ユー・イングリッシュ

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知ることで心は解放される(+multiplying time)


業務が多忙になると、なかなか「勉強」のほうは、上手く進めることができません。

 

勉強することでお客様へのサービスが向上しなくてはいけませんから、その「勉強」のために、目の前の納期のある大切な案件の時間が取られて、仕事がおろそかになってしまったとすれば、本末転倒です。

 

しかし、一見「無駄」に見えることにも少し時間を割きたいと思う私は、最近いつも頭に浮かべるのは、「multiplying time」という言葉。

 

これもある方のお話からの受け売りなのですけれど、この考え(multiplying time)の原点は、「今費やす時間が、将来の時間を増やす」ということです。そのような時間の使い方をすれば、人生が長くなる、ということです。

 

その方の話によると、「time management(時間管理)というものは存在しない、なぜなら、時間は誰にも「管理」することなどできず、絶えず、流れていくから。では私たちにできるのは、time management(時間管理)ではなく、self management(自分を管理すること)だ」と。

 

この考えに、私は、納得しました。

時間はしっかりと見ておかないと、手のひらからこぼれ落ちるように、過ぎていってしまいます。

しかし、そもそも時間を「しっかりと見ておく」ことなど、出来ないのでしょう。

好む、好まずにかかわらず、時間は容赦なく、どんどん、過ぎていきます。

 

さて、そのself managementで、重要なのは、multiplying time、という観点です。

つまり、時間がどんどん増えていくような、時間の使い方を、今、することです。

 

そういうわけで、私は最近、「あ、この時間、もったいない」と思うときでも、頭でmultiplying time、とささやきながら、少し我慢をして、自分を説得し、その時間を、使うようにしています。

 

さて、今日の本題は、このことでは、ありません。

 

「勉強」のこと。

 

「知ること」は、いつも、楽しい。

新しい知識を得ることは、いつも、楽しい。

 

重なる業務の中ではありますが、少し無理をして、今日は、勉強、に時間を少し割きました。

自分の中では、かなりの無理がありますが、それでも、少し、時間を割くために、足を運びました。

 

今日の内容は「無効審判」、だったのですけれど、いずれにしても、心の中で、妙にテンションがあがる私。

ただ「特許」「請求項」、さらには「答弁」とか聞こえてくるたびに、心の中のテンションが上がり、内容は難しかったですけれど、心にカツが入りました。

 

いつでも、新しい知識を得ることは、楽しい。

なぜなら、それは自分の頭の中を自由にし、心を解放し、そして、人が人であることを、再確認させてくれるから。

 

次の言葉は、最近個人的に出会った、なんと12才の少女の言葉。

Learning is a gift. I ought to use it. (学べることは素晴らしい。このチャンスを生かさなければ)

 

 

Yes,

learning is a gift.

 

 

そして願わくは、learningが、限られた人生の時間を、multiplyしてくれるといいな、と思います。

共催セミナーお礼とご報告


ハウプトマン・ハム国際特許商標事務所と弊社の共催セミナー実践!翻訳者・特許実務者のための特許英訳講座】(U.S. Patent Application Translation Strageties)のお礼とご報告です。

 

翻訳者だって勉強したい!

何を?

外国出願特許明細書のあるべき姿、理想を。

そして、審査がスムーズで、しかも侵害に強い特許を取得するための英文特許明細書について、学びたい、という考えのもと、開催しました「翻訳者・特許実務者のための特許英訳講座」東京と大阪の二回、無事終えることができました。

 

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ご参加下さいました東京・大阪の総勢80名のみなさま、誠に、ありがとうございました。

 

本セミナー、私がはじめにイメージしていたタイトルは、『ハイレベル特許翻訳者に贈るsuper-mini PADIASコース』、でした。

(なお、「PADIAS」とは、共催先の事務所が開催されているPatent Application Drafting for Infringement Avoidence Strategiesという講座です)

 

さてさて、11月14日に開催しました大阪セミナー、私のイメージしていたのにぴったりの、ハイレベルで勉強熱心な、素晴らしいご受講者の方々が、お集まり下さいました。

 

