先日出張授業に行った際、「良い英単語を知ったんです」、と学生さんよりご報告をいただきました。
昨年私の授業を受けてくださった学生さん、1年ぶりにお会いして、見違えるように英語力も伸び、そして考える力、伝える力、「人間力」が伸びておられました。1年前の授業がほんの少しでも、その一助となっていたとしたら、とても嬉しいと思いました。
さて、選ばれた言葉は、
”serendipity”
なかなか難しい英単語ですね。
「思い通りにならなくても、思っていたものが得られなくても、その道で、別の良いものを見つけていける力」、と説明されました。
良い英単語です。
さて、英英辞書の定義です。
****
Serendipity
Serendipity is the luck some people have in finding or creating interesting or valuable things by chance. (Collins COBUILD)
****
「それでは私も英単語を一つ」、とその学生さんにお返ししたのが、次の単語です。
“resilience”
私自身がつらかった時、若く苦しかった20代, 30代前半、この単語が頭に浮かんだことが何度もあります。
何があっても、折れない心、負けない力。
形容詞resilientについて、英英辞書の定義を記載しておきます。
****
Resilient
Something that is resilient is strong and not easily damaged by being hit, stretched, or squeezed.(Collins COBUILD)
****
どちらの言葉も、厳しい世の中を生き抜くために、良い言葉だと思います。学生さんが選んだserendipityがとても「明るく」「前向き」な言葉なのに対 して、私が選んだresilientは、少しだけ長く生きている分、苦しみを乗り越えるのに必要な、少し重たい言葉かもしれません。
英語は、一つの単語が持つ「強さ」や「ニュアンス」が明快で、とても興味深いと思います。
ちなみにresilientのほうは、技術英語でも使えます。
resilient steel = 弾力鋼