「業務中、英語でメールを書くのに時間がかかってしまう」
「会議の議事録の担当となったが、短い英語で記録する方法がわからない」
「マニュアルの特徴、仕様書の特徴を素早く学べる本はないか」
企業のエンジニアの方々から、そんなお声が届くことがありました。
1つの組織や企業が作り出す各種技術文書に適応できる「3つのC」を掲げてきたものの、それでは、その各種文書において3つのCを実践するために、何に気をつければよいのか。各文書の「文体」、つまりスタイルについて解説している書籍は案外見つからない。
メール、議事録、製品説明、プレゼン資料、報告書といった、日々の業務を効果的にどんどんすすめていくために必要となる基本文書。
提案書、マニュアル、仕様書、契約書、論文といった、技術の実践にあたり要となる重要文書。
そのような数々の文書の特徴を、一冊の本でざっと学べると便利だろうなと考えまして、本書の企画書を提出しました。
本書の完成までには、実は長い時間がかかってしまいました。何とか形にすることができたこと、支えてくださった方々、手を差し伸べてくださった方々に、心より感謝しています。
不十分な点も多々ありますが、本書には、私の「企業研修」という側面での講師人生も詰まっています。
持てる情報をどなたかのお役に立てていただけるのであれば、この上ない幸せです。
さて、10種の文書の特徴を自由にパラパラとページをめくって楽しんでみようかな、という方や、実際にすぐに現場で例文や雛形を使ってくださる方、しっかり学習して活動の場を広げたいと考えられる方、また、私に今後の課題をくださる方も含めて、お手に取っていただけましたら大変幸いに思います。
英語の技術文書 中山 裕木子著(2022年10月 研究社)