質問も沢山して下さって、みなさまのレベルの高さに敬意を抱きながら、10時から17時の1日セミナー、しかも英語(in English!)、に最後まで集中してご参加くださったことに、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

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そして、優しく 楽しく、丁寧に教えて下さったブラッド先生に、心から、感謝しています。

セミナー開催にあたっての各種調整で、私が色々細かいことを言ったり、要求をしたり、何度もお電話したり、とありましたが、その都度、ブラッド先生は”Sure. No problem.” 、と爽やかに答えてくださいました。

ありがとうございました。

 

 

さてさて、今回講座で教えていただいた内容のうち、翻訳者に実行出来ることと出来ないことが、あると感じられた方も いらっしゃったかもしれません。

また、知財ご担当のご参加者の中には、そんなことまで翻訳者が知る必要はない、と思われることも、あったかもしれません。

 

しかし、『知ること』、は どんなときも、許される、と思っています。

 

いつもの翻訳とは少し異なる観点から、特許明細書を、クレームを、眺めてみる、そうしたら、これまでと異なる世界が、広がっているように、思っています。

 

ご参加下さいましたみなさま、本当にありがとうございました。

(キャンセル待ちしてくださっていた方々も10名ほどおられたので、また企画ができるといいな、と思っています。)

 

 

さてさて、セミナーが終了し、私のほうは 次の目当てに向って、動きはじめています。

続く小さな挑戦、上手くいくといいな、と思っています。

Faber on Mechanics of Patent Claim Drafting引用のこぼれ話


お客様と米国特許クレームに関する書籍Faber on Mechanics of Patent Claim Draftingのお話になることがありました。

 

Faber氏に熱を上げていた頃の自分を思い出しましたので、そのことについて、少し、書いてみます。

 

拙著『外国出願のための特許翻訳英文作成教本』の中では、Robert Faber氏の書籍“Faber on Mechanics of Patent Claim Drafting”を引用している箇所があります。

 

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この書籍に出会った当時は、MPEP(米国特許審査便覧)に夢中だった私。

毎朝30分、仕事の前にMPEPを読んでいたのですが、次はFaberを読み始めました。FaberにはMPEPの引用も含まれていますし、実務家による説明が加えられているため、より読みやすく、理解が進み、より興味深い、と感じました。

 

Faberを読むことで、米国特許明細書のあるべき姿が見えてきました。細かいことが色々と書いてありますので、付箋をつけながら、自分用に和訳しながら、まとめていました。そしてその勉強メモを、拙著『外国出願のための特許翻訳英文作成教本』で一部、使用しました。

 

拙著を書き上げた時、Faber氏にメールをしたことを、思い出しました。

Faber氏への感謝の気持ちと、私の書籍で引用予定があることを、また少しの質問を書いて、Faber氏に、メールをしました。

 

今の時代、誰にでもコンタクトがとれることが多く、便利です。

 

その後、返事が来たことがとても嬉しく、メールをコピー保存していました。メールの一部、ここに記載してみます。

 

*****

(2013/12/23 23:19), Robert Faber wrote:>

Dear Mr. Nakayama:

Thank you for your e-mail and the compliment to me. I am honored at your question for me. I hope and expect that your book will be well received and will be successful.

 

Best regards

Robert Faber

*****

 

このときは、Faber氏に会いに行きたい、とまで、思ったものです。最短何日で米国に行けるか?そもそも、会えるのか?(Faber氏が講師の講座がないか、探していました。)など、本気で思考を巡らしたものです。

 

今後も、そのように「会いたい人」や「没頭する書籍」との出会いがあるといいな、と思います。

大人の学び


最近少しだけ、思いはじめたこと。もっと自由に、翻訳したいなあ。もっと自由に、英語を書きたいなあ。

 

「日本語から英語への翻訳」という枠組みを超えて、「技術をdescribe」したいと感じることが、あります。

 

特許翻訳は大好きで、心がドキドキ、ワクワク、本当にときめく仕事です。これを一生続けていくだろう、そのように心が決まったために、法人化しました。

 

