ユー・イングリッシュ

ユー・イングリッシュ 中山裕木子 ブログ

道が間違っていなかったこと


知財関係のセミナーに、参加してきました。

どうしてもお会いしたい方がそのセミナーにいらしたのと、セミナーのテーマに、興味があったためです。

なかなか最近はセミナーなどに足を運ぶことができていませんでしたが、今回、行けてほんとに良かった。

 

3つ、「良いこと」がありました。

 

●1つは、セミナーの内容が素晴らしかった。

これまで何度か同じテーマのお話やセミナー・勉強会の機会がありましたが(また通学中の大学でも毎週話題を見聞きしますが)、今回は、それらが結びつくとともに、具体例と一緒に学べて、とても分かりやすい内容でした。

 

講師の先生(米国人特許弁護士)のお話がとても分かりやすく、また日本人弁理士の先生の解説や質問も、理解を助け、定着させてくれる助けとなりました。

セミナーに参加させていただけて、感謝の気持ちで一杯です。

 

●2つ目は、セミナーの内容に、必死でしたが(かなり集中しました)、なんとかついて行けたことで、これまで自分が行ってきたことや学んできたことが間違っていなかったことを知り、勇気をもらいました。

うん、私、(多分)成長(?)している!

おそらく数年前の自分には理解できなかったであろう内容でしたが、今回、大筋が理解出来たこと、そして自分の翻訳手法やこれまで持っていた知識が、今回のセミナーと一致していたことに、大きな勇気をもらいました。

 

また、いつも、私は翻訳者だから、、、と、知財関係のセミナーでは、コソコソしていました。

学んでいることを知られるのが恥ずかしいような、コソコソと講座に出て、コソコソと帰る・・・。

しかし今回、まだまだ分からないことはあるものの、以前より、少しは知財のことが、分かるようになってきたことを実感。

 

そしてセミナーに出たら、1つは必ず、質問を。

講師の先生にも、講座終了後に、しっかりと質問をしてきました。

(そうしたら、後で講師の先生に、「知財担当者ではなく翻訳者っていうから、networking(コネ作り?)のために講座に来ているのかなとはじめ思ったけれど、きちんと内容を学びにきていたんだね」、とメールをもらいました・・・。

私、networking=人脈作り、のために行動したこと、まだ一度も、無いです。

人脈というのは、「想い」さえあれば、結果として自然に形成されると考えていますので、今はただ、「想って」います(笑)。

しかし昨年は、「この人会ってみたいなあ」とぼんやり思っていた人が会いに来てくださったり、各所に呼んでくださったり、「こんな分野の方と知り合いたいな」と思っていたら、そんな方がセミナーに足を運んでくださったり、ということが多くありましたので、考えは、間違っていなかったと思っています。)

 

さて、これからは、引け目を感じたりせずに、堂々と学ばせていただこうと決意し、ようやく、学びのスタート地点に立った気持ちになりました。

 

●最後の良いこと。

3つ目は、10年間 気になっていた「お礼」が言えたこと。

なかなか機会がなくてお会いできなかったその方に、当時のことについて、ありがとうございました、と言うことができましたので、胸の中が、スッキリしました。

仕事の中でも色々な出会いがあるわけですが、少しの出会いやその方のお話などが、その後の方向性に影響を与えることがあります。

そんなわけで、10年越しのお礼が言えて、良かった。

 

さてさて、また明日から、前を向いて歩いて行けそう。

 

走って帰ろう。。。

(帰路にて書き留めました)

書くことが好きだということ


syogatsu2016

2016年が始まっています。

 

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、しばらくブログをお休みいたしましたが、早くも、戻ってきました。(I am back now.)

