ユー・イングリッシュ

ユー・イングリッシュ 中山裕木子 ブログ

新著とのつきあいかた(レビューは寝て待つ)


前にふと書き留めていたけれど、放置していたことを思い出しました。
出版に関してです。

 

書籍を出すとき、著者は我が子を世の中に送り出すような気持ちになります。

 

大丈夫?うん、大丈夫!頑張って!でも不安だね。
ここまで、大切に、大切に向き合ってきたから、きっと、あなたは大丈夫。

そんな気持ちで、世の中に、送り出します。

 

そしてその書籍が、読者の方々にどのように受け止められているかは、怖いようで、しかし気になるところでもあります。

 

身近な人が個人的に感想をくれると、とても嬉しい。

 

そして身近ではない人の感想も、知りたいと思う。

 

しかし、感想は、促さずにじっと待つほうがよい。

 

基本的に「感想を書く」というひと手間をかけてくださる方は、その本を読むことで、何らかの方向へ心が動いた方です。それがプラスであれ、マイナスであれ、心が動いた方が感想を発したり、書いたりしてくださいます。

 

例えばアマゾンのレビューというのは、そうそう簡単につくものではない、と私は考えています。

 

そのことは、一番はじめの書籍(2009年)から、経験ずみです。

 

レビューは、長年かかり、少しずつ、積み重なるものです。

 

したがって、逆に新刊で、初版の販売部数がそれほど多いわけではないのにすぐに複

数のレビューがつくというのは、少し怪しい感じがします。

 

つまり、「頼まれ書評」であるかもしれない、という場合があるかもしれません。

 

私も実際、レビューを頼まれたことが何度かあります。

 

ひとつは、あまり世の中を分かっていなかった若いころの経験。

 

複数の書籍を出されている業界の大御所の方から書籍を購入しました。初対面の私に書籍をその場で販売されたのに少し驚きましたが、言われるがままに購入しました。

「読んだら感想をメールして」、と言われました。

わりと生真面目だった私は、大御所の方ということもあり、やや大げさとも言える感想を個人あてにメールしました。

 

そうしたら、返信のメールで、そのままアマゾンに載せてくれないか、と頼まれました。

当時は断ることができず、言われるがままに載せてしまいました。

しかし、数年たったとき、自分のレビューが上位にあることを知り、それを見て買う人に対して不誠実であると思って削除しました。

 

削除するやいなや、著者から、お電話が入りました。

 

削除されたのだけれど、心あたりはある?・・・と。

 

 

 

何を目的として書籍を出すのか・・・?

 

「本」と言うのは、お金のために書くものではないのです。利益を得たいのであれば、執筆ではなく、別の仕事をしたほうがずっと割がよい。「本」というのは、自分が伝えるべきこと、あふれる想い、そして読者の役に立つと著者が信じる内容を表現するものです。したがって、その目的とずれる何かを執拗に追い求めてはならない。

 

当時は自分が本を書くとは夢にも思っていませんでしたが、レビューの操作だけは、私は何があってもしない、と誓った瞬間でした。

 

 

もうひとつの経験は、数年後、違う業界の遠い知人にレビューを頼まれたことです。
素敵なアナウンサーの彼女が、星1つのレビューが付いて、それを緩和したいから星5つをお願い、と連絡してこられました。

 

しかし、申し訳ありませんが、お断りしました。

 

そのとき私がその方に伝えたこと。

 

「○○さん、嫌われる勇気、ですよ。星1つだって、いいじゃないですか、嫌われてこそ価値がある。レビューが無いよりも、ずっといい。」

 

失礼なことを言ってしまったかもしれません。

 

しかし、私はそのとき、すでに本音を言えるようになっていました。

そして本音を言うことで嫌われたとしても、不誠実になるよりもよい・・・。

 

 

 

書籍の書評は、自然に発生するものであると考えています。

レビューは、寝て待つのです。

 

 

新著を出したとき、私は、お世話になった人にお送りしたり、身近な人にプレゼントしたりすることがあります。

 

その本を出版するにあたって、この方に感謝したいと思う方に、自腹を切ってお送りします。

 

それから、最近ご挨拶できていないな、どうしておられるかな?と気になっている仕事関係の方にも、お送りしたり持参します。

何もないのになかなかご連絡はできないですから、会いたいなと思う人や、ご連絡をくださっていたのに当時は応答できなかったなと思う方、またどうしておられるかな?とご挨拶したい方に対して、自分の新著をネタにして、その方のご様子を伺いたい、というのが目的です。

 

新著とのつきあい方は、そんな感じです。

 

そのようなわけで、世の中に送り出した書籍を暖かく見守りながら(できれば出版を機に、もうその書籍のことは忘れたことにして)、良いレビューも悪いレビューも、書籍を手にとってくださったことに感謝をしながら、受け止めたいと思っています。

 

 

 

丁度2冊目の3語本(英語は3語で伝わります【どんどん話せる練習英文100】)を出した直後に、このような内容を書き留めていました。

今日久しぶりにその本のアマゾンのレビューを目にすることがあり、レビューの内容を受け止めながらも、目的の読者に拙著が届いていることが確認できたので嬉しいと思いました。

ACSスタイルガイドのお話


大好き!という熱意だけではじめたACSスタイルガイドの翻訳企画、なんとか形にすることができました。

本当にありがとうございました。

 

 

過去にACSスタイルガイドのページをはじめてめくったときのことは、今でも思い出します。

 