しかし、ここにきて、もっと自由に書けると、より良いだろうなあ、と思うことが、たまにあります。

 

恐れ多いことですが、発明者の方に寄り添い、出願人企業様に寄り添い、技術を描写し、権利範囲を定義する英語を書けるといいなあ、というように、感じることがあります。

そんな力を、付けたいなあ。

 

しかしそのためには、自分には、全く、欠落していることがあります。

そう、知的財産に関する知識、技術に関する知識、これが足りない。

 

これらを埋めるために、現在、勉強中。

大人になってからの勉強というのは、目の前に必要になってきたことを、意味を見出しながらできるため、楽しいです。

何かの資格を取ることが目的でもなく、自分を大きく見せることが目的でもなく、ただ理解したい、ただ心が欲するままに、自由に勉強する。

 

得た知識を元に、ユー・イングリッシュとして、良いサービスが提供できるよう、努力します。

ユー・イングリッシュのセミナーご報告


5月9日(土)大阪開催、「極基礎」セミナーと工業英検1級演習講座が終了しました。

各15名程の熱心で素晴らしいご受講者に恵まれ、丸1日、良い時間を過ごすことができました。

 

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  • 「極基礎」セミナーでは、文法の基礎を中心に、各項目の極基礎~応用までを、ダイジェストで、ご紹介しました。途中、短文英訳演習も交えて、皆様の英訳をリライトしました。

9時半から12時40分まで、主な休憩は1回5分のみ。朝から少し、ハードだったでしょうか。

 

  • 工業英検1級演習講座では、忙しい、忙しい、時間。

【ライティング(タイマー8分)→リライト→解説】を、幾度となく、繰り返しました。

 

2級の最新問題(2015年1月)を使った初見英訳から、1級の英訳過去問題、1級を想定した要約問題、さらに1級の英訳、へとすすみました。

 

 

「皆さんの1分1秒を大切にしたい。(Every second counts.)」

 

そんな思いでセミナーを進めてしまうのは、私のいつもの癖で、年々、その思いが、強くなっています。

 

なぜなら、皆様とお会いできるのは、いつも、最後かもしれない、という気持ちでいるためです。

 

さて、ユー・イングリッシュのセミナー、昨年から走ってきましたが、これを最後に、一度、検討の時期に入りたい、と思っています。

 

 

しかし、セミナーの終わりに受講者から「次の講座は?」と聞かれたり、「講座に参加をし始めてから、実務の仕事が楽になりました。ほんと、助かっています。」、などと声をかけていただくと、また次を企画しようか、という気持ちになってしまう、単純な私でもあります。

 

 

ご要望があれば、開催したいと思っています。

ただ、いつも進化したいと思っていますので、同じセミナーを繰り返すのではなく、少し進化してから、また戻ってきたい、とも思っています。

 

またご受講生の方々も、次にお会いできるまでに、是非に進化を!

 

進化の速度がどちらが早いか、またまた、競争ですね。Push, Push, Push!!

各種ご報告も、楽しみに、お待ちいたします。

 

 

ご受講くださった皆様、いつもユー・イングリッシュを支えてくださる皆様に、心より、感謝いたします。

 

英文を読んで、内容を書いてみる練習のすすめ


多くの人が、マクロや翻訳メモリを利用しながら英文を書く仕事をする時代になってきました。

 

「機械と人の融合」による翻訳、それは、理想的でしょうから、異論は全くありません。

 

そこで「人」の側が行うべきと思うことは、真のライティング力の習得と維持であり、チェック力とリライト力の強化だと考えています。

 

そのために、本当に自分で書けるか?、を時折確認しておくことは、大切なのではないか、と思っています。

 

「ある部分は、たまたまとてもよい訳文」「他の部分で極端に精度が落ちる」といったことがないように、です。

(そのような「不安定感」が出てしまうと、発注側からすると、とても危険で、とても不安。)

 

したがって、機械を利用しているとしても、「素の自分」で英語を書く時間も、持ってみても良いのでは、と思うのです。

 

さて、例えば工業英検1級を想定した「英文要約」は、身近な資料で、どんどん、練習ができます。

 

