ユー・イングリッシュ

ユー・イングリッシュ 中山裕木子 ブログ

【9月16日開催】特許英語の共催セミナー、よろしくお願いします(お申し込み期限は9月10日となりました)


ハウプトマン・ハム国際特許商標事務所との共催セミナー米国特許出願のための翻訳セミナーの日程が迫ってまいりました。

 

多数の皆様にお申し込みをいただき、心より感謝いたします。

 

さて、今回ご一緒させていただきます講師の岡東先生は、私が過去に同事務所の米国特許に関するセミナーを受けていたときの講師のお一人でした。

 

当時、金土日の東京開催×3ヶ月にわたるコースにて、米国弁護士の先生とともに当時米国にいらした岡東先生がその都度ご帰国なさり、様々な知識を私を含めた参加者に教えてくださっていました。

 

その後、翻訳者だって米国特許実務を学びたい、という翻訳者向けの米国特許セミナーの開催を同事務所にお願いをしまして、2015年2016年に、共催セミナー開催させていただくことがありました。ありがとうございました。

 

そして今回。

きっかけは3月、コロナで研修が中止となる前の最後の集合研修を弁理士会で担当させていただきましたときでした。

大阪はコロナで中止になりましたが、東京はぎりぎり担当させていただけて、200名の弁理士の皆様ににお会いできましたこと、大変光栄でした。

 

弁理士会の研修では、正確、明確、簡潔な翻訳スタイルをご紹介しつつ、日英の違いや翻訳文のチェック時の留意点などをお伝えさせていただきました。

 

その帰り道、お目にかかるといつも鋭い視点で勉強になる一言をくださる岡東先生が、「クレームに絞りましょうか。」、とお声がけくださいました。

 

「はい。」、と即答。

 

 

そして、Ms. Nakayama will prepare 30 claim examples.などと、米国アレクサンドリアの事務所本体へと、セミナー企画を通してくださいました。

 

 

30 claims?!

 

正直なところ、特許クレーム(権利範囲を定める)はセミナーでの扱いが結構難しくて、これまで私はセミナーで焦点を当てて掘り下げることを控えてきました。

 

 

翻訳をしているときやリライトをしているときは、内容に入り込めるのですが、クレームはひとたび集中が切れると、なかなか、内容に入り込みにくいものです。

 

したがって、クレームの翻訳文や翻訳の方法を扱い、分かりやすく説明するというのは、ある意味とても難しいと思うのです。

 

また、案件固有の問題や、本当にケースバイケースである内容も多いです。

 

 

しかし今回、背中を押してくださったことに感謝をしまして、準備を進めてまいりました。

 

 

皆様にとって有益な情報をご提供できるよう、努力いたします。

(なお、その後30 claim examplesは多いですね・・・というご指摘もいただきまして、ご紹介する例の数は調整をしています。)

 

 

●第一部(午前)は岡東先生が、米国でのクレーム解釈について、次の内容をお話くださいます。

○米国クレームの役割と構成

○判例に基づく米国でのクレーム解釈について

○米国特有クレームの特徴とその解釈について

○米国実務に適した明細書について

 

 

●第二部(午後)は、中山が担当いたしまして、推奨する翻訳例として、米国クレーム翻訳を取り扱わせていただきます。概ね次の予定としています。

 

○米国クレーム翻訳のポイント

(→112条(b)不明確拒絶ってどんなもの?取り得た対策は?)

○米国特有クレームへの適切な対応

(→米国クレーム翻訳の基本)

○翻訳が難しい日本語クレームの適切な英語翻訳

(→位置関係他の悩ましい日本語の処理例:基礎から実践まで)

○米国実務に沿った明細書翻訳

(→harmful wordsを避ける翻訳の例)

 

 

オンラインでの開催となりましたが、皆様にお会いできますこと、楽しみにいたします。

講師側からはスライドを使った説明、ご受講者のカメラや音声はオフにて一方向で講義をすすめますが、チャットの類の機能にて、随時ご質問やご意見をいただくことが可能です。資料は事前に配布いたします。

 

 

お申し込みの期限は10日(木)まで延長となりました。ご参加いただける方は是非にお待ちいたします。

 

【権利範囲を減縮しない米国実務に即した翻訳手法 ―米国特許出願のための翻訳セミナー(2020年9月16日開催)

品質良好!