「答え」が、あるじゃないか・・・。

 

工業英検1級を取得し、技術英語の書籍(技術系英文ライティング教本)を出版しても、まだなお模索を続けていた私にACSスタイルガイドは希望の光を与えてくれました。

 

単にSVOや能動態だけではなく、日々の細かい英語の工夫に対して、技術翻訳者および技術英語講師としてもっと自信と説得力が欲しかった私の要求を満たしてくれる書籍でした。

 

のちには、ACSスタイルガイドとは、導いてくれるものである一方で、そのスタイルガイドの「読み方」を自分なりに工夫することで、自身のスタイルを確立していくことができると気づきました。

 

時にACSスタイルガイドに背中を押されながら、また時にはACSの指針に対抗して自分のスタイルへと発展させながら、非ネイティブとして、納得のいくライティングスタイルへと発展させていくことができました。

 

ACSスタイルガイドでは、英語の書き方の指針について、特に次の章に明快に記載されています。

 

1 科学分野の表現技法

4章    文体と語法

 

2部: 表記の指針

9章    文法,句読点,スペル

10章  編集スタイル

11章  数量表記,数学的表記,測定単位

 

 

ACSスタイルガイドには、例えばハイフンの説明など、卒倒しそうなくらいに多くの例が出ています。

 

 

このままハイフンの説明と例示が10ページ続きます。

 

これが英文ですと、かなり情報が探しづらい。また今度調べよう、ここに載っているから大丈夫、とつい読み過ごしてしまうことが実際にありました。

 

しかし、訳書になったら、前よりも情報が見つけやすくなったと思います。

 

そして英文300ページの「ACSスタイルガイド」が、外観・中身・そしてお値段まで、コンパクトにまとまったと思っています(和書のページ数は450ページ程度あります)。

 

ひと言感想を下さった研究者の方が、日本語はやっぱり英語より読みやすい。流し読みができる。やっぱり楽になりますよ・・・とおっしゃってくださいました。

 

また、例えばマクマリー有機化学のように、日本には化学の良書の訳本が多くあり、それが日本の発展を支えてきたんです。ですからきっと、研究者の役に立ちますよ、ともおっしゃってくださいました。

 

少しでもお役に立てると思うと、とても嬉しいです。

 

また、手に取りやすくなることで、ACSスタイルガイドの英語の書き方の指針が日本で広まるといいなと考えています。

 

 

ACSスタイルガイド   アメリカ化学会 論文作成の手引き

 

 

スタイルガイドに推奨される決まりごとをまずは「知る」ことが大切と考えています。

知ったその先は、自分のスタイル(読者のスタイルに鑑みた自分のスタイル)に合わせながら、取捨選択をして、発展させていけると思います。

 

 

That was my big project last year.

 

非常に苦しかった一方で、非常に幸せでした。

 

 

 

お世話になった方々にようやく書籍をすべて送り終えて、面談などを通じて助けてくださった方々にも、ご挨拶をすませることができました。

 

 

「出版できて良かったですね!」と笑顔で言ってくださったことで、半年前の苦しかった自分がよみがえりました。

この経験を経て自分が乗り越えたこと、自分が失ったこと、そしてなによりも、確実に時間が過ぎた、ということを実感していました。

 

 

 

さて、振り返るのはこれで終わり!  また前を向いて、歩いていこう。

 

 

みなさま  Enjoy the long holidays and the start of the new era!

(ユー・イングリッシュも明日よりofficiallyに10連休をいただきます。どうかみなさまお気をつけてお過ごしください。)

3語セミナー(4月20日のご案内)


『英語は3語で伝わります』をテーマにしたセミナーも、1年に何度かですが、担当させていただくことがあります。

 

昨年2018年は、広く一般の方向けの3語英語セミナー、続いてお若い社長様向けの3語英語セミナー、といった機会がありました。

 

広く一般の方向けのセミナーでは、みなさんどんなことを話したいかな・・・。どんな英文内容が飛び出すかな?などと準備をしました。

 

そのときは京都開催であったこともあり、「お煎餅を売る仕事」や「和菓子を作る」などが多かったり、一方で「冷蔵庫の販売」などと、色々な例が出てきていました。

 

最後に受講生のお一人がまっすぐ歩いてこられたと思ったら、I… enjoyed…the seminar! と英語で感想を言ってくださいました。とても嬉しい気持ちになりました。

 

お若い社長様向けセミナーでは、予想を超える壮大なスケールで、「お寺のデザイン」や「水路を作る」など!?と準備をしていかなかった内容も多く飛び出しました。water channel(水路)といった単語はこれまでに会話であまり使ったことはなく、私も楽しませていただきました。

 

他にもご自身のお仕事についてとても詳しく教えてくださる方もいらして、非常に勉強になりました。

セミナー途中は、積極的にお話くださった方と、一方で、途中あまり話したくなさそうに見えた方もいらして、1時間半の間になんとか失礼にならずに会話を促せないか・・・と工夫していました。

最後にはみなさん素敵な笑顔を見せてくださいました。さすがの俯瞰的な目と広い心をお持ちのみなさんであり、安堵しました。

 

 

その後、3語セミナーは一旦終了して、特許や技術英語のコンテンツを作ろうと思っていたのですが、今年2019年に入り1月に出向しました高校生向けの3語セミナーで、また素敵な受講生達に、私の心の火が付いてしまいました。

 

若いみなさん向けの講義でしたので、できる限りに優しく丁寧に、を心がけました。

 