●とにかく身近な英文を、読んでみる。

そして、読むだけでは、「ふーん」で終わってしまい、習得ができないので、●その内容を、自分で書いてみる。

書く時、できるだけ3Cテクニック(正確・明確・簡潔)を使って、伝わるように心がける。

 

英語に不安定感が出そうになったり、表現に迷ったら、●読んだ本文に戻って、本文から表現を少し真似る。

 

これを繰り返せば、「何が書いてあったかを考え、ストーリーを組み立てる」「伝わる英語で書く」「ついでに原文の3C英語も真似て習得する」といった練習が、一度のライティングで、できてしまいます。

 

単純な英訳とは違って、複数の効果がある英語の練習方法です。

 

さて、例えば5月9日(土)に予定している1級演習講座用に作ったのは、次の練習問題。(事前資料の中にお送りしています。)

 

*****

Gyroscopeに関する英文:

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In early times, people discovered the spinning top, a toy with a unique ability to balance upright while rotating rapidly. Ancient Greek, Chinese and Roman societies built tops for games and entertainment.

 

The Maori in New Zealand have used humming tops, with specially-crafted holes, in mourning ceremonies. In 14th century England, some villages had a large top constructed for a warming-up exercise in cold weather. Tops were even used in place of dice, like the die in the contemporary fantasy game Dungeons & Dragons.

 

It was not until the late 18th and early 19th centuries that scientists and sailors began attempting to use spinning tops as a scientific tool.

中略

 

・・・

Foucault named his spinning wheel a “gyroscope”, from the Greek words “gyros” (revolution) and “skopein” (to see); he had seen the revolution of the Earth with his gyroscope.

 

Fifty years later (1898) Austrian Ludwig Obry patented a torpedo steering mechanism based on gyroscopic inertia. It consisted of a little bronze wheel weighing less than 1.5 pounds that was spun by an air jet (like Fleuriais’).

 

In the early 20th Century, Elmer A. Sperry developed the first automatic pilot for airplanes using a gyroscope, and installed the first gyrostabilizer to reduce roll on ships.

 

While gyroscopes were not initially very successful at navigating ocean travel, navigation is their predominant use today. They can be found in ships, missiles, airplanes, the Space Shuttle, and satellites.

 

****

英語を読んで、内容を書いてみる。

なかなか良い勉強法だと、思いませんか。

 

私自身は、仕事の合間に、結構、行っています。例えば技術の下調べをしたついでに、10分弱の時間を使って、Wikipediaの1ページから3, 4行にまとめる、とか・・・。

 

ポイントは、とにかく頭を使いながら、書いてみること。はじめは本文から抜き書きするようになっても、別に良いと思うのです。自信が付くにつれて、本文を一旦飲み込んだ上で、自分の英語で、出してみる。その際、素のライティング力が、露呈します。

 

工業英検1級の受験の有無、保有の有無に関わらず、今後も続けたいと思う、自分のライティング力のチューニング方法です。

 

******

5月9日(土)、午前に①技術英語「極基礎」セミナー、午後に②工業英検1級 演習講座、を予定しています。

 

①「極基礎」セミナーでは、普段じっくり考えることをおろそかにしてしまいがちな「名詞」「動詞」にまつわることから、比較や関係代名詞、その他の文法事項について、極基礎からその先の応用までを、ダイジェストで習得していただきます。

こちらのセミナーは、時間効率のこともあり、結構作り込んだ内容となっています。

 

②「工業英検1級 演習講座」、では、2級、1級レベルの英訳・要約の練習をします。こちらは、時間内での英訳・要約の数をこなしていただきたいと思っています。

14年前の私


過去のPCデータの整理をしていましたら、14年前の自分に、出会いました。

工業英検1級に受かり、文部科学大臣賞を受賞した時(平成13年)の「謝辞」の原稿データが出てきました。

 

授賞式で、「謝辞」を読むことになりました。

 

あの当時、まさか自分が人前で話す講師になるなどとは、夢にも思っていませんでした。

人前で話すことは、全くの初めてで、全くの、苦手でした。

 

