途方に暮れたときの対処法―黙って本を読むこと
色々な仕事に取り組んできましたが、途方に暮れるほど難しい仕事、というのに直面することがあります。
今は特許翻訳は、難題であっても、およその解決法が見えるようになりました。
しかしそれ以外の仕事については、経験が浅いと感じる点が、多くあります。
ダメだ、私には理解できない。難しい。
技術の英語が分からない。技術の日本語が分からない。
そんな状況になるときが、あります。
特に私は、自分に簡単にできる範囲内の仕事ではなくて、少し(いいえ、大幅に)背伸びをした仕事に取り組んでしまう傾向があるため、ダメだ、これまで何度も乗り越えてきたけれど、今回ばかりは、ダメだ。
そんなことが、たまに、あります。
今回久しぶりに、本当にダメだ、力が足りない、と思うことに直面しています。
ダメだ、ダメだ、知識が足りない、力が足りない。
今回は、数名の研究者の方にも相談をしました。
なんとか自分の力の無さを、助けてもらえないか、というぶしつけな願い。
私のダメな点を、厳しく指摘してくださった方、やさしく応援してくださった方、超多忙な中、1時間×2回の面談の工面をしてくださった方、今回ばかりは悩んでしまった私に、様々なお立場から、可能な手をさしのべてくださいました。
心より、感謝。
中には、私のあまりのひどさに、厳しい指摘をして下さった方も、いらっしゃいました。
どん底に突き落とされるような、厳しい言葉:
「中学生が宿題をしたレベル以下の品質です。こんな仕事なら、やらないほうがマシ」。
そんなとき、つまり底に落ちて、泣きそうになる自分がいるとき、何をするべきか・・・。
泣いては、いけない。
どんなときも、resilience。
本当に泣きそうだったのですが、即座に、とにかく涙をこらえて、机周りに散在する本に、手を伸ばしている自分がいました。
問題に向き合うこと。
泣く暇があれば、黙って本を、読めばいい。
すべては、自分の責任。誰のせいでもない、自分の責任。
そんなことで、今難しいと感じている仕事について、まだトンネルの出口は見えていません。
しかし、本日新たに購入した基礎の本3冊は、私にほんの少しですが、希望の光をあたえてくれる可能性があります。
マクマリー有機化学(上、中、下)
古典書は、素晴らしい。
他にも色々参照したけれど、やはり古典書は、良い。
教科書を勉強しなければ、何ごとも、前には進まない。
すべては、自分の責任。
ダメな自分でも、信じる以外に、もう選択肢はないのです。
ですからもう少し、もう少し、自分を信じて、歩みます。
厳しい言葉も含めて、力をかしてくださった方に、ありがとうございました、と言える日が来るように。