Treat others how you want to be treated. という言葉がありますが、そのときの私は、Treat others how I wanted to be treated (when young).やTreat others how I would want my loved ones to be treated.をずっと意識をしながら、講義をしていました。

 

つまり、例えば自分が10代だった頃に年配の大人がこんな風に接してくれたらよかったなと思う対応、そして自分の大切な人がこんな風に他人や大人に接してもらいたいと思う対応、を目指す必死な自分がいました。

 

とにかく今日は最高に優しく子ども達に接しよう。

(高校生、はもう大人のみなさんですが、そのときはあまりに生徒達が可愛くて、自然にそのように思っている自分がいました。)

 

留学前の緊張しているみんなでしたが、リラックスして、英語を楽しんでくれたかな。

時折見られた不安そうな表情や真剣なまなざしからは、今をしっかりと生きている、という姿が伝わる素敵な生徒さんたちでした。

 

 

嬉しそうな顔をしてくれると、それは何ものにもかえられません。

 

(県立志摩高校様HPより)

 

 

 

 

さて、そんなおりに別の機会をいただきまして、今週末に3語英語のセミナーを担当させていただきます。

 

直前で大変恐縮ですが、まだ申し込みができると知りましたので、ここに、ご案内をさせていただくことにしました。

 

 

本ブログの英語上級の読者の方々でなくても、そのご家族の方などで英語がはじめての方など、いかがでしょうか?

お待ちしています。

 

英語は3語で伝わります
朝日カルチャーセンター 中之島教室
2019年4月20日(土)

(講義形式のセミナーとなります予定です)

https://www.asahiculture.jp/course/nakanoshima/8cb2d36d-66a1-e950-d763-5c668a51cc69

 

 

 

 

 

 

花便りの4月


各地で花便りが聞かれるようになる4月に入りました。

みなさん心新たに新しい一年を開始されていることと思います。

 

事務所から見える桜は、年数を経ても、毎年同じ姿を見せてくれています。

 

ユー・イングリッシュは創立5周年を迎えました。

 

特許本(外国出願のための特許翻訳英文作成教本)の出版年(2014年)に、それまでの個人的な特許翻訳フリーランス10年に区切りをつけて、会社を設立しました。

 

特許本の出版により特許翻訳の指針ができたので、今度はそれを実践するチームを作りたくなったためです。

また、指針を広めていくためにも、一個人ではなく法人格が必要と考えたためです。

 

 

それから5年間。

法人にして良かったこと、書籍を出して良かったことは、賛同者が様々な形でユー・イングリッシュに関わってくださったこと。

 

 

 

5年間で変わったことは、色々な新規のプロジェクトに取り組んだこと。

自分の持てるものを使って世の中の役に立つと考える仕事に、積極的に取り組んできました。

 

 

そして5年間、変わることがなかったのは、常に特許翻訳を軸に活動を続けてきたこと。

 

 

私の原点は、特許翻訳。

冷静に特許翻訳に向き合う自分は、最も自分らしいと感じます。

今なお、特許翻訳に心を奪われるのです。

それは例えば翻訳メモリを使おうと、使うまいと、全く、同じことです。

翻訳時のレイアウトが変わるだけのことで、特許翻訳の本質はみじんも変わらない。

到達点(目指すべき翻訳結果)を、しっかりと見ることが重要と考えています。

 

 

特許翻訳の品質は、何があっても、死守すべき。

現状維持は後退以外の何ものでもないため、常に改善を求めて、取り組んでいく必要があります。

 

そして特許翻訳では何が重要か、どこの部分にどのような致命的な誤りがあってはいけないか、そのことを理解することも非常に重要です。

 

元の和文を最大限に忠実に読み解き、それを適切な英語で書く、そのことにより、円滑な審査と強い権利の取得を少しでも助けられるよう、日本の企業様の利益となることができるよう、最大限に努力をしたいという気持ち、このことは、企業活動での5年を経て、ますます強まるばかりです。

 

 

 

今年はユー・イングリッシュ翻訳チームの完成と強化を目指したいと考えています。

各人が改善を目指し、持てる力を合わせることができれば、強いチームとなります。

 

 

ご自分の持てる力で世の中の役に立つ力、そんな力をユー・イングリッシュにお貸しくださる方は、どうぞこの先のご協力をご検討いただけますよう、お願いいたします。

 

 

また、ユー・イングリッシュのチームは特許翻訳のキャパシティーがようやく少し広がってきたと感じますため、日英特許翻訳をご依頼をいただけますお客様にも、この先是非にお声をおかけいただきたいです。

 

 

本年度もユー・イングリッシュをどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

新刊(訳書)のお知らせ


昨年から取り組んできたもう一つのプロジェクト、翻訳本を出版させていただきました。

どうか皆さまのお役に立てますように。

 

ACSスタイルガイド   アメリカ化学会 論文作成の手引き

 

ACSスタイルガイドは、日英技術翻訳者で技術英語講師である私の愛読書です。読むと頭の中がクリアになり、まっすぐに英語を書き進めることができます。根拠をもって、理系学生の論文英語を指導することができます。

 

ACSスタイルガイドのページをはじめて開いたときの感動は忘れられません。日々悩んでいた英語の書き方に「答え(=指針)」があったことに驚き、一気に読み進め、私のACSスタイルガイドは付箋だらけになりました。指針があることを知ったことで、どのような場面でも、自分自身で英語の書き方を決めていけるようになりました。

 

