ユー・イングリッシュ代表取締役 中山 裕木子のブログ


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  日常, 翻訳 

翻訳文を送り出す時(翻訳実務より)

なかなか難しい、案件でした。

 

機械の構造が複雑で、和文の意図の理解に、少し、時間がかかりました。

 

かなり作り込んである和文でしたが、ちょっとした漢字使いなどにより、理解するのに時間がかかる表現がありました。

 

また、図面が複雑で、参照番号が見つかりにくい場合や、また図示されていないような場合も、ありました。

関連技術から想像したり、関連案件でより見やすい図面を探したり・・・。

 

 

リライト1段階目は、かなり、言葉を増やし、文章を区切って、まずは関係を明確にしました。

その後、切ったり、つないだり、を繰り返しました。

リライト複数回を経て、自分の内容理解が、進みますと、それほど、難しくは、無くなってきました。

その後、最終リライトでは、区切っていた文章を、結構な割合で、元に戻しました。(リライトしているうちに、自然に、戻りました。)

また、加えていた言葉も、少しの工夫で、消すことができました。

 

時間をかけすぎたかな、という感じも、ありました。

(あまり時間をかけすぎると、かえって考えすぎてしまい、ベスト英訳からずれてしまうことが、あります。)

 

また、時間をかけた結果、納品が、納期の前日(しかも休日)、になってしまいました。(申し訳無い限りです。)

 

さてさて、お客様の意図に合う翻訳に、仕上げられていると良いのですが・・・。

後は、送り出すだけです。

 

十分なリライトを(自分なりに)した明細書、さあ、頑張って、その目的を、果たしてくれますように。

 

本英文明細書が、お客様の意図にかなう仕事を、してくれますように。

 

まずは目の前のお客様、そして発明者様、それから審査官、それから・・・。

 

●英文明細書、頑張って!

 

心を込めて、送り出します。(=納品)

 

 

納品は、いつも、大切な翻訳文との、bittersweet goodbye(ほろ苦いお別れ、心痛むお別れ)、です。

 

ああ、私、この仕事、好き。

 

リライトに時間をかけてしまうため、お引き受け出来る案件がごく少ない今の状況・・・。

 

心苦しい限りなのですが、今はこのように、丁寧に、仕上げていきたいと思っています。

 

さて、一息つく間もなく、次の案件に取りかかります。