昨年から今年にかけて、特許翻訳について話す機会に、恵まれていました。そのような機会の中身が少し見える資料を、ここに共有させていただきます。
- 日本翻訳連盟様の講演×2回です。特許翻訳者の方々向けに、お話をしました。いずれも100名を超える翻訳者様にお集まりいただけたかと思い、何らかのメッセージが伝わったことを願っています。
1.第27回JTF翻訳祭
「寝ても覚めても特許翻訳(日英)―企業様の強い権利化を支える翻訳者になる」
https://journal.jtf.jp/topics_detail28/id=699
2.2018年度第1回JTF関西セミナー
「日英特許翻訳レッスン―読みやすくチェックしやすい英文を書く」
https://journal.jtf.jp/eventreport/id=725
- 次は日本弁理士会発行の月間「パテント」に投稿させていただいた記事です。日本の弁理士のみなさまに配布されている雑誌ですので、知財担当者の方々に広くお読みいただけていたら、ありがたいなと思っています。
「正しく伝わる特許明細書の英文チェックポイント」
https://system.jpaa.or.jp/patent/viewPdf/3031
2014年に特許本「特許翻訳英文作成教本」を出版したときに燃え尽きてしまって、そのあとの数年は特許翻訳のことを話してきませんでした。したがって、これらは私にとって、「また前に進みたい」と願っての、特許翻訳業界への協力を求めるアプローチでもありました。
Now, the next step… 次のステップに、自分としては、進めるような兆しを見いだしています。
特許翻訳がもっと上手くなりたい。
今は私は基本的にリライトを担当していますが、「リライタは翻訳の花形(はながた)ですよね」と、先日ある方に言われました。長年、リライタは黒子(くろこ)だと思ってきたので、弊社の全件リライトを担当しながら、ああ、一から自分で訳したい、毎日一から訳す一翻訳者である日々に戻りたい、と心が渇望する中、しかし自分が翻訳を担当するとリライトできる案件数が減ったり、他の業務が滞るので、全体品質向上が難しくなる、というジレンマを抱えていました。
しかし、その一言で「そうか、花形か」、などと、妙に納得し、嬉しく、自分の仕事に改めて誇りを感じたりしていました。
リライタとして、特許翻訳のあるべき姿を定めたい・・・。つまり、どのような翻訳文が本当の意味で、お客様にとっての良い翻訳文なのか、という点を、明確化したい、と考えています。
今年から来年にかけてはもう少しその点を具体的に洗い出し、自分の中で、明確化したいと思っています。
もし上手くいけば、社内だけでなく、社外にも情報を共有をさせていただきたいと考えています。
Wish me luck!