科学技術分野の情報を世界に発信するためには、正確、明確、簡潔に英語を書くことが必須です。しかし、文法的な正しさに加えて、どのような英文を書けば情報が早く的確に伝わるのか、どのようなスタイルで英語を書くべきかということを日本で学ぶ機会は限られています。その結果、難しく複雑に書いてしまったり、数や表記の規則を知らずに書き進めてしまったりすることがあります。

 

一方、欧米諸国には、「スタイルガイド」と呼ばれる「文書の書き方の指針を示す書」が数多くあります。各学会や企業、団体が「英語の書き方」を定めたもので、その中身の大半が共通しています。いずれのスタイルガイドにも、「読み手が迷わないように書く」というまっすぐな指針が示されています。

 

そのような数あるスタイルガイドの中でも、特に明快に私たちを導いてくれるのが、アメリカ化学会による「ACSスタイルガイド」です。化学分野の例文が使われていますが、そこに記された内容の多くは、分野を超えて幅広く実務文書に活用できます。

 

例えば4章「文体と語法」には、明確で簡潔に書くための表現のコツが詳細に書かれています。9章「文法、句読法、スペル」、10章「編集スタイル」、11章「数量表記、数学的表記、測定単位」には、正確に書くための表記の決まりが詳細に書かれています。他の章では、英語論文を書くのに役立つ内容(第1部の1章、2章、3章他、第2部の14章から16章)、化学分野特有の表現の決まり(12章、13章、17章)が記されています。

 

全体構成は次の通りです。

1 科学分野の表現技法

1章    科学出版における倫理規範

2章    科学技術論文

3章    編集プロセス

4章    文体と語法

5章    Webシステムによる投稿

6章    査読

7章    著作権についての基本知識

8章    マークアップ言語と構造化文書

 

2部: 表記の指針

9章    文法,句読点,スペル

10章  編集スタイル

11章  数量表記,数学的表記,測定単位

12章  化合物の名称と番号

13章  化学の通則

14章  参考文献の記載方法

15章  図

16章  表

17章  化学構造式

18章 文献一覧

 

本来であれば、英語で書かれたスタイルガイドを日本語に訳す必要はないかもしれません。英語のまま理解したほうが明快でわかりやすいこともあります。しかし、ACSスタイルガイドに書かれている情報を取り出しやすくし、多忙な研究者 や実務家の方々の時間を節約し、より多くの日本人にACSスタイルガイドを手にとっていただきたいと考え、同書を翻訳することを志願しました。

 

スタイルガイドを使って、まずは、書き方の規則や推奨される英語の技法を「知ること」が大切と考えています。その先は、自分自身で取捨選択することで、最適なスタイルを確立できると考えています。

 

英文を書かれる研究者の方々や実務家の方々が、本スタイルガイドの内容を活用され、自立した英語執筆者への一歩を踏み出されることを願っています。

 

2019年3月27日 中山  裕木子

 

2月・3月セミナーのお礼


2019年2月・3月ユー・イングリッシュセミナー(京都)が終了しました。

ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

 

「和訳と英訳」、つまり「日本語と英語」を扱うセミナーを開催させていただきました。

 

和訳の中村先生は、システマチックに日本語を解読され、テクニックの部分を多くご教示くださいました。数多くの和訳の仕事を通じて見出された規則が詰まった内容でした。

 

もしかすると元の和文「~が」「~は」に着目してさらに整理をすれば、英語に訳すときに冠詞theか不特定かを迷わずにシステマチックに当てはめていけるのかも、といったことが見えた、と話していたのは、弊社英訳講師でした。

 

 

中村先生の和訳セミナーを通じて、改めて日本語の難しさと魅力を感じ、それから日本語と英語の双方向を扱うことは、双方向の翻訳が上手くなることであると実感しました。

 

 

和訳・英訳の両方をお教えくださった平野先生は、とにかく言語が伝えている「意味」を深く理解する、という点に重きを置かれました。意味を深く理解して、それを対象言語の中におさめて伝えよう、という翻訳の神髄に迫るマインドをご教示くださいました。

3Cの一歩上を行くためのコツやマインド、といったことを、多くの例文を使って初級~上級まで広くご教示いただきました。

 

 

「テクニック」と「意味の理解」、この2つをうまく組み合わせれば、良い翻訳ができると思います。

 

 

そして、弊社から出向した講師二人も頑張りました。

暖かくお迎えくださったご受講者の皆様に心より感謝しています。

 

 

改めて、ユー・イングリッシュセミナー2月・3月にご参加くださった方、ご参加をご検討くださった方、ありがとうございました。

 

セミナーのアンケート結果や写真を公開をしています。講座の雰囲気など、よろしければご覧いただければと思います。

https://www.u-english.co.jp/seminars/

 

この先の講座企画は未定ですが、お役に立てる内容をご提供できるよう、検討してまいります。

仕事の言葉使いとmeanwhile


私が使いこなせない英語にmeanwhileがあります。いつも難しいなと考えていて、リライト時に削除しています。

 

meanwhileの意味は、文頭ではOn the other hand,やHowever, 文中ではat the same timeというのが通例でしょうか。

 

文頭のMeanwhile,を「一方」の英訳として翻訳者が使われることもあるようですが、個人的にはこの表現が苦手です。

 

「難しい」と感じるとともに、本日頭に浮かんだmeanwhileの私の違和感の理由について、ここに記載いたします。

 

日本語の話になりますが、仕事で使ってはいけない日本語として、私自身が過去に指摘された言葉があります。

 

テクニカルライティングのセミナーを依頼くださった企業の重役の方から、注意をされました。

 

とてもありがたい注意でした。

 

「とりあえず」

 

これは、ビジネスの上では絶対に言ってはいけない、とその方がおっしゃいました。

「とりあえず」なんていう仕事は一つもないんだ、とその方はおっしゃいました。

 

その意見に深く共感したので、その後、私は「とりあえず」を書き言葉でも話言葉でも、仕事で使わないようにしています。

 

ではどうすればよいか?