 

ブログを休止しようかな? と思っていました。

 

理由は、単純に、ブログを書くことで、業務の時間が取られることがあるかもしれない、と思ったためです。

 

なお、ブログ記事は、時間をかけなくても、すぐに、書くことができます。

 

しかし、なんとなく、ブログを書くことで、業務中に休憩をしているようで、自分の中で、少し、煮詰まってしまいました。

 

私自身は、実はかなり、ストイックです。

例えば、講師の仕事が終われば、ちょっとゆっくり、などということは全く無く、「走って帰る」、勢いです。

翻訳業も、待っていますから。

 

走って電車を乗り換え、そして、自宅最寄りの駅からも、講師のはじめの10年、本当に、走っていました。(今はその体力が、あまりありません)。

 

またフリーランスで自宅で翻訳していた10年間、自分のためにコーヒーを入れたことが、ただの一度も、ありません。

コーヒーを入れる、という行為(=休憩時間)、またコーヒーを飲みながら仕事、という「ながら行為」(=優雅)に、自分への甘さ、を感じてしまっていたためです。(年を重ねて自分に甘くなり、今は自由にしています。)

 

したがって、こうしてブログを書いていることで、なんとなく、業務中に休憩しているようで、お客様に対して、申し訳無いような感じが、していたのです。

 

したがって、「どうしても書きたい」という必要性が生じるまで、しばらく、厳しく休んでみよう、と思いました。

少なくとも、1月いっぱいは、休もうと考えていました。

 

ところがところが、ブログを書かないつもりが、業務の中で出てくる考えを、整理するために、ついつい、ブログのようなもの、を書き溜めて、しまいました。

 

私、書くこと、好きなようです。(今年の発見です)

 

 

ところで、「書く」ということに、とても、人間らしさを感じる時があります。

 

なぜなら、人は、「言葉」を使って考えるから。

その、頭の中に飛び交っている「言葉」を、文字化することが、「書くこと」です。(あたり前ですが)

 

そのように、文字化することで、自分はこのように考えていた、や、先ほど理解した内容は、このようなことだった、のように、「書くこと」で、頭の中が、綺麗に整理できるのです。

 

書くこと

 

これは、もしかすると、私のライフワークになっていくのかもしれません。

 

翻訳も、英語や日本語を書いて表すことですし、英語も日本語も、書くこと、これこそが、私自身の仕事なのかも・・・。

 

私自身のことはよそにおいても、「書くこと」が、人だけに出来る、人間らしい行為である、ということは、確かです。

 

書くことにより、言葉が整理できて、そのことにより、「言葉を使って考える」私たちは、「考える力」、までも高めることができるのでは?

究極的には、そんなことを、思いはじめています。

 

そういうわけで、ブログ、再開します。

 

不定期ですが、随時、ブログをアップしてまいります。

(ただ、Facebookのほうは、休止させていただきたいな、と考えています。これまでFacebookでご支援をくださった方々、誠にありがとうございました。)

 

また、書くことの代表例である「執筆活動」も、そろそろ再開をしたいと思っています。

 

あともう少し、私には、仕事があります。

 

特許の分野ではないけれど、特許翻訳と同じだけの力を入れて、私がこれまで行ってきたもう一つの側面(英語講師関係)、についても、執筆活動を、行う準備をしなければいけません。

 

人生は、何年あっても、足りない。

 

急がなければ・・・。

 

知ることで心は解放される(+multiplying time)


業務が多忙になると、なかなか「勉強」のほうは、上手く進めることができません。

 

勉強することでお客様へのサービスが向上しなくてはいけませんから、その「勉強」のために、目の前の納期のある大切な案件の時間が取られて、仕事がおろそかになってしまったとすれば、本末転倒です。

 

しかし、一見「無駄」に見えることにも少し時間を割きたいと思う私は、最近いつも頭に浮かべるのは、「multiplying time」という言葉。

 

これもある方のお話からの受け売りなのですけれど、この考え(multiplying time)の原点は、「今費やす時間が、将来の時間を増やす」ということです。そのような時間の使い方をすれば、人生が長くなる、ということです。

 

その方の話によると、「time management(時間管理)というものは存在しない、なぜなら、時間は誰にも「管理」することなどできず、絶えず、流れていくから。では私たちにできるのは、time management(時間管理)ではなく、self management(自分を管理すること)だ」と。

 

この考えに、私は、納得しました。

時間はしっかりと見ておかないと、手のひらからこぼれ落ちるように、過ぎていってしまいます。

しかし、そもそも時間を「しっかりと見ておく」ことなど、出来ないのでしょう。

好む、好まずにかかわらず、時間は容赦なく、どんどん、過ぎていきます。

 

