ユー・イングリッシュ

ユー・イングリッシュ 中山裕木子 ブログ

Powerful!


数日前、拙著「特許翻訳英文作成教本」のご感想を記載させていただいた中に、次のフレーズがありました。

 

「何人もの特許翻訳者が恩恵に預かれるでしょう。本の力はパワフルですね。」

 

昨年ヒットしたディズニーの映画のセリフにも、次の表現がありましたね。

 

「愛の力は そう パワフルさ。」

 

 

Powerful

 

 

この英単語、つい先日、私がとても好きになったところでした。

 

 

ある大学の非常勤講師を務めることになりました。最近は集中講義に出かけていましたが、来年度は、レギュラーの授業を担当します。

 

そこで先日、現在担当されているネイティブ講師の方とのお打ち合わせに行きました。その方の実際の授業を見せていただき、どのようにすれば、私のような「日本人講師」と、その方のような「ネイティブ講師」が、共に協力をして、それぞれの強みを生かし、真に効果の高い論文ライティングの授業が構築できるか、を探りました。

 

建設的な、議論でした。私たちが向いている方向はただ一つ、「学生にとって最高の学びの環境を作り上げること」。

利害なく同じ方向を向けることを、とても気持ちよく、感じました。このような考えを持った素晴らしいネイティブ講師の方と出会うことは、初めてです。

 

さて、その先生との「論文英語」についての議論の中で、ありがちな日本人英語や、論文英語のあるべき表現例について話し合っていたところ、次のように、おっしゃいました。

 

実は私、ネイティブの方の口から出る言葉、すべてメモしたくなるのですが(いつまでも、英語への憧れが強いんですね)、次の1文は、特に即座に、メモをしました。

 

 

 

Verbs are powerful.

 

 

 

私がこれまで、テクニカルライティングの重要ポイントとして伝えてきた「良い動詞を使いましょう。」「強い動詞を使いましょう。」「静的な動詞ではなく、ダイナミックな動詞を使いましょう。」

 

その理由を、「パワフル」、という言葉を使って、端的に、描写されました。

 

 

私が過去に言っていた、Put verbs in action. Use dynamic verbs rather than static. などよりも、ずっとずっと、心に届く、フレーズだと思いました。

 

もう一度。

 

 

Verbs are powerful.

 

 

 

こんな表現をサラリと言えるところ、やはり生のネイティブは、違うなあ、と思ったりもしました。

(なお、ネイティブなら誰でも良い、という意味ではありません。日本人英語の問題と、科学技術英語ライティングをきちんと理解したネイティブの方ならでは、です。)

 

ちなみに、その先生の英語表現を、結構な数、ノートにメモしていました。

 

きっとその先生は、「次年度の英語授業プランについてメモしているんだろう」と思っていたでしょうが、私は実は、話しながら、「ネイティブ英語」に飛びついて、その魅力を、メモしていました(笑)。

 

 

「ノンネイティブはノンネイティブの道を行く、ネイティブ以上に、正しく書く」

これらを普段の翻訳実務では、モットーにしています。それでもいつまでも、やっぱり、私には憧れなんですね、ネイティブの、生の英語。

 

 

メモしたネイティブ口頭表現の一例です。

 

Questions are the center of science.

 

(ネイティブ講師の方の授業より。「科学とは・・・」、についての説明の部分でした。the centertheが生きていて、素敵。)

 

 

It might be difficult. No, I shouldn’t say that. Anything can happen.

 

(次年度のコースについて2人で検討しているとき、もっとこうなれば、学生さんにとって効果的ですね、という内容を議論していました。「国の決まりの都合でそれは難しいかもしれない。いや、あきらめることはない。無理ということなどない。」、という、そのネイティブ先生のつぶやきをメモ。)

 

 

Anything can happen.

 

 

英語は、表現のみならず、思考も、やはり素晴らしいですね。

 

 

今日のブログの内容は、少しマニアックで、分かりにくかったでしょうか?

 

英語の素晴らしさに生で触れることができた、良いお打ち合わせの一日でした。

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