 

「つい言ってしまうときがあればどうしたら・・・?」とさらに相談したところ、「まずは」に変えなさい、とおっしゃいました。

 

「とりあえず」→「まずは」

 

解決策まで出してくださり、本当に素晴らしい方でした。

 

(私はこのように自分にダメ出しをしてくださる方を好む傾向があります。しかも「どうしたら良いか?」までを相談することがあるので、「心が強いね」などと言われることがありました。しかし、ダメ出しをされると、何より「気づき」があります。何がいけないか、どうすれば改善できるかを考える機会になるので、くださるご意見は非常に貴重です。また、ダメ出しをなさる方は、たいてい本物の実力者で、自分には無いスキルをしっかりと持っておられるので、単純に尊敬の念をいだくためでもあります。)

 

その「とりあえず」を少しやわらかく言い換えれば、「さしあたり」となるように思うのです。

 

「とりあえず」のようにタブーではないけれど、なんとなく似た言葉なのが、微妙なニュアンスの「さしあたり」や「当面は」のように思います。

 

 

そして、それに対応する英語が「meanwhile」であるような気がしてならないのです。

 

「とりあえず」ほどは悪くないけれど、「さしあたり」や「当面は」といったニュアンスが伝わる可能性のあるmeanwhile(___whileとあることからも、「当面」といったニュアンスが伺い知れます)。

 

その単語を「一方」という日本語に飛びついて使うのは、あまりよろしくないのではないかと考えています。

 

「一方」には、本当に対比であればIn contrast,(単文の場合)、whereas(複文の場合)という代替案があります。内容が対比でなければ、訳さなければよい。また、対比部分の英語表現をパラレルに揃えることやパラグラフを変えることで「一方」と「他方」をきれいに並べて見せて、英語では「一方」の文言を記載しない、という方法も使えます。

 

そのようなわけで、meanwhileの出番は、ユー・イングリッシュの翻訳スタイルには今のところは存在していません。

 

スタイルの決め方は人それぞれですが、そのようなことを考えながら、本日リライトをしていました。

 

meanwhileのリライト中にふと浮かんだ「とりあえず」の話を懐かしく思いながら、ご指摘くださった方のことに、想いをはせていました。

 

その方は、大企業でご尽力されて、技術者であられながら、知財・法務部で日本語の技術文書の書き方を指導し、英語テクニカルライティングの手法に共感してくださいました。「日本の技術文書の品質改善」という意味で共感してくださり意見交換ができたビジネスパーソンは、これまでにもその方だけでした。何か恩返しができないかなあ、と考えています。

 

さて、この3月はプロジェクトがいくつか終わりました。いつも3月は、1年を見直し、4月からはじまる新たな1年へと準備をします。日々の社内の翻訳状態の整備を終えたら、次のプロジェクトを含め、新しい1年へと走り出すときがきています。

 

 

 

had betterの理解(業務の日常より)


論文の書き方:若手研究者へ というところからの一節:

 

*****

Beginning independent investigators are often told that a research reputation can be thought of as a product of quantity times quality of published work.

 

若手研究者は、出版物の量と質の積で研究が評価されると耳にするかもしれない。

 

If only one publication appears every 10 years, they may be advised, it had better be a good one. On the other hand, a large number of low-quality publications is not of benefit to the individual or the profession.

 

10年に一度しか出版物を書くことができないのであれば良質にするほうがよいだろうが、質の低い出版物を数多く出すことは,本人にとっても科学分野にとっても有益であるとはいえない。

*****

 

自分で日本語訳を確定しておきながら、意味が取れない。この記載はOn the other handが矛盾しているように思う。いや、英文は誤っていないから、自分の解釈が誤っている。

 

 

●had betterのニュアンス

 

3語英語の説明サイト(「had better」は命令口調。もっと自然に伝えるには?):

https://diamond.jp/articles/-/193586?utm_source=daily&utm_medium=email&utm_campaign=doleditor

 

 

これを実際に適応して、上の英語を日本語に訳そうとするが、何か上手くいかない。

 

 

結局、英語ネイティブにメールで確認しました。

 

なお、私自身はフリーランス時代10年、そしてその前後の合計およそ15年ほど、ネイティブの意見を一切聞かずに、自分の書き方スタイルを確立しました。

「非ネイティブだからこそできる、シンプル英語による高品質翻訳」などと謳ってきました。

「ネイティブに聞かずにスタイルガイドに聞こう」ともよく言ってきました。

 

しかし会社を設立してから最近は、「参考」にするために英語ネイティブの方々の意見を聞くことがあります。

 

意見に振り回されない確固としたスタイルが確立すれば、そこからネイティブ英語話者の意見を少しプラスアルファすることは、より品質を高めるために悪くないと考えています。

 

「私たちは英訳翻訳者、英語力アップしようプロジェクト」も社内でもやってみたいと考えています。

 

英語ネイティブの意見が必須ではないと考えつつも、余力があるときは、前進を願って相談を・・・。

 

 

さて、今回の質問。

 

分かっていたことだけれど、had betterは”a threat”とのこと。それをきちんと適用すれば、先の英語は意味がとれるのに、いざ実際の文、しかも書き言葉の文中に普段目にしないhad betterが出てきて理解が甘くなってしまったことを反省しました。

 

英語ネイティブからのメール:

******

Hi Yukiko,

 

‘You’d better do it! Or else there’ll be trouble.’ is a threat.