さて、そのself managementで、重要なのは、multiplying time、という観点です。

つまり、時間がどんどん増えていくような、時間の使い方を、今、することです。

 

そういうわけで、私は最近、「あ、この時間、もったいない」と思うときでも、頭でmultiplying time、とささやきながら、少し我慢をして、自分を説得し、その時間を、使うようにしています。

 

さて、今日の本題は、このことでは、ありません。

 

「勉強」のこと。

 

「知ること」は、いつも、楽しい。

新しい知識を得ることは、いつも、楽しい。

 

重なる業務の中ではありますが、少し無理をして、今日は、勉強、に時間を少し割きました。

自分の中では、かなりの無理がありますが、それでも、少し、時間を割くために、足を運びました。

 

今日の内容は「無効審判」、だったのですけれど、いずれにしても、心の中で、妙にテンションがあがる私。

ただ「特許」「請求項」、さらには「答弁」とか聞こえてくるたびに、心の中のテンションが上がり、内容は難しかったですけれど、心にカツが入りました。

 

いつでも、新しい知識を得ることは、楽しい。

なぜなら、それは自分の頭の中を自由にし、心を解放し、そして、人が人であることを、再確認させてくれるから。

 

次の言葉は、最近個人的に出会った、なんと12才の少女の言葉。

Learning is a gift. I ought to use it. (学べることは素晴らしい。このチャンスを生かさなければ)

 

 

Yes,

learning is a gift.

 

 

そして願わくは、learningが、限られた人生の時間を、multiplyしてくれるといいな、と思います。

共催セミナーお礼とご報告


ハウプトマン・ハム国際特許商標事務所と弊社の共催セミナー実践!翻訳者・特許実務者のための特許英訳講座】(U.S. Patent Application Translation Strageties)のお礼とご報告です。

 

翻訳者だって勉強したい!

何を?

外国出願特許明細書のあるべき姿、理想を。

そして、審査がスムーズで、しかも侵害に強い特許を取得するための英文特許明細書について、学びたい、という考えのもと、開催しました「翻訳者・特許実務者のための特許英訳講座」東京と大阪の二回、無事終えることができました。

 

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ご参加下さいました東京・大阪の総勢80名のみなさま、誠に、ありがとうございました。

 

本セミナー、私がはじめにイメージしていたタイトルは、『ハイレベル特許翻訳者に贈るsuper-mini PADIASコース』、でした。

(なお、「PADIAS」とは、共催先の事務所が開催されているPatent Application Drafting for Infringement Avoidence Strategiesという講座です)

 

さてさて、11月14日に開催しました大阪セミナー、私のイメージしていたのにぴったりの、ハイレベルで勉強熱心な、素晴らしいご受講者の方々が、お集まり下さいました。

 

質問も沢山して下さって、みなさまのレベルの高さに敬意を抱きながら、10時から17時の1日セミナー、しかも英語(in English!)、に最後まで集中してご参加くださったことに、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

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そして、優しく 楽しく、丁寧に教えて下さったブラッド先生に、心から、感謝しています。

セミナー開催にあたっての各種調整で、私が色々細かいことを言ったり、要求をしたり、何度もお電話したり、とありましたが、その都度、ブラッド先生は”Sure. No problem.” 、と爽やかに答えてくださいました。

ありがとうございました。

 

 

さてさて、今回講座で教えていただいた内容のうち、翻訳者に実行出来ることと出来ないことが、あると感じられた方も いらっしゃったかもしれません。

また、知財ご担当のご参加者の中には、そんなことまで翻訳者が知る必要はない、と思われることも、あったかもしれません。

 

しかし、『知ること』、は どんなときも、許される、と思っています。

 

いつもの翻訳とは少し異なる観点から、特許明細書を、クレームを、眺めてみる、そうしたら、これまでと異なる世界が、広がっているように、思っています。

 

ご参加下さいましたみなさま、本当にありがとうございました。

(キャンセル待ちしてくださっていた方々も10名ほどおられたので、また企画ができるといいな、と思っています。)

 

 

