11月の大阪開催基礎セミナーで、講義内の雑談で、前置詞に触れることがありました。話しかけたまま終わってしまいましたので、気になっている方がいらっしゃるかもしれませんので、ここに、記載しておきます。
お店の掲示例:
The shop is closed until Monday.
この場合、お店はいつ、開きますか?
月曜日でしょうか?火曜日でしょうか?
複数の方からいただいた予測:
「お店は火曜日に開く。つまり、月曜日まで、閉まっている。」
さて、このお店が実際に開いたのは:
「月曜日。」
「え?」・・・という感じでしょうか?
そう、前置詞は、その前置詞が表すイメージを、理解することが、大切です。一つ一つの前置詞を正しくとらえ、理解することが必須です。
個人的には、前置詞at, in, onにはじまり、of, by, with, over, under, above, below, それからacross, throughなどと、前置詞の深い理解が、比較的スムーズに、進みました(これらの技術英語で大切な代表前置詞については、拙著や各セミナーでもよく扱うため、説明を割愛します)。
そんな中、私が理解するのに時間がかかったものは、「untilはその時点を含むか」です。
私のuntilの結論です。
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untilの結論:
– 「継続の終了時」を示す。
– 「その時点自体は含むけれど、すべて突き通すほどは含まない」、と解釈するとよい(場合がある)。
– 解釈に悩む場合には、untilを使わず、より明確な表現を選択する。
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上の例(The shop is closed until Monday.)の場合、「月曜日になる時点」は含むけれど、「月曜日すべてを突き通す」ほどは含まない、つまり月曜日ずっと休みである訳ではない。したがって、月曜日の、例えば朝10時、などには、「開店」している、ということになります。
(なお、別の文脈では、別の解釈がある場合もあるので、注意が必要です。)
加えて、技術英語の観点からは、曖昧に解釈が揺れる表現は使わない、ことが重要でしょう。
たとえば技術英語では、次のように具体的に書けば、明快でしょう。
The closedown period starts on XX(日付) and
ends on YY(日付). The shop will be open on ZZ(日付).
または、先の例であれば、次のように書くことができるでしょう。
The shop is closed now. It will reopen on Monday.
(このようなことを考えることになったきっかけについて、次のブログに記載しておきます。)