことをしなければいけないのは、誰にとっても苦痛なものですから、それを求めることは、いけないとも理解しています。)

 

 

私は「種(species)」の勉強をしたことがありませんが、「人」という「種類(species)」は、所詮「人」なのです。

 

他の動物のように「優れた耳」を持つこともできないし、他の動物のように「早い足」をも持つことも、できない。

 

限りある「誤差範囲」の中で、互いに背を比べ、互いに能力を競い合う。

 

その中で、ある部分に優れた能力を発揮する人がいたり、他の人はまた違う能力を発揮したり・・・。

 

つまりその「誤差範囲」の中での能力を、ある特定の分野で、(まるで誤差範囲を超えるかと思えるように)発揮する人は、やはり本気で、そのことを欲し、そのことに「心を向けて」いるのでしょう。

 

そしてその「心を向ける」内容が、たまたま(または本人の意志により)「仕事」と一致すれば、「仕事」は一日のうちで多くの時間を占めるために、どんどんそれが、上手になる・・・。

 

どんどん出来るようになり、そしてその分野で、exponentiallyな成果を上げるのでしょう・・・。

 

 

さて、本題です。

特許翻訳に「心」が向いている人、もしいらっしゃれば、弊社にご協力を、いただけませんか。

 

工業英検2級以上を持っている人が好ましいのですが、応募時のご実力は、特には問いません。

一日数時間の不定期アルバイトから、じっくり腰を据えた翻訳、まで、色々な形態が考えられます。

 

最終目標を「日英特許翻訳」および「英英リライタ」としていただき、個人のご事情やご実力に応じて、翻訳から他の色々な業務(資料の収集や図面の処理やファイル整理など)まで、色々な可能性があります。(どのようにしていただきたいかは、丁寧に、お伝えいたします。)

 

特許翻訳に「心」が決まっている方で、もし弊社に協力したいと思ってくださる方がいらっしゃれば、是非に、ご連絡をいただきたいです。

 

http://www.u-english.co.jp/recruit/に掲載していますメールアドレスに、まずはご連絡をください。

募集要項には色々書いていますが、まずは気軽にメールをいただければと思います。

またご希望の条件と勤務形態も、メール本文内にお書きください。

のびやかな心—特許翻訳


特許翻訳をするときに、最近大切だと感じること、それは、

 

「のびやかな心」を持つこと

 

です。

 

 

****

あの表現は絶対にダメ。

ここは定型文と違う・・・。

先の案件ではこの単語を使ったのに、今回の案件で微妙に違うのは絶対にダメ。

MPEPの記載と少しでも一致していないところは、必ず修正する・・・。

****

 

 

丁寧に翻訳をしようとすればするほど、色々なことに「頭が硬く」なってしまいがちです。

 

そんなとき、もっと「のびやか」に、この特許文書の目的は何か、という大きな視点で、考えてみることが、大切だと感じています。

 

「特許翻訳とはこうあるべき」や「特許翻訳の決まりは・・・」という視点を少しよそにおき、次のように、視点を切りかえます。

 

発明家(現在は多くの場合、企業様なのですけれど)が、自らの発明に対して特許を取りたい。日本だけでなく、外国でも保護を得たい。

 

確実に決まったフォーマットがあるわけではないが、審査便覧に推奨される形で、不備無く、外国向けの出願明細書を作りたい。

 

それをお手伝いするのが、翻訳者の仕事。

 

和文明細書に書いてある内容を正しく理解し、それを審査官に正しく伝える英語で記載すること。

そして願わくは、英文明細書の出願先のフォーマット、出願国のプラクティスに沿った形に仕上げること。

 

和文が意図していた権利範囲での特許を円滑に取得できること。

 

取得できた特許が無事に役割を果たせること。(特許が無効化されたり、権利行使できなかったり、といったことを、悪い英語が助長してしまわないこと。)

 

案件間の整合も、もちろん翻訳者として大切ですが、しかし、案件1件1件が審査され、特許になるのです。そのことを考えると、過去に訳した案件に縛られすぎるのが好ましいわけでは、ありません。

それよりも、今、目の前にある案件に向き合い、その内容に対して、どのような英語表現がベストか、を考えることが大切と感じることがあります。

 

 

MPEP(米国特許審査便覧)の記載も、もちろん、重要です。

 

かくいう私も、MPEPにFaber(クレームドラフティングの書籍)を読み込み、それをふんだんに引用した書籍(外国出願のための特許翻訳英文作成教本)を書きましたので、かなり「細かいこと」にこだわっていた時期もありました。

 

そのことは継続をしながら、しかし今は、より「のびやかな心」を持って、お客様にとって本当の意味で「助かる」と思っていただける翻訳者になりたいと、思っています。

 

そしてもちろん、日本の企業様の大切な技術を「守れる」特許の取得を目指した、明細書翻訳をしたいと思っています。

 

なかなか難しいのですが、精進してまいります。

 

また最近、あらためて、日本の企業様の技術に、尊敬の念をいだきながら、翻訳させていただいています。

記載されている技術へ、そして出願人様へと、「愛」が高まります。

 

このような翻訳を弊社で担当させていただけますことに、感謝しています。

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