さてさて、セミナーが終了し、私のほうは 次の目当てに向って、動きはじめています。

続く小さな挑戦、上手くいくといいな、と思っています。

Faber on Mechanics of Patent Claim Drafting引用のこぼれ話


お客様と米国特許クレームに関する書籍Faber on Mechanics of Patent Claim Draftingのお話になることがありました。

 

Faber氏に熱を上げていた頃の自分を思い出しましたので、そのことについて、少し、書いてみます。

 

拙著『外国出願のための特許翻訳英文作成教本』の中では、Robert Faber氏の書籍“Faber on Mechanics of Patent Claim Drafting”を引用している箇所があります。

 

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この書籍に出会った当時は、MPEP(米国特許審査便覧)に夢中だった私。

毎朝30分、仕事の前にMPEPを読んでいたのですが、次はFaberを読み始めました。FaberにはMPEPの引用も含まれていますし、実務家による説明が加えられているため、より読みやすく、理解が進み、より興味深い、と感じました。

 

Faberを読むことで、米国特許明細書のあるべき姿が見えてきました。細かいことが色々と書いてありますので、付箋をつけながら、自分用に和訳しながら、まとめていました。そしてその勉強メモを、拙著『外国出願のための特許翻訳英文作成教本』で一部、使用しました。

 

拙著を書き上げた時、Faber氏にメールをしたことを、思い出しました。

Faber氏への感謝の気持ちと、私の書籍で引用予定があることを、また少しの質問を書いて、Faber氏に、メールをしました。

 

今の時代、誰にでもコンタクトがとれることが多く、便利です。

 

その後、返事が来たことがとても嬉しく、メールをコピー保存していました。メールの一部、ここに記載してみます。

 

*****

(2013/12/23 23:19), Robert Faber wrote:>

Dear Mr. Nakayama:

Thank you for your e-mail and the compliment to me. I am honored at your question for me. I hope and expect that your book will be well received and will be successful.

 

Best regards

Robert Faber

*****

 

このときは、Faber氏に会いに行きたい、とまで、思ったものです。最短何日で米国に行けるか?そもそも、会えるのか?(Faber氏が講師の講座がないか、探していました。)など、本気で思考を巡らしたものです。

 

今後も、そのように「会いたい人」や「没頭する書籍」との出会いがあるといいな、と思います。

大人の学び


最近少しだけ、思いはじめたこと。もっと自由に、翻訳したいなあ。もっと自由に、英語を書きたいなあ。

 

「日本語から英語への翻訳」という枠組みを超えて、「技術をdescribe」したいと感じることが、あります。

 

特許翻訳は大好きで、心がドキドキ、ワクワク、本当にときめく仕事です。これを一生続けていくだろう、そのように心が決まったために、法人化しました。

 

しかし、ここにきて、もっと自由に書けると、より良いだろうなあ、と思うことが、たまにあります。

 

恐れ多いことですが、発明者の方に寄り添い、出願人企業様に寄り添い、技術を描写し、権利範囲を定義する英語を書けるといいなあ、というように、感じることがあります。

そんな力を、付けたいなあ。

 

しかしそのためには、自分には、全く、欠落していることがあります。

そう、知的財産に関する知識、技術に関する知識、これが足りない。

 

これらを埋めるために、現在、勉強中。

大人になってからの勉強というのは、目の前に必要になってきたことを、意味を見出しながらできるため、楽しいです。

何かの資格を取ることが目的でもなく、自分を大きく見せることが目的でもなく、ただ理解したい、ただ心が欲するままに、自由に勉強する。

 

得た知識を元に、ユー・イングリッシュとして、良いサービスが提供できるよう、努力します。

ユー・イングリッシュのセミナーご報告


5月9日(土)大阪開催、「極基礎」セミナーと工業英検1級演習講座が終了しました。

各15名程の熱心で素晴らしいご受講者に恵まれ、丸1日、良い時間を過ごすことができました。

 

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  • 「極基礎」セミナーでは、文法の基礎を中心に、各項目の極基礎~応用までを、ダイジェストで、ご紹介しました。途中、短文英訳演習も交えて、皆様の英訳をリライトしました。

9時半から12時40分まで、主な休憩は1回5分のみ。朝から少し、ハードだったでしょうか。

 

