弊社のオンライン連載(http://www.u-english.co.jp/reading/)では、日英翻訳に役立つ様々な内容を取り上げています。
generallyやrespectivelyとの付き合い方にはじめ、日本語とニュアンスがずれる動詞、種々の前置詞、似通った英単語の選択方法など、日英翻訳で生じる疑問や問題を扱い、スキルアップを目指します。
これまで第1回から第11回まで、様々な内容を扱いましたが、結局、日英翻訳で最も大切なことは「しっかりと考えながら訳す」ことだと思います。
日本語を単純に英語に置きかえるのをやめ、日本語が意図している内容をその都度しっかりと考え、3C(Correct, Clear, Concise)に沿った英語で説明することが大切です。
日英翻訳は機械的な作業ではなく、いつも、「頭を使いながら」行う必要があります。
つまり、翻訳者は、学び続けなければいけない環境に自分を置き、そのことにより、ずっとスキルアップし続けることができるのです。
学び続け、ひいては次の言葉のように心を若く保つことができる、日英翻訳とは、素晴らしい仕事です。
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Anyone who stops learning is old, whether at twenty or eighty.
Anyone who keeps learning stays young.
The greatest thing in life is to keep your mind young. Henry Ford
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さて、オンライン連載の第12回から第14回『注意したい日本語』も、近日中に、アップ予定です。よろしくお願いいたします。
なお、弊社オンライン連載は、社団法人日本工業英語協会による機関紙『工業英語ジャーナル』に2009年6月から2014年6月にわたって連載した「日英翻訳スキルアップ」(中山裕木子著)を元に、加筆修正を加えたものです。
「書くこと」が大の苦手だった私ですが、書かなければならない状況、に自分を置き、とにかく継続してきたことで、少しずつ、苦手意識が薄れてきました。
今は、「書くこと」で頭の中の知識を整理し、人に伝えるまでの理解へと深めることができることに気付き、改めて、「言葉の持つ力」を実感しています。
英語にしても日本語にしても、「言葉」とは、人が人である証、これを自由に使いこなすことで、「考える力」、も深まるように感じています。