 

‘If you’re only going to publish once every ten years, it needs to be a very good piece of work, or you’re going to lose your job.’

 

Is that helpful?

 

Regards,

XX

*****

 

訳文を改定します。

 

意味がとれない訳:

10年に一度しか出版物を書くことができないのであれば良質にするほうがよいだろうが,質の低い出版物を数多く出すことは,本人にとっても科学分野にとっても有益であるとはいえない。

検討中の訳:

10年に一度しか出版物を書くことができないのであれば良質にすべきだが,質の低い出版物を数多く出すことも,本人にとっても科学分野にとっても有益であるとはいえない。

 

もう少し改定中の訳(元の英文に忠実に):

10年に一度しか出版物を書くことができないのであれば良質にすべきという忠告を受けるだろうが,数多く出す場合であっても,質の低い出版物を出すことは,本人にとっても科学分野にとっても無益である。

 

最後に調整した、ややあっさりした訳:

10年に一度しか出版物を書くことができないのであれば良質にすべきだが,数多く出す場合であっても,質の低い出版物を出すことは,本人にとっても科学分野にとっても有益ではない。

 

 

さらに、サラッと言い換えてくれたネイティブによる英語も、書き留めたのでここに残しておきます:

If only one publication appears every 10 years, they may be advised, it had better be a good one. On the other hand, a large number of low-quality publications is not of benefit to the individual or the profession.

→言い換え

Producing only a few very high quality publications is risky; however, producing many low quality publications is also not beneficial.

 

 

「こういうこと」と言い換えるのがネイティブはやはり上手いですね・・・。

パラレリズムも綺麗・・・。

 

 

そして今回の英語の発見:

had betterは、実質的にはhave toと理解すると良い、と思いました。(誰でも知っていること、かな? ですが、自分の中で腑に落ちると、とても楽になります。)

 

一つ、英語の理解が深まりました。

 

(先の3語本の執筆中、説明しようと思って考えているうちに話言葉でshallはshouldであること、そしてshallをshouldに変えるとShall we have a break now?→Should we have a break now?と、友人同士の「~しちゃう?(Shall we…?)」からビジネスに適した「~しましょうか。(Should we…?)」へと変わることを発見して自分の中で腑に落ちたことがありました。今回はそれに似たような機会でした。)

2019年ユー・イングリッシュセミナー


改めまして、2019年度のユー・イングリッシュセミナーのお知らせです。

 

私たちは翻訳者、言葉を扱う上で、日→英・英→日の双方向の理解を深めることが役に立つと考えています。

 

そこで本年度は、言葉を愛し、言葉の特徴を論理的に考えながら翻訳されていると思う実務者の方々に、講師を担当いただきます。

それぞれの担当講師の方々は、次のような特徴があると個人的に考えています。

 

1)和訳セミナー:日本語の組み立て―英語からの変換と正しい日本語を学ぼう

講師の特徴:日本語の特徴を論理的に捉え、和文への訳出方法を体系化されています。私、中山個人が英文リライト時に行う「経験則と言語の特徴に基づくルールを組み合わせたリライト手法」が、そのまま和文(英日)に置き換えられているような類の翻訳手法であると感じています。

 

2)英訳セミナー:英文の組み立て―主語選びからはじめよう!視点を定めた英文の組み立て練習

講師の特徴:3つのC(正確・明確・簡潔)を活かしてどのように英文を書くか、ということを実務で目下実践中。まっすぐひたむきにトライし、突き進む姿が印象的な講師となります。翻訳者というのは、「訳文に粘り強く食い下がること」が時に大切です。そんな「熱心さ」と「テキパキと前に進む力」、この2つの力がバランス良く合わさっていると感じます。受講生と対話的に楽しい時間をご提供できるといいなと願っています。

 

3)和訳・英訳の勉強方法(工業英検1級合格体験記と相談会)

講師の特徴:精密・緻密に仕事を進める翻訳者による工業英検1級合格体験記です。工業英検は、1回で受かる人と、リピーターになってしまう人の2つに分かれてしまうように観察しています。もしも後者になった場合には、継続は力なり、いいときも、悪いときも、受験を続けること、そして実務で力を磨き続けることが大切であると考えます。継続的に、毎日決まった時間を勉強・仕事にあてていく、静かな意志の強さ、そんなことを感じる魅力ある講師です。

 

4)平野信輔先生による和訳・英訳セミナー

平野先生のセミナーには、日本語と英語のテクニックが詰まっています。日本語と英語のそれぞれの特徴を、上手な日本語でご説明くださいます。受講者が内容についてこられているかを丁寧に考えながら、読み手目線の技術文書を書くための、聴衆目線のセミナーをご提供くださいます。ご受講いただける方々には、初級の方も中~上級の方も、安心してお運びいただければと考えます。

 

 

セミナー(1)~(4)の詳しい内容については、弊社セミナーページまたは以下よりご覧いただけますと幸いです。

 