  • 工業英検1級演習講座では、忙しい、忙しい、時間。

【ライティング(タイマー8分)→リライト→解説】を、幾度となく、繰り返しました。

 

2級の最新問題(2015年1月)を使った初見英訳から、1級の英訳過去問題、1級を想定した要約問題、さらに1級の英訳、へとすすみました。

 

 

「皆さんの1分1秒を大切にしたい。(Every second counts.)」

 

そんな思いでセミナーを進めてしまうのは、私のいつもの癖で、年々、その思いが、強くなっています。

 

なぜなら、皆様とお会いできるのは、いつも、最後かもしれない、という気持ちでいるためです。

 

さて、ユー・イングリッシュのセミナー、昨年から走ってきましたが、これを最後に、一度、検討の時期に入りたい、と思っています。

 

 

しかし、セミナーの終わりに受講者から「次の講座は?」と聞かれたり、「講座に参加をし始めてから、実務の仕事が楽になりました。ほんと、助かっています。」、などと声をかけていただくと、また次を企画しようか、という気持ちになってしまう、単純な私でもあります。

 

 

ご要望があれば、開催したいと思っています。

ただ、いつも進化したいと思っていますので、同じセミナーを繰り返すのではなく、少し進化してから、また戻ってきたい、とも思っています。

 

またご受講生の方々も、次にお会いできるまでに、是非に進化を!

 

進化の速度がどちらが早いか、またまた、競争ですね。Push, Push, Push!!

各種ご報告も、楽しみに、お待ちいたします。

 

 

ご受講くださった皆様、いつもユー・イングリッシュを支えてくださる皆様に、心より、感謝いたします。

 

英文を読んで、内容を書いてみる練習のすすめ


多くの人が、マクロや翻訳メモリを利用しながら英文を書く仕事をする時代になってきました。

 

「機械と人の融合」による翻訳、それは、理想的でしょうから、異論は全くありません。

 

そこで「人」の側が行うべきと思うことは、真のライティング力の習得と維持であり、チェック力とリライト力の強化だと考えています。

 

そのために、本当に自分で書けるか?、を時折確認しておくことは、大切なのではないか、と思っています。

 

「ある部分は、たまたまとてもよい訳文」「他の部分で極端に精度が落ちる」といったことがないように、です。

(そのような「不安定感」が出てしまうと、発注側からすると、とても危険で、とても不安。)

 

したがって、機械を利用しているとしても、「素の自分」で英語を書く時間も、持ってみても良いのでは、と思うのです。

 

さて、例えば工業英検1級を想定した「英文要約」は、身近な資料で、どんどん、練習ができます。

 

●とにかく身近な英文を、読んでみる。

そして、読むだけでは、「ふーん」で終わってしまい、習得ができないので、●その内容を、自分で書いてみる。

書く時、できるだけ3Cテクニック(正確・明確・簡潔)を使って、伝わるように心がける。

 

英語に不安定感が出そうになったり、表現に迷ったら、●読んだ本文に戻って、本文から表現を少し真似る。

 

これを繰り返せば、「何が書いてあったかを考え、ストーリーを組み立てる」「伝わる英語で書く」「ついでに原文の3C英語も真似て習得する」といった練習が、一度のライティングで、できてしまいます。

 

単純な英訳とは違って、複数の効果がある英語の練習方法です。

 

さて、例えば5月9日(土)に予定している1級演習講座用に作ったのは、次の練習問題。(事前資料の中にお送りしています。)

 

*****

Gyroscopeに関する英文:

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In early times, people discovered the spinning top, a toy with a unique ability to balance upright while rotating rapidly. Ancient Greek, Chinese and Roman societies built tops for games and entertainment.

 

The Maori in New Zealand have used humming tops, with specially-crafted holes, in mourning ceremonies. In 14th century England, some villages had a large top constructed for a warming-up exercise in cold weather. Tops were even used in place of dice, like the die in the contemporary fantasy game Dungeons & Dragons.

 

It was not until the late 18th and early 19th centuries that scientists and sailors began attempting to use spinning tops as a scientific tool.

