ユー・イングリッシュ

ユー・イングリッシュ 中山裕木子 ブログ

英文を読んで、内容を書いてみる練習のすすめ


多くの人が、マクロや翻訳メモリを利用しながら英文を書く仕事をする時代になってきました。

 

「機械と人の融合」による翻訳、それは、理想的でしょうから、異論は全くありません。

 

そこで「人」の側が行うべきと思うことは、真のライティング力の習得と維持であり、チェック力とリライト力の強化だと考えています。

 

そのために、本当に自分で書けるか?、を時折確認しておくことは、大切なのではないか、と思っています。

 

「ある部分は、たまたまとてもよい訳文」「他の部分で極端に精度が落ちる」といったことがないように、です。

(そのような「不安定感」が出てしまうと、発注側からすると、とても危険で、とても不安。)

 

したがって、機械を利用しているとしても、「素の自分」で英語を書く時間も、持ってみても良いのでは、と思うのです。

 

さて、例えば工業英検1級を想定した「英文要約」は、身近な資料で、どんどん、練習ができます。

 

●とにかく身近な英文を、読んでみる。

そして、読むだけでは、「ふーん」で終わってしまい、習得ができないので、●その内容を、自分で書いてみる。

書く時、できるだけ3Cテクニック(正確・明確・簡潔)を使って、伝わるように心がける。

 

英語に不安定感が出そうになったり、表現に迷ったら、●読んだ本文に戻って、本文から表現を少し真似る。

 

これを繰り返せば、「何が書いてあったかを考え、ストーリーを組み立てる」「伝わる英語で書く」「ついでに原文の3C英語も真似て習得する」といった練習が、一度のライティングで、できてしまいます。

 

単純な英訳とは違って、複数の効果がある英語の練習方法です。

 

さて、例えば5月9日(土)に予定している1級演習講座用に作ったのは、次の練習問題。(事前資料の中にお送りしています。)

 

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Gyroscopeに関する英文:

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In early times, people discovered the spinning top, a toy with a unique ability to balance upright while rotating rapidly. Ancient Greek, Chinese and Roman societies built tops for games and entertainment.

 

The Maori in New Zealand have used humming tops, with specially-crafted holes, in mourning ceremonies. In 14th century England, some villages had a large top constructed for a warming-up exercise in cold weather. Tops were even used in place of dice, like the die in the contemporary fantasy game Dungeons & Dragons.

 

It was not until the late 18th and early 19th centuries that scientists and sailors began attempting to use spinning tops as a scientific tool.

中略

 

・・・

Foucault named his spinning wheel a “gyroscope”, from the Greek words “gyros” (revolution) and “skopein” (to see); he had seen the revolution of the Earth with his gyroscope.

 

Fifty years later (1898) Austrian Ludwig Obry patented a torpedo steering mechanism based on gyroscopic inertia. It consisted of a little bronze wheel weighing less than 1.5 pounds that was spun by an air jet (like Fleuriais’).

 

In the early 20th Century, Elmer A. Sperry developed the first automatic pilot for airplanes using a gyroscope, and installed the first gyrostabilizer to reduce roll on ships.

 

While gyroscopes were not initially very successful at navigating ocean travel, navigation is their predominant use today. They can be found in ships, missiles, airplanes, the Space Shuttle, and satellites.

 

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英語を読んで、内容を書いてみる。

なかなか良い勉強法だと、思いませんか。

 

私自身は、仕事の合間に、結構、行っています。例えば技術の下調べをしたついでに、10分弱の時間を使って、Wikipediaの1ページから3, 4行にまとめる、とか・・・。

 

ポイントは、とにかく頭を使いながら、書いてみること。はじめは本文から抜き書きするようになっても、別に良いと思うのです。自信が付くにつれて、本文を一旦飲み込んだ上で、自分の英語で、出してみる。その際、素のライティング力が、露呈します。

 

工業英検1級の受験の有無、保有の有無に関わらず、今後も続けたいと思う、自分のライティング力のチューニング方法です。

 

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5月9日(土)、午前に①技術英語「極基礎」セミナー、午後に②工業英検1級 演習講座、を予定しています。

 

①「極基礎」セミナーでは、普段じっくり考えることをおろそかにしてしまいがちな「名詞」「動詞」にまつわることから、比較や関係代名詞、その他の文法事項について、極基礎からその先の応用までを、ダイジェストで習得していただきます。

こちらのセミナーは、時間効率のこともあり、結構作り込んだ内容となっています。

 

②「工業英検1級 演習講座」、では、2級、1級レベルの英訳・要約の練習をします。こちらは、時間内での英訳・要約の数をこなしていただきたいと思っています。



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