心というのは不思議です。人の心はどこにある。心臓のあたり。

 

その心が落ち込むと全身の元気がなくなり、逆にワクワクしたり、嬉しかったりすると全身が元気になります。

 

嬉しいときは本当に心が躍ります。

 

 

今日の私は、嬉しい。

 

あれ?何かな?心が躍っている。

何かいいことあったか、自分?何か、心が喜んでいる。

 

そんな心の動きを感じていました。

 

嬉しさ・・・

 

それはワクワク感(ドキドキ)ともまた違い、心がなんとなく上のほうに移動しているような、そんな感じです。

 

さて、その嬉しさの正体が何かが分かりました。

 

本日の納品原稿。

 

とても良い品質で納品できたと思うのです。

 

中山は毎回リライトを担当しています。そのうちに社内の誰かに代わってもらおうと思いながらも、やはり自分のリライトを飛ばすことは、今のところ、できていません。

 

本日は和訳と英訳が一つずつ。通常の特許翻訳とはいずれもやや異なる案件。

 

いずれも、良い品質で納品できたと思っています。

 

翻訳では、「ちょっと苦しいから、まあいいや」、と投げ出したくなるような工程があるかもしれません。

この工程を一つ省きたい、と感じることがあるかもしれません。

 

こんなに多くの工程を踏んでいたら、翻訳料金のもとがとれない、という懸念も当然あります。

 

しかし、ユー・イングリッシュでは、執拗に粘り、工程を省くことなく、時には逆に工程を加えていきます。

 

しつこさ、良く言い換えると、粘り強さ・・・これがやはり、翻訳者には必須なのです。

 

私は今回の2件について、かなりしつこく確認をしました。

 

「通常の工程はすべて終えたので、最後は読み通しだけでいいか、日英の対応は、まあいいか・・・」という弱い心の叫びを無視して、「読みなさい、きちんと英語と日本語をもう一度全部、確認しなさい」、「少し不安が残ったんでしょう?それなら全部、確認すること」、と強い声が私を統制します(なお、人を統制することはなかなか難しいので、自分を統制することが大切です)。

 

そして全部確認してみたら、良い精度であることが確認できればそれはそれでとても良いですし、たった一つでも誤記や不具合が見つかれば、一瞬にして、その労は報われます。

 

 

・・・とそんなことを経て、納品を終えましたら、とても晴れやかに感じるものです。

 

 

嬉しさ、いつもそれを感じながら、翻訳納品を続けたいものです。

 

そう、お金のことを眼中に入れず夢中で取り組んだ結果、もたらされる喜び、心の豊かさ。

そして物理的な豊かさというものは、時がくれば、きっと自然にあとからついてくるものなのでしょう。

 

 

 

拙著「外国出願のための特許翻訳英文作成教本」より。

弊社twitterの確認のために最近拙著を目にすることがあり、そんなこと書いていたことを思い出しました。

 

 

翻訳者はそのようであるのが自然の姿であると思っています。

オンライン授業の模索を終えて


大学のzoom授業が一期、終盤へとさしかかりました。

今期は4大学を担当していましたが、一つ、最後の授業を終えました。

 

zoomの授業で自宅待機の学生が正しく学べて、可能であれば元気も出るような時間を過ごしていただきたい。

それが私のコロナ禍における関心事でした。

 

オンライン授業やセミナーの需要が増し、ある程度の数を経験しました。

 

