先日、ある先生(ユー・イングリッシュでお世話になりましたH先生です)の英語テクニカルライティングセミナーで、その先生、時間をきっちり区切り、基礎から応用まで、きっちりと、教えられました。
あまりの完璧さに、セミナー終了後に、H先生に、「セミナーは戦いですね?」、という言葉を、思わず、投げかけました。
きっと、H先生も、とても爽やかに見えて、心の中では、セミナー中、時間と・受講者やご自分と、戦っておられるに違いない・・・と。
そうしたら、「中山さんは真面目ですね~」と、崩すことのない爽やかさで、さらりと、私の暑苦しいコメントに対して、切り返されていました。
H先生、さすがは、プロのお仕事です。
(先輩に対して失礼ですが、この揺らぎの無い安定したお仕事は、本当に、プロです。)
私もいつかあんな風に、
「心から余裕を持って仕事を楽しみ」
(「戦い」のような真面目さや必死さではなく)
「優しさを持って受講者を受け入れ」
(受講者に自分の価値観を強要するかのような圧力を感じさせるのではなく)
「セミナー中はユーモアで受講者を笑わせ」
(会場が怖いくらいに静まりかえったり、セミナーが終わった瞬間に「は ーっ(終わった! つかれた!)」と受講者同士が顔を見合わせるような雰囲気ではなく)
そんな風に、セミナーの仕事ができるようになる日が来るのだろうか?
・・・と、私にしては珍しく、他の講師の先生と自分のスタイルを比較して
(いえ、「比較」、というか、「対比」または「比較対照」のほうが正しいかな。つまりcompared withではなくcompared to)、
思いを巡らすことが、ありました。
しかし、そんな風に思いを巡らし少し反省したのもつかの間、今回も、自分のスタイルを崩すことなく、ユー・イングリッシュセミナー2件(工業英検1級・2級 演習コース、【米国出願用 特許翻訳】 明細書・クレームの英文作成ポイントセミナー)(3月19日開催)の準備を、押しすすめました。
なお、セミナーは戦い?、なんていうと、受講者との戦いをイメージされるかもしれませんが、そういうわけでは、ありません。
私にとって、セミナーは、自分との戦いであり、セミナー時間(刻一刻)との戦いであって、「ご受講者」、に関していうと、時間を割いて来てくださるお一人お一人の方々のご要望を一部でも満たすことができるか、という、これもまた、自分との、戦いとなります。
準備をした今回のスライドは、それぞれ70ページ(2時間半)と216ページ(4時間弱)ですから、まあまあ、といったところですが、演習を入れると、結構な、詰め込みセミナーだったかもしれません。
3月19日(土)午前・午後のセミナーにご受講くださった皆様、誠に、ありがとうございました。
午前の「工業英検1級・2級 演習コース」の様子です。
午後の「【米国出願用 特許翻訳】 明細書・クレームの英文作成ポイントセミナー」の様子です。
(今回は特に午後のセミナーに関して、「襟を正して」皆様に向き合いたい、という気持ちを持っていました。)
ご受講くださった皆様にとって、一つでも、何かお持ち帰りいただける内容があったことを、切に、願っています。
ご参加いただきまして、誠に、ありがとうございました。
さてさて、戦い(?)を終えた私ですが、その後も日々追われながら、新しい挑戦を続けています。
そんな中、ふと心が温かくなった、事務所からの、桜風景(3月26日土)です。
「春」・・・ですね。
新しい幕開けです。