結構、練習したのを覚えています。緊張しました。

 

原稿を読み返すと、14年前と、自分自身が、ただの一つも変わっていないことに、驚きます。

 

駆け出しの頃も思っていた、次のこと。

 

「学んだ基本ルールを基礎にして、翻訳技術を一層磨く努力を続け、身に付けた技能を社会に役立てたいと思います。そして、私の関わった仕事が日本の経済の発展に大きく寄与することを願っています。」

 

恐れ多いことではありますが、自分の仕事が、ほんの少しでも社会の役に立つことを、今も、昔も、願っています。

 

 

 

*******

平成13年度文部科学大臣賞 受賞者代表謝辞

 

社団法人日本工業英語協会、工業英検推進委員会、並びにご来賓の皆様、本日はお忙しい中、このような名誉ある表彰式を盛大に開催して頂き、心より感謝申し上げます。各検定級の文部科学大臣奨励賞受賞者を代表し、お礼の言葉を申しあげさせていただきます。

 

私は、工業英検に出会うことができて、心から良かったと思います。工業英検で問われることの実用性の高さが、技術英語に悩まされていた私にブレイクスルーをもたらしてくれたのです。受験対策の勉強で苦労して得たものが、日常の業務の中で、自分の力になっていく事が実感できることも取り組んでよかったと思える理由の一つです。

 

私が「工業英語」に出会ったのは、約5年前です。得意の英語を活かせる仕事を求め、貿易実務担当として工業用薬品メーカーに就職したときのことでした。それまで英語を一生懸命勉強してきたつもりだったのですが、日本語の製品カタログを初めて英語に翻訳しようと試みたとき、薬品や機械に関する単語、技術的な表現方法を全く知らないことに気付き、今まで勉強してきた、“ただの英語”では全く不十分で、実に無力であることを思い知りました。

 

同社では、先輩技術者の英訳を真似て、何とか技術資料等の翻訳をこなしていきましたが、結局は直訳しただけの自己流英語で、満足のいくものではありませんでした。その後、本格的に英語そのものを駆使する仕事に就きたいと、意を決して、特許事務所に転職し、特許翻訳を始めました。それから悪戦苦闘の日々が始まりました。以前の会社で少しばかりは科学に触れたものの、特許に記される技術は日本語ですら理解し難く、それを英語に翻訳することなど不可能に近い状態でした。

 

最初のうちは、先輩の翻訳家やネイティブの方々にチェックをして頂きました。しかし、私の翻訳した文書には、毎回真っ赤になるほどの赤ペンチェックが入っていました。文法的には正しいところにもチェックが入り、愕然として自信喪失することもしばしばでした。チェックされた意味は私自身で検討し、解決せねばなりません。しかし、納得のいく答えは簡単には見つからず、しばらくは全く確信の持てない状態が続きました。そこで、工業英語の勉強をして資格を持つことで、レベルアップしたい、自信をつけたい、そんな気持ちで工業英検1級合格を目指すことにしたのです。

 

工業英検の2級、1級の受験勉強を通じて、テクニカルライティングのための基本ルールについて深く学ぶ事ができました。その基本ルールに従えば、テクニカルライティングを比較的スムーズに、そして完成度の高いものにする事ができます。この基本ルールとは、私の翻訳のバイブルともなったLarry D.Brouhard氏の著書『工業英検1級対策』から学び得たものに他なりません。同書を読み進めていくうちに、次第に私の心の中にあったモヤモヤが、すーっと消えていくのを感じました。同書には、心構えから翻訳技術にいたるまで、その要点がまとめられているのです。

 

まず、心構えとしての“Three foot rule(半径1メートル以内に辞書が無い場合は、ものを書き始めてはならない)”は、すぐに私のルールとなりました。日常の業務に慣れてくると、辞書を引く回数が減りがちになるものですが、常にこのルールを意識し、面倒でも、たとえ納期に追われていても丁寧に辞書を引くように心がけています。多分正しいだろうと思い込んで、間違っていたという経験は少なくありません。

 

