ユー・イングリッシュ代表取締役 中山 裕木子のブログ


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  日常, 英語表現 

海を越えて、シンプルイングリッシュ

シンプルイングリッシュ(拙著:「会話もメールも英語は3語で伝わります」)は、海を越えて、お読みいただいているようです。

 

夏には朝鮮日報(韓国の新聞)の記者が、取材にお越しくださいました。

3語英語の韓国語 翻訳本が出版されたのですが、そのことを、取り上げてくださったのです。

 

 

その後、台湾での翻訳本の出版のお話をいただきました。またつい最近、中国での翻訳本の出版のお話をいただきました。

 

夏(8月)に韓国の記者様(と通訳さん)が来て下さったときは、とても興味深く、お話をさせていただきました。

 

韓国と日本の英語教育に関する共通点、そして日本語と韓国語の共通点、それから日本人と韓国人の英語を話す上でのマインドに関しても、共通点と相違点を、興味深く議論させていただきました。

 

また日帰り出張してこられた素敵な韓国人女性記者様の、カッコイイお仕事の姿についても、とても興味深く見せていただいくことができました。

分野の異なる方々のお仕事ぶりというのを、いつも興味深く思っています。

 

さてそのように、韓国版翻訳本の時には「3語英語」の必要性、国での需要について、納得していたのですけれど、その先、台湾、中国、とオファーをいただくことが続いてきましたら、一つ、感じることが出てきました。

 

「シンプルイングリッシュ」、はもともと「テクニカルライティング」のコンセプトなのですけれど、そのコンセプトは、欧米諸国では、有名です。

 

拙著では「3語(つまりSVO)」だけに焦点を当てているものの、拙著のコンセプトの大半は、テクニカルライティング、つまり「伝わる英語」の技法に基づいています。

 

この「テクニカルライティング」は、日本では知名度が低いのですが、欧米諸国他では有名かと思われ、たくさんの、素晴らしい書籍やガイド本の洋書があります。

 

拙著の中でも一部、ご紹介をしています。

 

例えば次のものです。

 

(引用先:「会話もメールも英語は3語で伝わります」より)

 

 

生じた疑問は、次のことです。

 

台湾、中国・・・、と、英語が比較的得意なのではないか、と思われる諸国であっても、シンプルイングリッシュのコンセプトは、あまり、広まっていないのだろうか・・・。

 

「伝えるための英語」

 

は、とても重要なテーマです。

 

 

そして次に起こった私の考え・・・。

 

そういった諸国では、私の「3語英語」の書籍よりも、直接英語で書かれた「テクニカルライティングの書籍」を、読まれたほうが良いのではないか・・・。

 

そのように、感じはじめたのです。

拙著の翻訳版をそのような国で出版させていただくことには、意味があるのか?無いのか?

・・・・・・・

 

そんなことを思いながらも、しかし、次のことも、考えました。

 

もし、それらの国々で「シンプルイングリッシュ」「テクニカルライティング」といったことの知名度が、それほど高いわけではないのだとすれば?

 

それなら、私の「3語英語の本」をきっかけにしていただいて、「シンプルイングリッシュ」をそれらの国々にご紹介することができれば、素晴らしいのではないか・・・。

 

私の書籍が海を越えて渡ると、よくわからない日本人が提唱している(おもしろおかしい?!)「3語英語」というように、現地の人の目にうつるのかもしれません。

 

しかし、手に取っていただいたその先に、拙著でご紹介をしているシンプル英語のコンセプト、そして引用書籍、などへと真面目に興味を移していただくことができるとすれば・・・。

 

そして、直接英語で関連する洋書を読みながら、どんどん、「伝わるシンプル英語」を独学していっていただけるとしたら・・・。

 

拙著のコラムでは、テクニカルライティングに関する記載部分を原稿相談の段階で随分却下したのですけれど、一部でも、残させていただくことができて良かった、と思いました。

あらためて、「3語英語の本」の出版に感謝する次第です。

 

海を越えて、シンプルイングリッシュ。

 

世界の人にまで、シンプルイングリッシュが伝わることで、もし、その人たちに生活がより便利になったり、より仕事が楽になったり、また人々が幸せになったりしたとしたら、とても素晴らしいな、と思います。