中略

 

・・・

Foucault named his spinning wheel a “gyroscope”, from the Greek words “gyros” (revolution) and “skopein” (to see); he had seen the revolution of the Earth with his gyroscope.

 

Fifty years later (1898) Austrian Ludwig Obry patented a torpedo steering mechanism based on gyroscopic inertia. It consisted of a little bronze wheel weighing less than 1.5 pounds that was spun by an air jet (like Fleuriais’).

 

In the early 20th Century, Elmer A. Sperry developed the first automatic pilot for airplanes using a gyroscope, and installed the first gyrostabilizer to reduce roll on ships.

 

While gyroscopes were not initially very successful at navigating ocean travel, navigation is their predominant use today. They can be found in ships, missiles, airplanes, the Space Shuttle, and satellites.

 

****

英語を読んで、内容を書いてみる。

なかなか良い勉強法だと、思いませんか。

 

私自身は、仕事の合間に、結構、行っています。例えば技術の下調べをしたついでに、10分弱の時間を使って、Wikipediaの1ページから3, 4行にまとめる、とか・・・。

 

ポイントは、とにかく頭を使いながら、書いてみること。はじめは本文から抜き書きするようになっても、別に良いと思うのです。自信が付くにつれて、本文を一旦飲み込んだ上で、自分の英語で、出してみる。その際、素のライティング力が、露呈します。

 

工業英検1級の受験の有無、保有の有無に関わらず、今後も続けたいと思う、自分のライティング力のチューニング方法です。

 

******

5月9日(土)、午前に①技術英語「極基礎」セミナー、午後に②工業英検1級 演習講座、を予定しています。

 

①「極基礎」セミナーでは、普段じっくり考えることをおろそかにしてしまいがちな「名詞」「動詞」にまつわることから、比較や関係代名詞、その他の文法事項について、極基礎からその先の応用までを、ダイジェストで習得していただきます。

こちらのセミナーは、時間効率のこともあり、結構作り込んだ内容となっています。

 

②「工業英検1級 演習講座」、では、2級、1級レベルの英訳・要約の練習をします。こちらは、時間内での英訳・要約の数をこなしていただきたいと思っています。

14年前の私


過去のPCデータの整理をしていましたら、14年前の自分に、出会いました。

工業英検1級に受かり、文部科学大臣賞を受賞した時(平成13年)の「謝辞」の原稿データが出てきました。

 

授賞式で、「謝辞」を読むことになりました。

 

あの当時、まさか自分が人前で話す講師になるなどとは、夢にも思っていませんでした。

人前で話すことは、全くの初めてで、全くの、苦手でした。

 

結構、練習したのを覚えています。緊張しました。

 

原稿を読み返すと、14年前と、自分自身が、ただの一つも変わっていないことに、驚きます。

 

駆け出しの頃も思っていた、次のこと。

 

「学んだ基本ルールを基礎にして、翻訳技術を一層磨く努力を続け、身に付けた技能を社会に役立てたいと思います。そして、私の関わった仕事が日本の経済の発展に大きく寄与することを願っています。」

 

恐れ多いことではありますが、自分の仕事が、ほんの少しでも社会の役に立つことを、今も、昔も、願っています。

 

 

 

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平成13年度文部科学大臣賞 受賞者代表謝辞

 

社団法人日本工業英語協会、工業英検推進委員会、並びにご来賓の皆様、本日はお忙しい中、このような名誉ある表彰式を盛大に開催して頂き、心より感謝申し上げます。各検定級の文部科学大臣奨励賞受賞者を代表し、お礼の言葉を申しあげさせていただきます。

 

私は、工業英検に出会うことができて、心から良かったと思います。工業英検で問われることの実用性の高さが、技術英語に悩まされていた私にブレイクスルーをもたらしてくれたのです。受験対策の勉強で苦労して得たものが、日常の業務の中で、自分の力になっていく事が実感できることも取り組んでよかったと思える理由の一つです。

 

私が「工業英語」に出会ったのは、約5年前です。得意の英語を活かせる仕事を求め、貿易実務担当として工業用薬品メーカーに就職したときのことでした。それまで英語を一生懸命勉強してきたつもりだったのですが、日本語の製品カタログを初めて英語に翻訳しようと試みたとき、薬品や機械に関する単語、技術的な表現方法を全く知らないことに気付き、今まで勉強してきた、“ただの英語”では全く不十分で、実に無力であることを思い知りました。

