ユー・イングリッシュ

ユー・イングリッシュ 中山裕木子 ブログ

英文リライトの効能


日本語から英語に訳す作業は、日本語と英語の2つの言語が大きく違うため、とても頭を使う作業です。ところが、一生懸命頭を使って表現しても、良い英文が書けるかというと、そうでない場合が多いです。

理由は、どうしても和文に引きずられて英語を書いてしまうためです。

 

翻訳段階では、いくら頭を使っても、次の3つの作業を同時に行っているため、負担が大きく、良い英文が書けないことが多くあります。

 

● 和文を理解する

● 英語を組み立てること(英語に翻訳すること)

● 英語をタイプすること

 

少なくともこの3つの作業を同時に行うため、これが阻害要因になり、自然な英語を組み立てるのが、難しい場合があります。

 

そこで役に立つのが、完成した英文のリライト作業(ブラッシュアップ)です。

書きあがった英語だけを見て、ブラッシュアップしていきます。

 

ブラッシュアップは短時間で終えることができ、大幅な英文品質の向上が見込めます。リライトにかかる時間は、はじめの翻訳にかかる時間に比べると、10分の1やそれ以下など、非常に短い時間でしょう。一方、リライトをした文章と、ただ訳し上げただけの文章では、読みやすさが格段に変わります。

 

まずは各文章を正しくリライトし、その後、完成した文章同士を、適宜つないでいきます。

 

理系学生英文のリライト(授業より):

 

●学生による英文(一部変更しています)

In the summer, foodborne illness increase. First, bacteria which is cause of food poisoning is grow faster in hot and humid. Second, more people go outside leisure.

 

●リライト第1段階(各文章を正確に)

 

ポイント:名詞の扱いと動詞を正しく。表現を正しく。

 

第1文:

In the summer, foodborne illness increase.

→In summer, foodborne illnesses increase.

 

第2文:

First, bacteria which is cause of food poisoning is grow faster in hot and humid.

→First, bacteria that cause food poisoning grow faster in hot and humid areas.

 

第3文:

Second, more people do outside leisure.

→Second, more people enjoy outside activities.

 

●リライト第2段階(各文章をつなぐ)

 

第1段階を終えた英文(正確)

In summer, foodborne illnesses increase. First, bacteria that cause food poisoning grow faster in hot and humid areas. Second, more people enjoy outside activities.

 

→In summer, foodborne illnesses increase, because bacteria that cause food poisoning grow faster in hot and humid areas and more people enjoy outside activities.

(接続を表すFirst, Secondなどをやめて、文章同士をつなぐ)

 

→Foodborne illnesses increase in hot and humid summer when bacteria that cause food poisoning grow faster and more people enjoy outside activities.

( より自然に読める描写表現に変更する。完成。)

 

 

英文リライトは、慣れてくると、ごく短時間で可能です。

テクニックを習得すれば、読んだそばから、即座にリライトしていくことが可能になります。

理系学生の実験の日々


実践科学技術英語Ⅰでは、毎回、短文の暗記テストをしています。英文法に不安がある様子なので、とにかく、手を動かして書いて、覚えていただく。

 

さて、静かなテスト時間の中、変な音がした。

 

「カチャカチャカチャ」

 

???

 

しばらくしてもう一度、

「カチャカチャカチャ」

 

???

 

特定した生徒をじっと見てみると、

「あ、カバンの中からビーカーを二つ、とり出した。」

「液体が入ったビーカーを、混ぜた。」

「あ、カバンに戻した。」

 

そして、そ知らぬ顔をして、テストを続けた。

 

ビーカーの中は、何のsolutionでしょう?

 

実験タイマーの時間がきたから、混ぜたのね。

大切そうにビーカーを守る理系卵の学生さん、研究者としての素敵な一面が見えます。

 

英語も研究も、是非頑張ってください。

講師業と翻訳業と


7月の前半は、富山、大阪、東京、と講師業が続いていました。そして後半もまだ、名古屋、兵庫、広島、とさらに続きます。

 

特許翻訳のあるお客様は、「中山さん、講師業を控えて、翻訳業だけに徹してくれないかな」、と、過去にそんな風におっしゃいました。

確かに、講師業で一日外に出ている日、翻訳するのは夜中だけです。ご迷惑をおかけして、申し訳ありません。

 

昼間に講師、夜に翻訳、と2足のわらじでそれぞれ実労7時間をきっちり確保していた時期もあります(今もそのようにしている日も多くあります)が、最近は、続くと、少し体力的に、厳しくなることがあります。

 

翻訳だけに集中して時間を割くことができたら、もっと、納品も早くなるし、処理量も増えるのに・・・。(申し訳ありません)

 

過去にお断りする案件が増えてしまった時期などには、「中山さん、ほんと翻訳だけにしてくれないかな・・・」、ということになります。(本当に申し訳ありません。)

 

でも今は、そんなお客様たちも、私のこの2本立てのスタイルを、許してくださっているご様子です。

 

– Teaching is learning.  教えることで、翻訳者自身が学ぶことができるため、スキルアップしていけるのではないか。

– 翻訳と講師と、どちらも続けてください。

 

そんな風におっしゃってくださりご理解くださるお客様に、本当に、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

私自身は、弊社設立時、翻訳業と講師業の2本立てを、心に決めました。

講師業と翻訳業、どちらも平等にお客様の満足度を高められるよう、精一杯努力していくことを、心に決めています。

 

 

 

 

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