オンラインは、講師の緊張感と負担は通常の授業よりもやや大きいと感じています。

最近ある大学のネイティブの先生と話していたら(そこの大学は講師は大学に行って、空の教室で授業をして録画します)、「suddenlyにprofessional YouTuberのようだ、とても忙しい」、とその先生もおっしゃっていました。

 

私自身はライブセミナーとそれほどスタイルが変わりませんので、YouTuberのようだとは感じませんでしたが、それでも確かに準備も講義内もまあまあの忙しさでした。

常にスライドが大きく表示されるので誤りやごまかしができないところや、余計なノイズが入らないように、気が散らないように、と気を遣ったり、自分の視線をできるだけ受講生(つまりカメラ)へ向けつつ、受講生の様子も確認しながら、そしてzoomの変なボタンを押さないよう、ミュートに気をつけて、チャットを確認して対応・・・、またブレイクアウトルーム(小部屋に分かれた活動)では見知らぬもの同士のペアや男女ペアができないように気をつけたり、とまあまあ気を張って、授業をすることになりました。

 

さて、そんなオンラインですが、受講生にとってはやはりリアルセミナーのほうが良いのか、またはオンラインセミナーの利点が少しでもあるのか。

 

オンラインセミナーで長時間集中してもらうことはできるか。

リアルセミナー同様の対話性を保つことはできるか。

対話生を保ちながらも、講師がzoom meetingで受講生に紛れてしまうのではなく、きちんと講師がクラスをコントロールし、適切に運営できるか。

 

模索が続きましたが、ようやく、自分の中で、まとまってきました。

 

特に、授業の開始時と終わりをどのようにすべきか、ということが、今回の模索により、私のほうでだんだんとできるようになってきた点です。

学生たち、色々と協力をしてくれて、ありがとう。

 

 

まずは終了した一つの大学の学生たちから、感想をいただきました。

zoomの改善などもあれば教えてもらえると助かる、としてご意見をもらいました。

 

皆のお声からは、zoomということのストレスはそれほどなく、授業に積極的に参加いただけたかな、という嬉しい印象を持っています。

 

また、zoomならではの利点をあげてくれた学生もいて、それは良かったです。

 

私としては、ライブセミナーよりもかなり時間効率が良いという印象です。

自宅学習も組み合わせれば、かなりの内容を、無理なくこなすことができるように思います。

 

後期もまた模索が続きそうですが、もう少し頑張りたいと思います。(最近、2年後の新設大学非常勤が一つ決まりましたが、オンライン可、と言われたことに鑑みると、この流れは一過性のものではなくなるのかもしれません。腰を据えて授業改善に取り組まなければ・・・。)

 

 

学生の声(2020年zoom授業より)