 

同社では、先輩技術者の英訳を真似て、何とか技術資料等の翻訳をこなしていきましたが、結局は直訳しただけの自己流英語で、満足のいくものではありませんでした。その後、本格的に英語そのものを駆使する仕事に就きたいと、意を決して、特許事務所に転職し、特許翻訳を始めました。それから悪戦苦闘の日々が始まりました。以前の会社で少しばかりは科学に触れたものの、特許に記される技術は日本語ですら理解し難く、それを英語に翻訳することなど不可能に近い状態でした。

 

最初のうちは、先輩の翻訳家やネイティブの方々にチェックをして頂きました。しかし、私の翻訳した文書には、毎回真っ赤になるほどの赤ペンチェックが入っていました。文法的には正しいところにもチェックが入り、愕然として自信喪失することもしばしばでした。チェックされた意味は私自身で検討し、解決せねばなりません。しかし、納得のいく答えは簡単には見つからず、しばらくは全く確信の持てない状態が続きました。そこで、工業英語の勉強をして資格を持つことで、レベルアップしたい、自信をつけたい、そんな気持ちで工業英検1級合格を目指すことにしたのです。

 

工業英検の2級、1級の受験勉強を通じて、テクニカルライティングのための基本ルールについて深く学ぶ事ができました。その基本ルールに従えば、テクニカルライティングを比較的スムーズに、そして完成度の高いものにする事ができます。この基本ルールとは、私の翻訳のバイブルともなったLarry D.Brouhard氏の著書『工業英検1級対策』から学び得たものに他なりません。同書を読み進めていくうちに、次第に私の心の中にあったモヤモヤが、すーっと消えていくのを感じました。同書には、心構えから翻訳技術にいたるまで、その要点がまとめられているのです。

 

まず、心構えとしての“Three foot rule(半径1メートル以内に辞書が無い場合は、ものを書き始めてはならない)”は、すぐに私のルールとなりました。日常の業務に慣れてくると、辞書を引く回数が減りがちになるものですが、常にこのルールを意識し、面倒でも、たとえ納期に追われていても丁寧に辞書を引くように心がけています。多分正しいだろうと思い込んで、間違っていたという経験は少なくありません。

 

そして私は、思い込みと自己流を排除することや、常に疑問を持って辞書を引くことの大切さを再認識することができました。また、翻訳技術として学んだことや共感したことも数多く、関係代名詞のthatとwhichの使い分け、カタカナ(和製英語)に注意すること、受動的文章に翻訳するのではなく、能動的文章の翻訳すること等、思わず、「そうそう!!」と一人でうなずくこともしばしばでした。

 

毎日漠然と疑問に感じていたことや、一人で悩んでいたことのすべてが、このわずか一冊の中に書かれていたのです。工業英検にめぐりあうことができたおかげで、自己流で変に凝り固まってしまう前にテクニカルライティングの基本ルールを身につける事ができました。

 

私が日常の業務としてこなしている特許翻訳は、専門用語が多用されることはもちろんのこと、独創的で新規性のある性質のために、難解で複雑な構造の文章が頻繁に登場します。しかし、そこに記された技術自体は非常にロジカルなものです。特殊な専門用語に馴染みが無くても、独創的な技術に完全にはついていけなかったとしても、基本ルールに従って、理論的に進めれば、きちんと翻訳する事が可能となります。

 

また、私の場合、幸運にも実務として数多くの技術翻訳をこなせる環境にありますので、基礎ができてきたおかげで、技術的な思考や翻訳技術をも同時に鍛練する余裕が生まれるようになりました。

 

特に工業英検1級受験後は、行き詰まることも少なくなって、技術翻訳の仕事自体を非常に楽しく感じるようになりました。合格後は、さらに自信を持って職務を遂行できるようになり、以前よりも充実しています。

 

今後は工業英検で学んだ基本ルールを基礎にして、翻訳技術を一層磨く努力を続け、身に付けた技能を社会に役立てたいと思います。そして、私の関わった仕事が日本の経済の発展に大きく寄与することを願っています。

