ユー・イングリッシュ代表取締役 中山 裕木子のブログ


I want you to find the beauty of English and love English.

  日常, 翻訳 

4月2日 創立記念日です

4月になりました。春はいつも新しいことが始まるワクワク感がありますが、今年はどのような年になるでしょう。

4月1日も格別に良い日ですが、私にとっては、弊社ユー・イングリッシュの創立記念日である4月2日も特別な日となります。

弊社ユー・イングリッシュを設立したのは2014年。

特許翻訳の400ページにわたる本『外国出願のための日英特許翻訳教本(丸善出版)』を完成させた年です。

本を完成させ、その理念を実践するチームを編成する必要に駆られて、株式会社ユー・イングリッシュを特許翻訳専門の会社として発足させました。

日本の企業様の外国での権利化を支えられるよう、チームをあげて、尽力してきたつもりです。

お客様に寄り添いながら、そして同時に米国特許商標庁 USPTOに想いを馳せながら、適切な翻訳文になるように工夫してきました。

(USPTOの写真提供はバージニア在住の友人より)

さて、昨年度は様々な「人」にお会いすることができました。特許関係の方々にも多くお目にかかる機会がありました。

また、弊社と同様、ただ規模はかなり大きい、翻訳会社の営業担当者などにもお会いしまして、「翻訳業界にとって明るいニュースというのは何かあるのでしょうか?」と皆さん肩を落とされていました。

そう、生成AIが台頭し、私たちの生活がまさにtransformしようとしているためです。

弊社ユー・イングリッシュはおかげさまで現在お仕事を多くいただいていますが、生成AIを世の中が特許翻訳にも活用する時期が来ることは確かに見えてきています。

ただ、生成AIを活用するのであれば、同時にしなくてはいけないことが、たくさんあるのではないでしょうか。

「目指す英文特許明細書(翻訳文)の定義」、「生成AIをどこに生かすかの見極め」、そして「プロンプトを維持し、発展させていくための人材の育成」・・・。

It is not as easy as it seems. In fact, it is a daunting task. だと感じています。

そして、You always get what you put in.(得られる結果は投入したものに比例する)であることも、お忘れなくお願いしたいと思っています。

つまり、「生成AIに即座に置きかえ」には、数々の工夫と努力が必要であるように思うのです。


弊社はこの3年間、自社内で使える特許翻訳専用の機械翻訳を開発してきました。

開発をはじめたのは3年前、ちょうどChatGPTが出始めた頃(ChatGPTは2022年11月)でしたので、LLM(大規模言語モデル)に頼るのは簡単でしたが、あえて、「信頼性」を実現するために、難しいほうの道を選びました。そして、LLMは、機械翻訳のトレーニングデータを増やすため、といった限定的な使用をしてきました。

LLMの進化は目覚ましいですが、そこにはやはり、「独特の限界」(具体的には、inherent unpredictability)がいまも存在しているように思っているのです。

生成AIを使いはじめると「なんでもできる!」と手放しに喜んでしまう現象があると思うのですが、のちに、そうでもないことにも気づく場面もあります。どうか皆さま、冷静に、慎重に、そして「上手に」、活用を検討していただきたい、と願っているのです。

知財ご担当の皆さまには、是非慎重に、大切に、作業や移行を行っていただきたく、そして翻訳者の皆さまには、恐れず、必要であれば、時代を移すことに協力していただきたいようにも思います。なぜなら、この試練というか、この大きな変化には、いろいろな立場の「人」の英知が大切だと考えているためです。

そのようなわけで、早速ですけれど、私のほうでは、簡単なセミナーも開催させていただきます。40分間のショートセミナーです。

AI時代の米国向け特許翻訳

4月9日(木)12:10~12:50

https://uenglishseminar0409.peatix.com

セミナーのパンフレットはこちらです。

現在100名近くの方々がご参加を予定くださっており(Peatixのお申込者と弊社直接のお申込み者)、大変嬉しく思います。

楽しくランチタイムを過ごしていただけるよう、工夫してまいります。

「一緒に時代を移そう」と考えてくださる方々、また「こんな良い方法があるよ」と知識をくださる方々も含めて、是非気軽にご参加くださいましたらと思います。


ユー・イングリッシュ、創業13年目に入りました。

社会の役に立てる会社であり続けられるよう、従業員の幸福を願い、お客様の幸福に貢献できることを願いながら、私、中山 裕木子、まだ頑張らせていただきたく思っています。

できることを行い、できないことは諦め、激動の時代をどのように過ごせるか、個人的には考えているところです。

皆さまどうぞよろしくお願いいたします。