  • 得られるものが多く今後の論文執筆に応用していきます。
  • いつも丁寧でわかりやすい講義ありがとうございました。英語力にはある程度自信がありましたが、技術系英文となるとかなり細かい所まで意識しないと伝わる文章にならないということを学ばせていただきました。今後、論文を書く際に存分に活用させていただきたいと思います。
  • オンライン形式の授業に関しましては、学生の答案をすぐに共有できる点で対面より効率的だなと感じました。グループワークのしやすさも利点かなと思います。いずれにせよ、本当に学びの多い講義でした。ありがとうございました。
  • 半年間大変お世話になりました。非常にわかりやすく楽しい講義でした。
  • 秋学期に英語論文を書く機会があるので、3Cやシャドーイングの方法など本講義で学んだことを意識して挑戦してみようと思います。
  • ほかの科目は資料を配布や、一方的な動画配信だけだったので、今回のような授業は対面授業に近く他の授業に比べ楽しく、今期の授業の中で一番頭に入りやすかったです。自分が書いた英文をそのまま添削していただけるので、オンライン授業としての良さを感じました。またブレイクアウトルームは自粛期間の中でも人とコミュニケーションをとることができ、英語の発音もすることができたので、非常にいいアイデアだと感じました。問題点としてはやはり回線だと思います。初回授業の時は特に重たく、画面がかくついたり、音が途切れたりしていました。ほかの友達に聞いても同じ症状だったので、大学の回線に問題があるのではないかと感じました。
  • このご時世の中、毎週オンラインで授業してくださりありがとうございました。個別質問でも丁寧に対応していただきありがとうございました。
  • いままで直観で英文を書いてきたのですが、講義を受けてどの動詞を用いるか、相手に伝えることの大切さを改めて実感致しました。今後も考えることを忘れずに英文を作成していきたいと思っております。重ね重ねにはなりますがありがとうございました。
  • WEB上だけでの授業でしたが様々な工夫をして下さり、そのおかげで対面並みそれ以上に学ぶ事が多い授業になりました!短い期間でしたがありがとうございました!
  • 技術英語について様々なご指導いただきありがとうございました。英語で論文を書くにあたって必要なことをたくさん学ばせていただきました。初めてのオンライン講義でしたが、オンラインであることでインターネットでの語句の調べ方などを実際に見ながら実践することが出来たので分かりやすかったです
  • とても楽しく講義を受けることができました。教えていただいた技術英語の書き方を論文に活用したいと思います。ありがとうございました。
  • 本講座はとても勉強になりました。授業していただきありがとうございます。
  • 授業を受け、冠詞の使い分けや簡潔に書くといった今まであまり意識してこなかった事柄について考えるようになりました。zoomでの授業は自分が提出した回答をその場で理由を説明しながら添削していただけたので非常にわかりやすかったです。また、授業後に送っていただけた授業内容をまとめたwordも復習を行うのに活用できとてもありがたかったです。今後は、中山先生から教わった技術英語ならではのルールや書き方を踏まえて、自分の論文を英語で書き、学会発表をできるよう研究に励みたいと思います.半年間ありがとうございました。
  • zoomを用いたオンライン授業をしてくださり,対面授業と質の変わらない、良い授業を受けることができたと思っています。技術系英語は,高校・大学受験でやってきた英作文とは考え方が違うことも多くあり、今後私が英語で技術系の文章を書く際に役立つことをたくさん学べたと思います。一学期間という短い時間ではありましたが、お世話になりました。
  • 部屋ごとに受講者を分けて様々な英作文を拝見することで、自身のabstractの参考にできた。シャドーイングは良い試みであると感じた一方で、音声に乱れがあったためやりにくさを感じた。授業内課題に関して、チャットでの提出だけでなく、受講者個人個人に発表の場を設けると講義が引き締まるのではないかと感じた。テストの実施が困難であるとは思うが成績の差が分かりにくいため実施を希望する。講義全体としては大変参考なる内容であった、とても満足している。
  • 対面授業では他の人の回答を見ることができないのに対して、オンライン講義では様々な回答を見ることができて、表現力が身についてよかった音読を人目を気にせずれんしゅうできたことがよかった。しかし、youtubeを用いたシャドーイングでは動画と音声のラグがあり、少しやりにかった。
  • zoom授業に関してですが、特に不便なく学ぶことができたと感じています。それどころか、学生の提出した文をword上でその場で添削していただいたり、教科書PDFの重要個所にマーカーを引いてくださったりと、先生の工夫のおかげでオンラインのメリットを活かしたものだったと思います。実際にお会いできないことが残念でありましたが、今学期お世話になりました。ありがとうございました。

 

・・・

学生の声は、とても励みになります。

大学の講師の仕事は、何か一つでも、誰かの心に「種」を撒けるかどうか、という点にかかっています。

 

全力で取り組めば、たった一つでも、心の「種」になるかもしれない?

そうすれば、彼らのこれからの人生において何かの役に立つかもしれない。

そうすれば、日本の未来が明るくなるかもしれない。

人間生活がもっと良くなるかもしれない。

幸せが一つでも増える世の中を、次の世代に残すことができるかもしれない。

 

そんな想いを持ちながら、講師業をまだ続けています。



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