そして私は、思い込みと自己流を排除することや、常に疑問を持って辞書を引くことの大切さを再認識することができました。また、翻訳技術として学んだことや共感したことも数多く、関係代名詞のthatとwhichの使い分け、カタカナ(和製英語)に注意すること、受動的文章に翻訳するのではなく、能動的文章の翻訳すること等、思わず、「そうそう!!」と一人でうなずくこともしばしばでした。

 

毎日漠然と疑問に感じていたことや、一人で悩んでいたことのすべてが、このわずか一冊の中に書かれていたのです。工業英検にめぐりあうことができたおかげで、自己流で変に凝り固まってしまう前にテクニカルライティングの基本ルールを身につける事ができました。

 

私が日常の業務としてこなしている特許翻訳は、専門用語が多用されることはもちろんのこと、独創的で新規性のある性質のために、難解で複雑な構造の文章が頻繁に登場します。しかし、そこに記された技術自体は非常にロジカルなものです。特殊な専門用語に馴染みが無くても、独創的な技術に完全にはついていけなかったとしても、基本ルールに従って、理論的に進めれば、きちんと翻訳する事が可能となります。

 

また、私の場合、幸運にも実務として数多くの技術翻訳をこなせる環境にありますので、基礎ができてきたおかげで、技術的な思考や翻訳技術をも同時に鍛練する余裕が生まれるようになりました。

 

特に工業英検1級受験後は、行き詰まることも少なくなって、技術翻訳の仕事自体を非常に楽しく感じるようになりました。合格後は、さらに自信を持って職務を遂行できるようになり、以前よりも充実しています。

 

今後は工業英検で学んだ基本ルールを基礎にして、翻訳技術を一層磨く努力を続け、身に付けた技能を社会に役立てたいと思います。そして、私の関わった仕事が日本の経済の発展に大きく寄与することを願っています。

 

今回の受賞は、技術英語翻訳に自信を持てなかった私にとって、大きな励みとなっています。この気持ちを忘れることなく、翻訳者として、プロとしての道を目指していきたいと思います。

 

平成13年度工業英語能力検定 1級合格  中山 裕木子

 

(*一部原稿を割愛しています。)

 

Look up, up, and up…(1級対策講座、終了しました)


2015年2月3月、工業英検1級対策講座*が終了しました。

 

*工業英検1級対策講座―英訳と要約で英文ライティング力の強化

http://www.u-english.co.jp/seminars/2015_2.html

 

 

第1回(2月)は、主に「工業英検とはどのような問題」か、を知っていただきました。特に1級の「英訳問題と要約問題」について、ご受講者にはご自宅で問題を解いていただき、講義内で議論・解説をしました。

 

 

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第1回の講座の様子

 

 

さて、先の土曜日(3月28日)に開催しました第2回は、事前課題と講義内解説に加えて、演習を含め、より多くの問題を解いていただき、ライティングのコツをご自身でつかんでいただけることを、目指しました。

 

ご自身でコツをつかんでいただいて、講座外で独学していただき、ご自身で、ご自分を合格へと、導いていただきたいのです。

 

1級レベルになってくると、自分を指導する講師は、他人では無く、自分・・・、これが実行できた方が、1級に合格されるように、思っています。

 

 

 

ところで、少し話がそれますが、私はいつも講座で皆さんにお会いするとき、自分自身に問いかける質問は、次の通り:

 

 

●「前に、進んでいますか?」

 

Making progress?

 

 

 

そう、今の自分は、1ヶ月前の自分よりも、前に一歩でも、進んでいるのだろうか・・・。

 

少なくとも、進むために、足を踏み出しているかどうか・・・。

 

 

昨年度(2014年)のセミナーで、次のようなことを、スライドに書いていることがありました。

 

 

常に「上」を見るのが効果的。首が痛いほど、上を。

 

 

 

 

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Look up, up,… (2014/10)

 

 

 

 

そして今。

 

引き続き、Look up, up, and up…

 

 

 

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(2015/3)

 

 

 

●Look up, up, and up…and then we will achieve something.

