昨年、個人的に、ロー・ハウプトマン・ハム国際特許商標事務所という米国事務所(東京オフィス有り)が日本で開催しているPADIASコース(Patent Application Drafting and Infringement Avoidance Strategies)に参加しました。5月から7月まで東京で電子・電気のコースを、9月から11月まで大阪で化学のコースを受講しました。
過去のブログにも、少し触れていました。
昨年5月25日のブログ:
http://www.u-english.co.jp/blog/?p=38
PADIASコースの内容は、米国特許出願の従事企業または事務所の弁理士、特許技術者、特許翻訳者などが米国特許の法律と判例を学び、強い特許を取得するための明細書のあり方を学ぶ、というもの。
課題付きのコースでは、図面と技術情報から英文特許明細書を作成する(明細書、クレーム)、OAに対する応答書の作成、といった実践的な内容でした。
普段の特許翻訳では使わない頭の部分を駆使して行った明細書の作成(従来技術から実施例)、クレームドラフティングは、大変、勉強になるものでした。
また、法律・判例について多くの講義があり、米国のみならず、欧州、そしてブラジルの代理人も登壇、各国の手続きの違いも、知ることができました。資料の情報量も、膨大でした。
米国特許庁がすぐ臨める場所に構えられる米国事務所で日々仕事をされている先生方の生の声、元米審査官の豊富な経験による見解、が勉強になりました。そして何より、講座中も、講座が終わってからも、質問自由、という環境も、気に入っていました。
そんなPADIASコースに参加することが、特許翻訳者の日々の業務にも、役に立つのではないか、と考えてきました。
そして、もっと気軽にPADIASのようなコースを特許翻訳者が受けることは出来ないか、と考えた結果、Super-mini PADIAS for translators(正式名:U.S. Patent Application Translation Strategies)の開催を、考えつきました。
昨年秋、化学コースの先生方に、まずは相談をしてみました。
PADIAS化学コースのメイン講師のお二人(Photo taken in November 2014)
PADIAS化学コースでは、Rachel(レーチェル)先生とSean(ショーン)先生が、絶妙なコンビで、講義を展開されました。
ニューヨーカーのレーチェル先生は、とってもかわいらしい、素敵な女性でした。ショーン先生は、ウィットに富む、楽しい方でした。
さて、その後、ロー・ハウプトマン・ハム国際特許商標事務所との調整を重ね、今年9月12日(東京開催)と11月14日(大阪開催)の両日、それぞれ1日コースにて、ロー・ハウプトマン・ハム国際特許商標事務所、株式会社ユー・イングリッシュ 共催セミナー【U.S. Patent Application Translation Strategies】を、開催する運びとなりました。
U.S. Patent Application Translation Strategies
実践!翻訳者・特許実務者のための英訳講座
http://www.u-english.co.jp/seminars/2015/7.html
ここがポイント!
1. 特許実務講師が米国クレームドラフティングを教授(質問歓迎)
2. 課題(クレーム2セットの日英翻訳)を講師が個別添削
3. 米国特許法の関連条文(米国特許法112条など)を実務に即して解説