ユーイングリッシュでは、先の土曜日、技術英語の中級特別セミナーを開催しました。
平野信輔先生の技術英語中級特別セミナー
http://www.u-english.co.jp/seminars/2015_1.html
セミナーにご参加くださった皆様方、誠にありがとうございました。
今回の講師の平野先生は、公益社団法人日本工業英語協会の理事でおられ、大阪では大阪工業英語研究会(OSTEC)で長年講師を務めておられます。
4時間弱のタイトなセミナー時間の中、三部構成で、3つのC(correct, clear, consice)を読み手のために実践する方法を、講義くださいました。
●まずは軽快なスタートにより 工業英語の3Cをざーっとご紹介され、●そして次には描写力の向上のため、図形の書き方をみんなで説明練習(マニュアルのための練習)、●そして最後はさらに、技術内容をマニュアルや仕様書といった各種異なる文書に組み立てるポイントを、情報の選択も含めて、講義くださいました。
ご受講者のご質問にも丁寧に回答いただき、講義内でインターラクティブな時間も持つことが出来ました。
普段 和文に向き合っていると、分かっているはずなのについ忘れがちな、「読み手のために書いている」、ということを、多くの実例を通じて、納得できるよう、導いてくださっていました。
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良かった!
楽しかった!
やる気のスイッチが入った!
勉強になった!
第二弾も企画して欲しい!
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そんなご受講者の声を聞き、セミナー開催側として 大変、嬉しくなりました。
私、中山も後ろでセミナーを聞いていましたが、英文作成技法の分かりやすいご説明に加えて、平野先生のセミナーでの中山の個人的ヒットポイントは、次の二つ。
その一、
英単語や表現・また句読点などの説明の際、その英語にぴったりくる 馴染みやすい日本語で解説された点。
例えば
- inspectとcheckの違いについて、inspectは「細かく検査する」、checkは「チラっと確認する 程度を含んでもっと守備範囲が広い」
- : コロンは「真ん中でバランスを取っている」、; セミコロンは「視点を変えて説明する」
- protective coverは「保護目的のカバー」で、protection coverは「保護 カバー」(どちらでも良い)
- lookは「しっかり視覚を使う見方」
などなど
きめ細やかで、心に残る解説が、沢山ありました。
その二、
今回のセミナーでは、禁止事項、タブー、に焦点を置くのではなく、「読み手にとって より良い表現」、という点に焦点を置かれていました。読み手のイライラを無くす、というテーマ、それを守ってさえいれば、英語表現って自由なんだ、自由な発想で書く英語って面白い、言葉って面白い、と、翻訳という仕事の楽しさを、再確認することができました。
平野先生、ありがとうございました!!!
そして、ご参加くださった皆様 お一人お一人に、心より、感謝申し上げます。
さて、私自身は、今月と来月の工業英検1級対策講座(http://www.u-english.co.jp/seminars/2015_2.html)にご参加予定の方々にもセミナーでお会いすることができ、次の講座に向けて、うまく気持ちが 切り替わりました。
1級対策のご参加者30名が確定しましたので、近日中に、課題をお送り予定です。
お申し込みくださっている方、一緒に頑張りましょう。