 

 

 

いつも、相当「上」を見上げて、背伸びして、自分に負荷をかけて、やっとのことで、ほんの少し、ほんの少しだけ、前に進むことができるように、感じています。

 

 

はじめから「少し上」を見ていたようでは、ほんの少しだけも、前に、進めなかった・・・。

 

 

さてさて、そんなわけで、例えば2級を持っている方で、「工業英検1級の受験を、今回見送ろうか」、「また今度にしようか」、「実力をつけてから」「勉強してから」と迷っている方、私の方法は、いつも次の通り:

 

 

●迷った場合もとりあえず申し込み(とりあえず行動し)、期限を決めてから、悩む。

 

(ちなみに、自分の「頭」への投資は、どんな場合も、「無駄遣い」ではない、と考えています。)

 

 

試行錯誤でもいい、間違っていてもいい、軌道修正すればいい。とにかく前に、進んでみよう、と思っています。

 

もちろん、期限を決めて申し込んだら(行動を起こしたら)、あとは、そこまで、そしてそこ以上まで自分を高めるために、頑張ることになります。

 

これは仕事でも、同じですね。

難しそうな仕事が来たら、自分には無理、と断るのではなく、とにかく快諾をして(期限を決めて)、そこから悩む、そこから自分を追い込み、最大限の努力をする。

 

 

今回、当初意図していなかったのですが、そんな内容も、技術英語ライティングを通じて、伝えるような講座となっていたのかもしれません。

 

 

●ご参加くださった皆様、本当に、本当に、ありがとうございました。

 

 

 

 

追記です:

次の講座は?と いうありがたいお声も、頂戴しています。

今回の1級講座から演習部分のみを切り出した「工業英検1級対策 演習編」、というのができればよいなあ、などと考えています。5月の前半あたりに、1回。ご参加いただける方は、その時まで、どうかしっかりと「独学」をお願いいたします。

 

Re: 工業英検1級対策講座(2月28日)にご参加予定の方へ 講座スタートです!


2月28日・3月31日に大阪にて開催予定の「工業英検1級対策講座」にご参加の方が、30名、確定いたしました。

 

30名が確定した時点から、ご受講者を眺めながら、どのような講座にするのが良いか、を考えていました。

 

早期に参加者が決まると、大変ありがたいのは、ある程度の事前課題をお送りできることです。

 

つまり、直前までご参加者を募集している場合、事前課題を早く受け取った方と受け取っていない方に差が出てしまいますので、講座の進め方が、難しくなります。

 

 

●さて、工業英検1級対策講座まで、今から、丸ごと3週間、あります。

 

「3週間」とは、膨大な時間です。

 

毎日毎日、1分1分、時間を乗り越えて、乗り越えて乗り越えて、3週間が経ちます。

 

時間は、放置していると、「手のひらからこぼれ落ちるように」、さらさらと、流れていってしまいます。

 

それも良い場合もあるのですが、期限付きで何かを達成しようと考えている時は、時間が手のひらからこぼれ落ちていくことを、防ぐ必要があると思います。

 

さて、3週間、ご受講予定者に、keep them busy,  keep them engagedしていただくための、事前課題をお送りいたしました。

 

課題は、選択問題(練習①と練習②)としました。

 

理由は、工業英検の過去問題を使用していますので、「この問題、この間行ったばかり!」という方や、「この問題、模範解答を有している」、という方に、選択の余地を持っていただき、不公平感を減らすためです。

 

それだけの、理由です。

 

・・・ということは、つまり、別に選択をしないで、お送りしたものを全部、詳細に、行っていただいても、良いのですよ。

 

また、同じ問題を、何度も行っていただいても、良いのですよ。

 

例えば、1回目は時間制限をご自分で設けて、ハンドライティングでしてみる。

→第2回目は、同じ問題を、じっくりと調べながら、パソコン上で行ってみる、など。

(なお、実際に私のほうへご提出いただくのは、指定した量で、お願いいたします。)

 

 

●事前課題の使い方は、あなた次第。

 

 

●そして、今から3週間の時間の使い方も、あなた次第です。

 

 

●早期に結果を出されて、実務での試行錯誤に、つなげましょう。

 

2つの異なる言語を扱う翻訳は、いつまで経っても、試行錯誤の連続です。

その試行錯誤を、出来るだけ効率的に、そして効果的に行うために、英語の自由な表現力、そして「確かな判断力」、を早期につける工業英検1級は、英語を書くプロである以上、取得しておかれて、損は無いと思います。

私も出来る限り、お手伝いさせていただきます。

 

 

 

 

 

さて、講座、スタートです!

