4月、大学の授業がはじまりました。
大学2回生への対面講義。
教室に入ると、ワイワイ・ガヤガヤ。やっぱり学部生は若くて元気です。
私は普段大学院生への講義がほとんどですので、学部生は、高校の教室にも近いようなクラスの雰囲気があって、energeticで新鮮です。
自身のPCの音声チェックの音が全く聞こえないほど、クラス内は話し声と笑い声に満ちあふれていました。
さて、開始のチャイムがなるとすぐに静まり、授業開始。
授業中は、しっかりと手を動かし、話を聞き、応答する彼らの姿。これが彼らの素晴らしいところです。
今日の授業では、技術英語ライティングの3つのC【correct, clear, concise】をまずは伝えました。
早速、手を動かして英作していただき、英語の名詞の扱いの詳細、そして動詞の選択、つまり構文の決め方をお伝えしました。
受験勉強をしっかりされたと見られる彼らの英語は受験で使う定型の英語表現が満載でしたが、もう少し気楽に、自由な表現で大丈夫ですよ、ということを伝えました。
授業の終わりには「その日学べたこと」をふり返ります。
クラスメートの声、としてGoogle Documentにも主要な意見を記録。
■簡潔に書くこと。
■受験のときみたいに特定の表現を使おうとしなくても良いこと。
■日本語と英語は対応しないことがわかった。
■日本語の発想で英語を書こうとすると上手くいかないことがわかった。
■日本語を一旦飲み込んで理解してから、英語は英語として組み立てなくてはならないとわかった。
この「日本語と英語は対応しないことがわかった。」「日本語の発想で英語を書こうとすると上手くいかないことがわかった。」「日本語を一旦飲み込んで理解してから、英語は英語として組み立てなくてはならないとわかった。」は、私などは、長年施行錯誤して、なぜThis does not translate.(翻訳が上手くいかないのか)と自問し、自分が悪いのか、翻訳スキルが足りないためか、と苦悩し、ようやく到達したことなのですけれど、たった90分の授業でそれを理解してしまう彼らはすごい、と思いました。
そう思ったとともに、彼らにショートカットを提供できているのだとすれば、私の授業の目的である「自分が苦労した分、彼ら、特に理系研究者達には、とにかく楽(ラク)をして英語を効率的、効果的に学んで欲しい」という点が上手くできたということかもしれない。とても嬉しいことです。
学生に出会える対面授業は特別な時間でした。
さて、今期、オンラインも対面もいずれの利点も活かして、効率的、効果的に学んでいただけるよう、そして研究活動の息抜きの場になれる楽しい授業ができるよう、頑張りたいと思います。
授業を担当させていただけることに心より感謝。