今年の年末は、講師業に加えて、いつもとはやや異なる業務に追われていましたため、これまでとは、少し異なる年末年始になるかな、と思っていました。
昨年末は、ひたすら、特許翻訳に追われていました。
http://www.u-english.co.jp/blog/?p=1442(昨年末ブログ)
今年は、ユー・イングリッシュでは、翻訳チームの目処が、徐々に立ち始めました。
なお、ユー・イングリッシュの翻訳では、全件、私、中山にて、完全リライトを、しています。
一方、翻訳を手伝ってくださるスタッフが少しずつ増え、ユー・イングリッシュ設立当初にかかげていた、「工業英検1級レベルの英語ライティング力と、法律・技術を理解する(理解をするための努力をする)ハイレベル翻訳チームの構築」に関して、「明るい光」が見えてきました。
したがって、そのような協力者の方々に、第一ドラフトの翻訳をお願いすることが、最近は、増えてきていました。
その結果なのですが、ユー・イングリッシュの翻訳は、私が一人ではじめから終わりまで翻訳を担当していた頃よりも、品質が格段に上がっている、と感じています。
なお、リライトには相変わらず、時間を多くかけていまして、第一ドラフトの翻訳者による原稿がほとんど残らない場合も、結構多く、あります。
(翻訳者の方々には、申し訳ないと感じることもあるのですが、「リライト」を手放せない私は、相変わらず、ドラスティックな変更をしています。)
しかし、異なる翻訳者が、各段階(第一ドラフト、リライト、チェック、など)を担当する、ということには、思わぬ利点が、ありました。
それぞれの翻訳者の良いところを最大限に生かしていただいて、引き出していただいて、そして、それを集約してリライトしながら、安定した高品質へと、仕上げていく・・・。
担当翻訳者は皆さんそれぞれに、非常に良い点を、お持ちです。
「人」というのは、私も含め、誰でも、完璧、ということは、ありません。
No one is perfect.
特に私などは、仕事が早い結果、ざっくりと大ざっぱなところが多く、それを詳細に指摘してくれる他のスタッフにより、本当に多くを、助けていただいています。
そのように、チームそれぞれが、ご自分の良い点を最大化していただき、それを集約して、一つのもの(英文特許明細書)を、作り上げる・・・。
この結果、私自身が一人で翻訳すべてを担当していた頃よりも、結果物の品質は、確実に、上がっている、というように、感じています。
このことは、2016年のユー・イングリッシュの、大きな収穫です。
チームに協力いただいている方々に、心より、感謝しています。
(また、弊社翻訳チームに加わってみたいと思ってくださる方がいらっしゃれば、是非に、ご連絡をいただきたいとも、思います。)
さてさて、本日のブログは、「年末年始の愉しみ」、でした。
私自身は、特に過去のフリーランスの10年は、年末年始のお休み、お盆休み、といった概念が、全くありませんでした。
むしろフリーランスの頃は、年末年始こそ、仕事が重なる、大忙しの時期で、たくさん、翻訳していました。
没頭していたらいつのまにか大晦日の12時を超えていた、ということが、何度もありました。
そんなことを思い起こしながらも、しかし今年は、リライト案件が数件あるものの、年末年始のお休みを人並みにとってみようかと考えていたところ、年末に、思いがけないお客様から、翻訳案件を一件、いただきました。
さて、誰に第一ドラフトを担当いただくか、と思ったのですが、世間は、年末ムード。
弊社フリーランスの協力者の方々からは、「今年はお世話になりました。ありがとうございました。また来年もよろしくお願いいたします。」といったメールが届く中、世間は年末ムードへと数日前から移行していることを、感じていました・・・。
そのようなわけで、今回の案件、納期が比較的短いこともあり、自分で担当することにしたのですが、ああこれが、楽しすぎます!
訳し始めると止まらず、まずはざっと昨晩2000ワード程度を訳出・・・。
その後も、調子よく、訳出を続けています。
お仕事をくださったお客様、本当に、ありがとうございます。
今年も年末に一から翻訳ができる、という思わぬ幸せに、感謝しています。
(普段でしたら、ちょっと自分での翻訳を我慢して(?)、別の方にお渡しするのですが、世間のお正月ムードを理由に、訳出の機会を得ましたので。)
そして何度も自分で再確認をするのですが、私、特許翻訳、好きです。
ワクワク、ドキドキ、この気持ちが薄れることが、まるでありません。
これからも「serve」の気持ちを持ち続け、大切な、大切な、特許翻訳のお客様に、お客様の価値となる仕事を提供できるよう、努力していきます。
2016年、皆様どうもありがとうございました。
2017年も、どうぞよろしくお願いいたします。