 

 

(なお、2月28日の工業英検1級対策講座にお申し込みの方で、事前課題が届いていない場合には、必ず、中山までご連絡をください。)

 

 

 

平野信輔先生の特別セミナー 開催しました


ユーイングリッシュでは、先の土曜日、技術英語の中級特別セミナーを開催しました。

平野信輔先生の技術英語中級特別セミナー

http://www.u-english.co.jp/seminars/2015_1.html

 

 

セミナーにご参加くださった皆様方、誠にありがとうございました。

 

今回の講師の平野先生は、公益社団法人日本工業英語協会の理事でおられ、大阪では大阪工業英語研究会(OSTEC)で長年講師を務めておられます。

 

 

4時間弱のタイトなセミナー時間の中、三部構成で、3つのC(correct, clear, consice)を読み手のために実践する方法を、講義くださいました。

 

●まずは軽快なスタートにより 工業英語の3Cをざーっとご紹介され、●そして次には描写力の向上のため、図形の書き方をみんなで説明練習(マニュアルのための練習)、●そして最後はさらに、技術内容をマニュアルや仕様書といった各種異なる文書に組み立てるポイントを、情報の選択も含めて、講義くださいました。

 

ご受講者のご質問にも丁寧に回答いただき、講義内でインターラクティブな時間も持つことが出来ました。

 

普段 和文に向き合っていると、分かっているはずなのについ忘れがちな、「読み手のために書いている」、ということを、多くの実例を通じて、納得できるよう、導いてくださっていました。

 

 

*****

良かった!

楽しかった!

やる気のスイッチが入った!

勉強になった!

第二弾も企画して欲しい!

*****

 

 

そんなご受講者の声を聞き、セミナー開催側として 大変、嬉しくなりました。

 

 

私、中山も後ろでセミナーを聞いていましたが、英文作成技法の分かりやすいご説明に加えて、平野先生のセミナーでの中山の個人的ヒットポイントは、次の二つ。

 

 

その一、

英単語や表現・また句読点などの説明の際、その英語にぴったりくる 馴染みやすい日本語で解説された点。

 

 

例えば

 

  • inspectとcheckの違いについて、inspectは「細かく検査する」、checkは「チラっと確認する 程度を含んでもっと守備範囲が広い」
  • : コロンは「真ん中でバランスを取っている」、; セミコロンは「視点を変えて説明する」
  • protective coverは「保護目的のカバー」で、protection coverは「保護 カバー」(どちらでも良い)
  • lookは「しっかり視覚を使う見方」

 

などなど

 

きめ細やかで、心に残る解説が、沢山ありました。

 

 

 

その二、

今回のセミナーでは、禁止事項、タブー、に焦点を置くのではなく、「読み手にとって より良い表現」、という点に焦点を置かれていました。読み手のイライラを無くす、というテーマ、それを守ってさえいれば、英語表現って自由なんだ、自由な発想で書く英語って面白い、言葉って面白い、と、翻訳という仕事の楽しさを、再確認することができました。

 

 

 

 

平野先生、ありがとうございました!!!

 

 

そして、ご参加くださった皆様 お一人お一人に、心より、感謝申し上げます。

 

 

さて、私自身は、今月と来月の工業英検1級対策講座(http://www.u-english.co.jp/seminars/2015_2.html)にご参加予定の方々にもセミナーでお会いすることができ、次の講座に向けて、うまく気持ちが 切り替わりました。

1級対策のご参加者30名が確定しましたので、近日中に、課題をお送り予定です。

お申し込みくださっている方、一緒に頑張りましょう。

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