ここ数年、私には「アイディア」が生まれてこなかった。
お客様訪問や対面のセミナーの一切を控えていたことで、自分自身が「閉鎖」されていたことを、自分では全く把握していませんでした。むしろ人に会わないことや、その場に行かないことで可能になった利点のほうを貴重に思って活かしてきたために、人に会わないことや、実際にその場に行かないことが望ましくないと考えたことがありませんでしたが、それは少し違ったかもしれません。
今年は、人に触れる機会が少し増えました。具体的には、対面の講義の数が少しだけ増え、また、お客様への訪問や、仕事で出会った方々に実際に会う機会が少しありました。
そうすると、いくつかの新しいアイディアが出てきたのです。
自分一人でぼんやりと考えていたときには何も起こらなかったのに、人に出会ったことで、物事が自分の中で動き出した。
何か直接的なアドバイスを得たわけではないのですが、人の話の節々に、自分が求めていた情報やヒントがちりばめられていて、それらをキャッチし、自分のアイディアと結び付けて、自分の頭の中でプロジェクトデザインが完成したり、プロジェクトが前に動きだしたりしました。
やはりアイディアは「人」から生まれる。そのことを実感しました。
人に会うことや行動することについて、その機会があるのであれば、どのような場合も「presence(その場に居ること)」を大切にすべきのようです。
心を積極的に開いて、「そこに居られる(be present)」ように頑張ってみる。
内向的な自分にはかなりハードルが高いのですが、お腹に力を入れて、頑張ってみる。
すると、小さな変化が起こり、先の変化へとつながることを、今年は改めて実感しました。
さて、次のプロジェクトに向かって、動きだそうか。
翻訳業界、特に特許翻訳の業界がこの先もっとよくなるために、自分にできることがまだ何かあるだろうか。そして、ユー・イングリッシュとしても、世の中の役に立つために、より広く、価値のある何かを提供できるような可能性がないだろうか。そのようなことを考えながら、1年を振り返っていました。
2022年、無事に翻訳させていただくことができて、心より、感謝しています。
ご依頼くださったみなさまに感謝しています。
そして、弊社業務をお手伝いくださった協力者にも感謝しています。
また、社内も無事にお休みに入りましたが、力強いチームには日々感謝しかありません。
ブログを読んでくださったみなさま、ありがとうございました。
みなさまよいお年をお迎えくださいますように。