なお、(4)平野信輔先生による和訳・英訳セミナーについては、当日の時間配分を若干変更し、詳しい内容を本日追記させていただいてきました。

 

 

*****

1)和訳セミナー:日本語の組み立て―英語からの変換と正しい日本語を学ぼう

 

第1部:自然で洗練された和訳を作る方法:品詞の変換

名詞句が幅を利かす英語を、動詞と副詞に彩られた自然な日本語へと翻訳するにあたっては、いかにして英文から動詞を作り出すかが大きなテーマです。もちろん英語にも動詞はありますが、もっと動詞を増やさなければ、なかなか自然な日本語にはなりませんし、そもそも、英文の動詞を和訳時にも動詞として使うとは限りません。

 

適切な動詞を作り出せれば、今まで抱いていた「しっくりこない」感覚とお別れし、日本語で書き起こしたときのような自然な響きを帯びた和訳に大きく近づきます。経験豊富な翻訳者はその技法を体得していますが、そのプロセスが暗黙知として蓄積されているため、初心者に上手く伝えられず、結局は、「たくさん訳して自然に身に付ける」という無益な助言に陥りがちです。

 

私は、これまで経験と勘が頼りだったこの品詞変換のプロセスを、長年にわたる実務経験・指導経験を基に類型化し、初心者でも理解・応用できるよう簡潔にまとめました。すでにその技法を身に付けている翻訳者も、形式知として認識することにより、思考の負担が減り、その効果が英訳にもフィードバックされるはずです。

 

第2部 正しい日本語:助詞「は」と「が」の使い方

助詞の「は」と「が」を翻訳時に「意識的に」使い分けている人はどのくらいいるでしょうか。主語に対して何となく「~は」を当てている人も多いのではないでしょうか。経験豊富な翻訳者の訳文であっても、これらの助詞の使い方に首をかしげることは少なくありませんし、何よりも私自身、キャリアの初期には問題意識が希薄で、いつも何となく「は」と「が」を選び、何となく違和感を覚えながらそのままにしていました。

 

「は」と「が」の機能は、主語を作ることだけではありません。これらの助詞の用法を知識として理解することにより、文にメリハリを付け、文章に自然な流れを生み出し、読み手に誤解を与える余地を減らすことができます。

 

第2部では、「は」と「が」の使い方が不適切な場合に生じ得る問題を考えながら、これらの助詞について翻訳者が備えておくべき知識を身に付けます。

 

 

2)英訳セミナー:英文の組み立て―主語選びからはじめよう!視点を定めた英文の組み立て練習

英文に必須の主語と動詞をどのように選択すれば、「読みやすい」英文となるのか、例題で考察・演習していきます。

 

【イントロダクション】読みやすさのためのSVO・SV・SVC

【基礎】視点を定める

【実践】複数文の視点も定める―新情報は既出情報の枠内に

 

3Cテクニックを学んでも、実際の英文作成に活かすことが難しいと感じることはありませんか?

本講座では、3Cテクニックのポイントである「動詞を活かした能動態表現」を、実際の英文作成でどのように取り入れれば、読みやすい英文を作成できるのかを演習を通じて学びます。

 

 

3)和訳・英訳の勉強方法(工業英検1級合格体験記と相談会)

工業英検1級、複数回受験の末の合格となりました。

合格までの道のりを振り返りながら、効果的であった学習法などをお伝えします。

新形式に移行してからの出題傾向について感じたこと、また行った対策についてもお話します。また、限られた時間の中での勉強時間の捻出方法なども共有してまいります。

 

 

4)平野信輔先生による和訳・英訳セミナー

技術翻訳の和訳・英訳のテクニックをお伝えします。

 

第1部:序論 日本語と英語のテクニカルライティング(13時~13時40分)

  • 和文・英文共通の考え方 ― 3つのCと読者主義・最小限主義
  • 和訳と英訳の違いは何?
  • 事例研究 ― 日本語も英語も、読者が決まればスタイルが決まる

 

第2部:和訳 (13時50分~15時20分)

  • 文脈や行間は技術文書でも重要
  • 時制や助動詞を正しく把握
  • 代名詞は訳す?訳さない?
  • 日本語の語順の自由度を活用する
  • 意味上の主語を丁寧に揃える

 

第3部:英訳 (15時30分~17時)

  • 日本語の読解 ― 意味を捉えれば表現に迷わない
  • 具体化主義 ― 曖昧情報は時間と英語力のムダ
  • 動詞主義と能動態主義 ― ファーストチョイスはSVO
  • 動詞主義と能動態主義の盲点 ― それ、意味変わってない?

 

テクニカルライティングの目的は、読み手に情報を迅速かつ正確に伝えること。ですが、訳文と言うのはなぜか読みにくく使いづらいものになりがちです。この講座では、その原因を探り、翻訳者として気を付けるべきポイントを紹介します。

「自分の訳文に納得がいかない」「直された理由がわからない」「推敲している間に迷路に迷い込んでしまった」そんな経験はありませんか?迷いを断ち切り、より気持ちよく翻訳をするためのお手伝いができればと思っています。

 

 

 

 

 

Simple English in 100 lessonsより(+別件セミナーのお知らせ)


Lesson 1

My hobby is gardening.

この英語は、静かに趣味を表し、英語独特の「テンポ」があまりない。

→→→

I like gardening.

