お客様と米国特許クレームに関する書籍Faber on Mechanics of Patent Claim Draftingのお話になることがありました。
Faber氏に熱を上げていた頃の自分を思い出しましたので、そのことについて、少し、書いてみます。
拙著『外国出願のための特許翻訳英文作成教本』の中では、Robert Faber氏の書籍“Faber on Mechanics of Patent Claim Drafting”を引用している箇所があります。
この書籍に出会った当時は、MPEP(米国特許審査便覧)に夢中だった私。
毎朝30分、仕事の前にMPEPを読んでいたのですが、次はFaberを読み始めました。FaberにはMPEPの引用も含まれていますし、実務家による説明が加えられているため、より読みやすく、理解が進み、より興味深い、と感じました。
Faberを読むことで、米国特許明細書のあるべき姿が見えてきました。細かいことが色々と書いてありますので、付箋をつけながら、自分用に和訳しながら、まとめていました。そしてその勉強メモを、拙著『外国出願のための特許翻訳英文作成教本』で一部、使用しました。
拙著を書き上げた時、Faber氏にメールをしたことを、思い出しました。
Faber氏への感謝の気持ちと、私の書籍で引用予定があることを、また少しの質問を書いて、Faber氏に、メールをしました。
今の時代、誰にでもコンタクトがとれることが多く、便利です。
その後、返事が来たことがとても嬉しく、メールをコピー保存していました。メールの一部、ここに記載してみます。
*****
(2013/12/23 23:19), Robert Faber wrote:>
Dear Mr. Nakayama:
Thank you for your e-mail and the compliment to me. I am honored at your question for me. I hope and expect that your book will be well received and will be successful.
…
Best regards
Robert Faber
*****
このときは、Faber氏に会いに行きたい、とまで、思ったものです。最短何日で米国に行けるか?そもそも、会えるのか?(Faber氏が講師の講座がないか、探していました。)など、本気で思考を巡らしたものです。
今後も、そのように「会いたい人」や「没頭する書籍」との出会いがあるといいな、と思います。