ユー・イングリッシュ代表取締役 中山 裕木子のブログ


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  日常, 講師 

続・学生さんへの言葉・・・

先のブログで、20才の学生さんへのアドバイスが上手く出来なかった、ということを書いていました。

 

講師という立場からすると、「学生時代にしておくことは」という質問に対しては、「しっかり、勉強してください」と、即座に、いうべきだったのでしょうね。

講師、失格か・・・。

 

しかし、「なぜ勉強しなくてはならないか」、の答えのほうを自分自身が「身を持って」示さないまま、ただ「勉強してください」とか、「テストに向けて」とか、または「就職のため」とか、そのようなことは、言いたいとは、あまり思いませんでした。

 

「勉強する」ことの意味、そして究極的には、「学ぶこと」、「新しい知識を得ること」の人生における意味というのを、身を持って示すことが、講師には、そして大人には、大切なのではないか、と考えます。

 

しかし、情けないことに、私自身、つい最近まで、「勉強することの意味」を、あまり考えていませんでしたし、理解していませんでした。

目の前に必要になった「学び」を、ただ必死でこなしてきただけでした・・・。

 

そんな折、数年前、ある書籍を、読みました。

 

live and learn

そこには、「学ぶことの理由は、その知識を活用して、幸せになるため。」といったことが、書かれていました。

 

 

なるほど、と妙に、納得しました。

 

この書籍、いつもとても爽やかに輝いておられる、大学の理系のある先生が、「今の学生さんにすすめる本」、として挙げられていたものです。

 

それを、私も、読んでみたら、何かとてもこれまで苦しかった「勉強」というものに対して、妙に納得して、答えが出ました。

「学ぶこと」「頑張ること」、について、自分なりに、理解をしました。

 

書籍の内容は、数学者のお話で、私とは全然違う分野の、私には直接は全く関係の無いお話でしたが、苦しかった自分ともなぜか重ね合わせ、読みながら、涙がポロポロこぼれるくらいに、感動してしまいました・・・。

(なぜその時そんな風に心が動いたのか、分かりません。その時、苦しかったからかもしれません。)

 

さて、そんな「学ぶことの理由」を、このように、私は今から数年前に、やっと少し理解した訳ですけれど、最近の若い人たちは、ちょっと、違います。

 

先日、新聞を読んでいたら、次の読者の投稿が、ありました。

 

中学生、13才、の投稿でした。

 

 

切り出しは、ありがちな、兄弟の受験の話より。

 

*****

私には高校3年の兄がいるが、その兄より親のほうが「良い大学」に入ることを望んでいる。高学歴で、給料の高い会社で仕事ばかりする未来を、兄自身が本当に望んでいるとは思えない。

・・・・・中略

*****

 

この少女からの投稿、最終部分が、素晴らしい。

 

*****

良い大学に進み、高給の会社に入りたい人もいるだろう。でも私は、自分が望む未来に近づくために、幸せになるために勉強するべきだと思っている

(13才の女子中学生からの新聞投稿より)

*****

 

 

  • 「自分が望む未来に近づくために、幸せになるために勉強するべき」

 

そんなことに、今の若い人達は、早くから、気付いている。

 

日本の若い世代は、私たちが心配するようなことは、無いのではないか、と思っています。

変わらなければならないのは、そして「しっかりしないといけない」のは、むしろ、大人である私たちなのではないか、とも思っています。

 

 

そのような訳で、私たちの世代よりずっと進化していて、十分に素晴らしい、若い人からの質問へのアドバイスが、上手く、出来なかった、かな・・・。

 

 

そんな若い人達を「英語」の面で後押しする仕事も、私にとって、そしてユー・イングリッシュにとっても、大切な仕事の一つだと考えています。