苦しい語数減らし
細切れ時間を見つけながら、執筆活動も、続けています。
他の大切な業務が多くありますため、本当に短い細切れ時間です。
10分とか、5分、時には隙間時間3分でも、つないでいきます。
本当は「もっと執筆時間が欲しい」、と心が叫び、時には泣きたくなる時もあるのです。
しかし、これは私がこれまで行ってきたタイトさと同様であるため、今さら泣くことや、10分では書けない、なんて思うことも、決して、ありません。
一切の不要なこと(と心の迷い)を切り捨て、大切なことは一つも捨てず、そして細切れ時間をつなげば、どのような状況であっても、時間は捻出できると考えています。
次は専門書なのですが、心を注いで、書いています。
ああ、現在400ページ超。ここからどうやって、語数を減らしていくか・・・。
かなり、減らさなければなりません。
特許本(外国出願のための特許翻訳英文作成教本)を書いた時も、600ページくらいから400まで減らしましたが、今回も、書きたいことは盛りだくさん。まだページ数が増えそうです。
しかし、規定が300ページ程度なので、実際の原稿の文字間隔も考えると、おそらく大幅に、減らさなければなりません。
「読める本」にしなくてはならないのは、分かっています。
また、「手に取りやすい本」にしなくてはならないのも、分かっています。
「ページ数が多くて安い本」を出版してくださる出版社があれば本当にありがたいのですが、通常は、ページ数が増えれば、それに応じて価格が上がる、したがって、読者が手に取りにくくなるから、ページ数を減らすように、と出版社からは、結構厳しく言われるものです。
前の「3語本(会話もメールも英語は3語で伝わります)」も、なんとかお願いをして、当初の提案よりも行間を縮め、余白を減らしていただいて、そして1枚のページを薄くして、情報が多く入るように、仕上げていただきました。
おかげで情報を網羅しながらハンディに手になじむ書籍になったこと、とても嬉しく思っていました。
せっかく購入した書籍が、ページの紙が厚くて持ち運びにくかったり、余白や行間が広くて中身の情報が少なかったりすると、自分自身ががっかりするため、できるだけ効率的、効果的に、情報を詰めこみたいのです。
今回もなんとか、行間を縮め、余白を減らしてもらえないか・・・。
また願わくば、価格そのままで、ページ数を少し増加させていただけないか・・・。
また、どうしても含めたい内容、読者に役に立つと考える内容があり、タブーかもしれないのですが、なんとか入れていただけないか・・・。
お願いごとは、直接伺うのが一番。東京の編集者様を急遽、尋ねます。
ダメ、って言われるかなあ・・・。
ああ、どうか、お願いします。
本を書くことは、そうそう何度も出来るわけではありません。一度の書籍には、自分の想いのすべてを、込めておきたい。
そして読者にとって、少しでも役に立つ書籍にしたいのです。
どうか、どうか、お願いします。
・・・・と心に願って、出版社をお尋ねしてきました。
なんとか一部は許容いただけることが決まったものの、その後も増え続けるボリュームに、なかなか、苦慮しています。
語数の減らし方は、分かっているのです。
「ここ、削除してください」
これまで同様に、幾度と言われたこの言葉、これを「頭に浮かべる」のです。
書籍原稿の、あらゆる箇所に、この言葉を、言ってみる(つまり、言われたというように、想定してみる)のです。
そうすれば、「とんでもない!」「これこそが、私が伝えたかったことです」「絶対に削除はできません」
と反論したくなる箇所と、
「分かりました。検討します。」
と思える箇所が、明らかに、存在しているのです。
そう、前者を残し、後者はざっくりと消す。
これが、私の書籍の語数減らし、です。
セミナーの資料減らし、も同じ方法で行います。
ですから、よく周りの方々に言われる、「そんなに書けるんだったら、2冊にすればどうですか?」や「削除した資料で、もう一回別のセミナーしてもらえませんか」や、「セミナー準備で削除した例文を、勉強のために提供してください」、などというリクエストには、なかなか、応じられません。
なぜなら、「一冊(または1つのセミナー)」が「よりすぐり情報」で構成され、「もう一冊(または次のセミナー)」が「残った不要情報」で構成される、なんていうことは、大変、失礼なことであるためです。
以上、私のやや苦しい語数減らしは、もう少し続きます。
ばっさりと削る、英文リライト、の過程とも似ています。
削った資料よ、さようなら!