「言いかえドリルWord Switch」は音声が利用できます。テンポよく、英語を発音できることを目指した音声とするべく、本の製作中、スタジオ録音にはオンラインでフル参加させていただきました。随所で色々とお願いしましたところ、みなさま本当に気持ち良く仕事を進めてくださって、本書にかかわってくださった方々、素晴らしいチームだったと感じました。感謝しています。
abceedというアプリをスマホで使えば、とても簡単に音声を利用できます。書籍を購入しなくても無料で利用できる音声機能が昨今増えてきましたが、本書もそのようになっていますので、是非トライしていただきたいです。ただ、随所に出てくるロボットバディーはとてもかわいいので、是非はじめは書籍を見ながら発話を楽しんでいただき、ゆくゆくは閉本して練習を続けていただくことを目指した構成にしています。
さて、私の身近な家族でもある77歳の読者が「アプリでのダウンロードが上手くいかない」とのことで、確認してみると、アプリの下に並ぶアイコン中、「教材」というところをクリックしなくてはならない点が少しだけむずかしくなっていました。「ホーム」ではなく「教材」をクリックいただいたあと、検索窓で、本書を検索いただきます。検索では、「言い換え」ではなく「言いかえ」という平仮名を入力いただく必要があります。「言いかえ」または「word switch」で検索いただくと、本書の画像が出てきますのでタップいただき、「音声(無料)」というところをさらにタップいただければ、音声がダウンロードできます。その先は、何度でも簡単に音声を利用できます。
上記を伝えましたところ、ダウンロードが上手くいき、早速、「エイ、ビー、シー、ディー・・・」とアルファベットの発音から、練習がはじまりました。
このアルファベットの発音、実は私が欲しかった機能です。アルファベットを単体で発音することは普段あまりないと思いますが、「w(ダブリユー)」など結構むずかしくて、ウォームアップとして、しっかり練習したいところでもあるのです。
その先は、準備体操として、IPA(International Phonetic Alphabet)、いわゆる「発音記号(国際音声記号)」を練習できるようになっています。発音記号を学ぶ時代ではなくなってきたのかもしれませんが、発音記号はやはり非ネイティブの私達には心強い味方です。英単語と発音記号がマッチしてくると、自信を持って、音を外さずに発音することが可能になりますので、是非、楽しんでみてください。そうした準備体操が終われば、本書の英単語1700個の練習に入ることができます。もちろん、発音記号の準備体操を飛ばして英単語の練習から開始することもできます。
さて、先の読者の話にもどり、「アルファベットの後には発音記号があるので・・・」と説明すると、「発音記号大好き!」とニッコリ。へぇ~!77歳の読者は実に60年以上前に中学校で学んだという発音記号、なかでも、比較的代表的な「æ」や「ə」だけでなく、「ʌ」や「ɑ」までもしっかりと区別して発音できて、そして「大好き!」だそうなのです。知らなかった、また負けました(笑)。そして、日本の英語教育は基本的なことを身に付けるという意味でやはり素晴らしいと感じました。誰もがスタート地点に立つことができて、そこからその英語をどう発展させるか、という点が、技術英語を学ぶ場合にも、シンプルな英語を習得する場合にも大変重要に思えています。
その後、「口の練習になってよい。声を出すだけでも気持ちがよい」という連絡がきたので、読者一号が本書を楽しんでくれていることを知り、安堵いたしました。givingでdedicatedであるだけでなく、passionateな彼女の人生には足元にも及びませんが、私も少しでも人の役に立つ人生を歩みたいな、と心を新たにしました。
まずは、本書が読者の方々の英語学習のお役に立てることを切に願っています。