 

今回の受賞は、技術英語翻訳に自信を持てなかった私にとって、大きな励みとなっています。この気持ちを忘れることなく、翻訳者として、プロとしての道を目指していきたいと思います。

 

平成13年度工業英語能力検定 1級合格  中山 裕木子

 

(*一部原稿を割愛しています。)

 

Look up, up, and up…(1級対策講座、終了しました)


2015年2月3月、工業英検1級対策講座*が終了しました。

 

*工業英検1級対策講座―英訳と要約で英文ライティング力の強化

http://www.u-english.co.jp/seminars/2015_2.html

 

 

第1回(2月)は、主に「工業英検とはどのような問題」か、を知っていただきました。特に1級の「英訳問題と要約問題」について、ご受講者にはご自宅で問題を解いていただき、講義内で議論・解説をしました。

 

 

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第1回の講座の様子

 

 

さて、先の土曜日(3月28日)に開催しました第2回は、事前課題と講義内解説に加えて、演習を含め、より多くの問題を解いていただき、ライティングのコツをご自身でつかんでいただけることを、目指しました。

 

ご自身でコツをつかんでいただいて、講座外で独学していただき、ご自身で、ご自分を合格へと、導いていただきたいのです。

 

1級レベルになってくると、自分を指導する講師は、他人では無く、自分・・・、これが実行できた方が、1級に合格されるように、思っています。

 

 

 

ところで、少し話がそれますが、私はいつも講座で皆さんにお会いするとき、自分自身に問いかける質問は、次の通り:

 

 

●「前に、進んでいますか?」

 

Making progress?

 

 

 

そう、今の自分は、1ヶ月前の自分よりも、前に一歩でも、進んでいるのだろうか・・・。

 

少なくとも、進むために、足を踏み出しているかどうか・・・。

 

 

昨年度(2014年)のセミナーで、次のようなことを、スライドに書いていることがありました。

 

 

常に「上」を見るのが効果的。首が痛いほど、上を。

 

 

 

 

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Look up, up,… (2014/10)

 

 

 

 

そして今。

 

引き続き、Look up, up, and up…

 

 

 

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(2015/3)

 

 

 

●Look up, up, and up…and then we will achieve something.

 

 

 

いつも、相当「上」を見上げて、背伸びして、自分に負荷をかけて、やっとのことで、ほんの少し、ほんの少しだけ、前に進むことができるように、感じています。

 

 

はじめから「少し上」を見ていたようでは、ほんの少しだけも、前に、進めなかった・・・。

 

 

さてさて、そんなわけで、例えば2級を持っている方で、「工業英検1級の受験を、今回見送ろうか」、「また今度にしようか」、「実力をつけてから」「勉強してから」と迷っている方、私の方法は、いつも次の通り:

 

 

●迷った場合もとりあえず申し込み(とりあえず行動し)、期限を決めてから、悩む。

 

(ちなみに、自分の「頭」への投資は、どんな場合も、「無駄遣い」ではない、と考えています。)

 

 

試行錯誤でもいい、間違っていてもいい、軌道修正すればいい。とにかく前に、進んでみよう、と思っています。

 

もちろん、期限を決めて申し込んだら(行動を起こしたら)、あとは、そこまで、そしてそこ以上まで自分を高めるために、頑張ることになります。

 

これは仕事でも、同じですね。

難しそうな仕事が来たら、自分には無理、と断るのではなく、とにかく快諾をして(期限を決めて)、そこから悩む、そこから自分を追い込み、最大限の努力をする。

 

 

今回、当初意図していなかったのですが、そんな内容も、技術英語ライティングを通じて、伝えるような講座となっていたのかもしれません。

 

 

●ご参加くださった皆様、本当に、本当に、ありがとうございました。

 

 

 

 

追記です:

次の講座は?と いうありがたいお声も、頂戴しています。

今回の1級講座から演習部分のみを切り出した「工業英検1級対策 演習編」、というのができればよいなあ、などと考えています。5月の前半あたりに、1回。ご参加いただける方は、その時まで、どうかしっかりと「独学」をお願いいたします。

 

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