3拍子のテンポが生まれる。

英語は「3拍子」のテンポ、リズムがある言葉。

 

Lesson 2

英語loveには、色々な日本語がある。例:「慈しむ」「愛する」「恋する」「大好き」など。しかし、英語loveという言葉自体は意味がとても明快。

Love=「愛する」と日本語で思っていると、なかなか英語のloveを使いこなしにくいが、この英語loveの特徴を知ると、loveが広く使えることがわかる。

例:I love dancing.  My wife loves online shopping.

 

Lesson 3

動詞play は「無目的で遊ぶ」という意味。例:play cards(トランプする), play house(ままごとする)など。だから大人には、「遊ぶ」にplayが使いにくい。

 

My daughter walks to school. を日本語「学校へ歩きます。」とは言わないでしょう、なんという?→「徒歩で通学しています。」と言います。このような変換を、英日のときは自然に行っているでしょう。それを、日英でもすればいいんです。

[この例いいですね(私の心)]

 

英語belong toについて。なぜ、「息子サッカー部に入ってます。」に「My son belongs to a soccer team.」があまりよろしくないかは、belong toの「意味」を考えればわかる。

 

belong to=「所属している」を理解するためにの例文は、次のとおり。

Japan belongs to Asia. (日本はアジアに所属している。=日本はアジアである。)

belong toっていうのは、こういうときに使うんです。

[なるほど、上手い説明(私の心)]

 

Lesson 4

英語には、12個の時制がある。日本語はいくつある?はるかに少ないでしょう。

日本語の時制は1つ1つが「ゆるい」んです。

[「ゆるい」は分かりやすい説明ですね(私の心)]

 

Lesson 5

初学者は辞書を引いても良い。でも、あるところまで来ると、辞書を引くのを我慢しましょう。知っている単語でなんとかしましょう。

[「初学者は辞書OK」は丁寧で暖かい解説ですね(私の心)]

 

ラジオではよく、「漢字で話すな、ひらがなで話せ」と言われる(音声だけで漢字を使うと分かりにくいから)。そうです、漢字を英語に置き換えようとせず、漢字→ひらがなへと置き換えてから、それから英語にすると良いのでは?

 

日本語って、ネガティブなことは言うけれど、ポジティブのほうは言わないですよね。

例えば、日本語では、何かが楽しくても、enjoyをそもそもわざわざ言わない。遠慮しますでしょう?日本語の考え方は、NG(=ネガティブなこと)から話題に入る。しかし英語は、ポジティブなことから話題に入る。

[確かに・・・(私の心)]

 

そんな違いを乗り越えて、英語の発想へとジャンプするのが3語の英語の発想です。

[腑に落ちる解説をありがとうございます(私の心)]

 

 

Lesson 6

surprised=形容詞

confused=形容詞

「過去分詞って何?」と中学生に聞かれたら、「形容詞だよ。」と言えばいいのですよ。

[英語ネイティブも、過去じゃない、形容詞だよ、と言ってました(私の心)]

 

[もしかするとI’m surprised at the news.→The news surprises me.とする3語の変換は、「受け身やイディオムをやめましょう」から観点を変えて「動詞を形容詞じゃなくて動詞として活かして使いましょう」という説明もできるのかもしれません。「私の状態を形容するのではなく、ダイナミックに動詞を活かす」・・・いや、余計ややこしい説明になりますかね(私の心)]

 

 

Lesson 7

英語を話すときは、どうしても、母語の影響を受ける。だから母語(日本語)が曖昧な人は、英語でも曖昧になる。そして日本語は曖昧な言葉だから、英語を話しても曖昧になることが多い。日本語から英語へとジャンプしなければならない。

 

・・・

 

 

以上は、私の備忘録 (と[心のつぶやき])です。

 

年末に出演させていただいたα-morning kyotoという京都の朝のラジオ番組の中の「ワンポイントイングリッシュ」という長寿コーナー(8時25分くらいから10分)にて、ご好意から、拙著「英語は3語で伝わります【どんどん話せる練習例文100】」を使ったレッスンをしてくださっています。

 

 

「ありがちな英語」→「3語英語」の間に洋楽が1曲挟まれますが、その曲の歌詞に英語のヒントがあったりして、ラジオらしく、おしゃれに展開されます。

 

ラジオDJの佐藤さんは、日本語と英語の両方を愛した深い洞察を加えてくださるので、上手いなーと思う解説が加わって、思わずメモした備忘録を、ここに共有させていただきました。

 

Simple English in 100 lessonsは拙著の英文タイトルですが、こちらのラジオレッスンはLessonいくつまであるのかは分かりませんが、このままもう少し、続けてくださるようです(本日はp60を開いてください・・・と解説くださっていました)。

 

もしお聞きいただける機会がある場合には、よろしくお願いいたします(http://radiko.jp/)。

 

 

 

*********

別件ですが、ユー・イングリッシュセミナー2019のお知らせです。

 

相手のことを考えながら、やさしく丁寧に説明すること、また、英語の特徴を、相応する日本語に置き換えて過不足なく丁寧に言い表せる、説明できる、というのは、非常に難しいスキルだな、と最近は実感しています。

 

そこで、2019年は、丁寧に、受講者に寄り添いながら、やさしくスキルを伝授する・・・ということが特徴(と私が個人的に考えた)講師陣によるセミナーを和訳・英訳(技術翻訳)にて企画してみました。

 

この機会に、日本語と英語の両方の理解を深めませんか?

 

ユー・イングリッシュセミナー2019(2月・3月)をどうぞよろしくお願いいたします。

pagetop