「今このようなことをしている場合か?」と自分でも思いながら、激務の中、本業とは少し異なる、「ほんの少しのインターバル」、も過ごしていました。
4月より、とてもありがたいことに、ユー・イングリッシュでは、翻訳業の激務が続いていました。そのような翻訳案件をいただける幸せをかみしめながら、一方で、講師業といった色々な「顔」を持っていましたため、目が回りそうな、毎日でした。
今期の私の担当学生数は、総数200人でして、200人×【一人につき1~2回の添削】を行いましたので、ファイルのやりとりも、相当なものでした。
なお、学生の英文添削(論文)については、色々な意見を持っていまして、これまでも、模索をしてきました。個別の添削をするよりも、全体に対して効果を上げる方法が無いかとか、学生の気づきを促す方向で指導し、自分で直してもらうことで真の力が付くのではないか、など、色々工夫した時期も、ありました。(一応私自身の大学院修士論文テーマはEffective teacher feedbackですが、これは「自立したライターを育成するライティングの添削方法」を調べていました。)
しかし、今は、精魂込めて、一人一人の論文ファイルを、丁寧に添削をする方向へと、戻りつつあります。とても大変なのですが、やはり、一人一人の学生との「対話」が出来ます。
これはある意味、私の最後の踏ん張り(?)です。いつまでこの大学講師業ができるかわからないと考えている自分の、最後の、学生への精魂込めたメッセージ、のような取り組みです。
さて、話が、それました。
翻訳案件、講師業、学生添削、とまだまだ落ち着きませんが、一つだけ、落ち着きつつある「脇道の仕事」があります。
「今、何に取り組んでいますか?」
と、4月にある方が、聞いてくださいました。
「特許本(外国出願のための特許翻訳英文作成教本)」を書き終えて、次は何をしようと考えているのですか?」と、信頼するある方から、尋ねられました。
そのとき、「今は少しワンクッションの時期で、比較的軽い内容に取り組んでいます」、とお答えしました。
そして、「これが終われば、また再度、もう一つの必死な大切な仕事に向かいます。」とも、お答えしていました。
内容はお伝えしていないため、「何を言っているのかな」と疑問に、そして不振に、思われていたことでしょう。
そう、今、「ワンクッション」、の比較的軽い内容に、取り組んでいました。
具体的には、「テクニカルライティングの3C」を技術翻訳業界を超えて、「英語に悩む一般の方」に伝えることができないか、というようなことに、取り組んでいました。
昨年行ったTEDxスピーチ(スピーチの記念に、HPにもリンクをおいてみました)→http://www.u-english.co.jp/instructor/
と同類の、ちょっとした「脇道」を、歩いていました。
いずれの取り組みも、ちょっとした思いつきから始めたことでしたが、思いのほか楽しかったのと、またこれまでの軌跡や自分の頭の中を整理する良い機会ともなりました。
上手くいけば良いのですが、また10月頃に、ご報告をできるといいな、と願っています。
さて、あっという間に8月が近づいています。
今年も何とか前半を乗り越えられたことに感謝をしつつ、目前に迫り来る大切な仕事(翻訳業と共催セミナー)に、尽力してまいります。