ユー・イングリッシュ代表取締役 中山 裕木子のブログ


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  日常, 翻訳, 講師 

ビジネスは必要性にかられて(market pull)

procrastinate(遅らせる)という英単語がありますが、人間生活において、「行ったほうが良いと思うけれど、後回し」ということはよくあると思います。procrastinateは、悪いことの代表のようにも言われていて、「ぐずぐずする」なんていう日本語訳がつくほどです。

 

しかし、procrastinateの裏側には、「時期が来るのを待っている」という可能性もあるように私自身は感じています。つまり、気が乗らないこと、したほうがよいとは思うけれどなかなか着手できないこと、というのは、適切な時期ではないのではないか、と最近確信しています。

 

ですから、気が乗らなければ、放置しておけば良いのでしょう。気が乗ろうが乗るまいが、必要に駆られてスイッチが入るときがくるから。もしスイッチが入る時期が来なかったのであれば、その程度のプロジェクトやアジェンダだったのでしょうから、さらに放置して、To do listから外してしまえばよい。

 

その裏側として、最近よく思うのは、仕事上、「必要にかられた」ときには、スイッチが入り、急にどんどん物事が動き出す。つまり、真の需要がある、つまり解決すべき問題が存在しているからこそ、開発が進む。

 

market pullとtechnology pushという表現があるかと思いますが、technology push(「技術進歩によって新製品が開発され、それによってinnovationが生じる」)でありたいと願いながら、実際にはmarket pull(ニーズによる)で動き出すことが多い。innovationには、この両者がバランスよく必要、と最近ようやく理解しはじめました。

 

そんなことを考えながら、本日は、私自身の必要に駆られたプロジェクト/アジェンダの試作第1歩が予想よりも上手くいったことを、嬉しく思っていました。もう少し希望が見えたら、協力者を探しつつ、さらに力を入れようと思っています。

 

プロジェクト/アジェンダは、上手くいったり、いかなかったり、様々なものを抱えながら過ごしています。失敗もあれば成功もある、失敗すれば、そこから学んで、また一歩前に進めることでしょう。

 

前回のブログから間が空いてしまいました。I think I’m back now.

またブログを続けます。お読み下さり、ありがとうございました。

 

 

 

 

英語ワンポイント(思いつきでワンポイントを入れてみます):

Our need will be the real creator. Plato (1894)

 

■定冠詞theで「必要性こそが・・・」と強調しているのが美しい。一人称Ourと助動詞willの力強い表現も魅力的。

 「必要は発明の母(Necessity is the mother of invention.)」の元になった表現より。