「3人寄れば文殊の知恵」という言葉があるかと思います。
この言葉の解釈は色々かもしれませんが、「3人で知恵を出せば、分かることがある」、というようにとらえました。
そしてここにおいて重要なポイントは、その3人が、それぞれ「違う」ということかと思います。
弊社の翻訳リーダーの役割3人(中山含む)は、それぞれの得意とするところが、明快に、違うと思います。
詳しくは書きませんが、「①ざっくりスピードタイプ(誰が見ても、私か)」、「②緻密、精密、仕事きっちりタイプ(私から見ると、尊敬あるのみ)」、そして「②その両者をほどよく備えたタイプ(私も以前はこちらだったと思うのですが、現在は①になってしまいました)」、この三者が、中山リライト済みの1つの案件をさらに精密チェックをして、最終原稿へと仕上げていきます。
和文の解釈が難しい場合であっても、3人がそれぞれの観点から考えれば、どこかで、誤訳や不具合は、抽出が可能かと思っています。
もう1つの重要なポイントは、次の通りと考えています。
3人の「目的が、一つ」であること、です。
これは、非常に重要であると考えています。
「チーム」というのは、誰かの「心」が逸れ出すと、ガラガラと、崩れてゆきます。
みな違っていい、みなそれぞれに、能力も違えば、得意とするところも、違う。
しかし大切であると思うのは、「目的が、一つ」であること。
ここで言うところの「目的」は、企業として考えると「お客様に価値を提供すること(serving our customers)」となります。しかし、みなが持つべき「目的」としては、私は、もうすこし広く柔らかく、次のように、考えています。
仕事に対する「真摯」な気持ち。
これが心にいつもあること、それをユー・イングリッシュでは、とても大切に思っています。
「真摯」な気持ちは、「仕事に対するまっすぐな気持ち」であったり、「仕事に対する愛情」であったり、時として「仕事に対する誇り」であったりします。
そして常にimprovementを心がける気持ちです。
一人一人にこれがあれば、「知恵」が発揮され、最強のチームになる、と考えています。
そしてその人自身も、「知恵」を絞る仕事を通じて、幸せになっていけるのではないか、と思っています。
さて、ここから誰かの言葉の受け売りですが、「組織」というのは、どんなに小さな組織も、「自然になんとなく上手くいっている」、ということは、無いのです。
「必死」で頑張り、「必死」で支え、「必死」で、守るのです。
工夫し、なんとか、なんとか、崩れずに、保っていける、そしてなんとか前に進み、一つ一つの仕事を、進めていけるのです。
会社もそう。
何かのグループもそう。
家族もそう。
もっと小さい単位であれば、夫婦だって、そう。
家族や夫婦に置き換えれば、「組織」を理解できる人は、多いと思います。
夫婦だって、しっかりと支える気持ちがなければ、ガラガラと、崩れてしまう。
家族だって、「家族だから」といって全員が努力を怠れば、たちまちガラガラと、崩れていってしまう、とそんな風に、考えています。
それを分かっているから、しっかりと、頑張るんです。
なんとしても守りたい、大切な「組織」のために。
さて話を戻して、ユー・イングリッシュは、「3人寄れば文殊の知恵?」と工夫しながら、特許明細書の「和文」を読み解いていました。
なんとか読み解くことができて、納品原稿を、仕上げることができました。
みなが「真摯」に仕事ができていること、とても嬉しく、そして誇らしくも思っています。
これを続けていけるよう、そう、会社という大切な「組織」を守っていけるよう、私は全力で、頑張りたいと思います。
ユー・イングリッシュは本日で4周年。これまで続けてこられたことに感謝し、5年目の今年一年、よりいっそう頑張りたいと思います。
特許翻訳のお仕事を下さるお客様に、心より、感謝しています。
お客様の権利を正しく守れる英文特許明細書へと翻訳ができるように、初心を忘れず、基本を大切に、お客様のお声をしっかりと聞きながら、そして願わくば「既成概念を超える仕事」ができるようにと考えていきます。