今年も1年、多くの講義に出かけました。
よく、運転しました。他大学の講義を1日に詰めこんでしまっているため、県をまたがり、いったり、来たり。
そんな大学講義も、終盤に向かってきました。
さて、本日聞かれた学生さんの質問。
可愛い、女の子からです。
- 「先生って、20才の頃、何していましたか?」
え? 私、即答、出来なかった・・・。
私の20才?(はるか、昔・・・)。
何か素晴らしいことが言えれば、良かったのですけれど・・・。
つまり例えば、
「バリバリ学生時代から、翻訳のアルバイトしていました」、とか。
(私のテクニカルライタの先輩に、こういう方は多いです)
「バリバリと夢に向かって勉強していました」、とか。
または「アメリカにいました」、とか。
しかしそんなことは、皆無。
とっさに口から出た答えは、情けない、次の通り。
- 「えっと、ここの近くのあの大学で(指を指して)、ぼーっと、していました。」
- 「行き詰まって、毎日が、つらかった。」
情けない、答え。
学生さんの、驚いた応答。
「えっ?」
「だって先生、今、すごいじゃないですか。学生時代から、どうやって、準備すればいいのかな、と思って・・・。」
ごめんね、アドバイスしたいけれど、上手く、出来なかった。
そしてさらなる彼女からの質問:
- 「学生のうちに、しておくべきこと、ありますか。」
私:
来た~、さらに、この質問。
この質問、前にも学生さんから何度か受けて、その都度、良い答えが、見つけられないのです。
なぜなら、この種の質問を講師にしてくる学生さんは、その方自体が、素晴らしい場合が多いのです。
私からすると、学生さんがキラキラ素晴らしくて、無理して何かしなくても、「そのままでいいよー」としか、正直、思わないのです。
また、私自身が、学生時代、思考錯誤しすぎていて、また模範生ではなかったですし(目的のために、勉強そっちのけで複数アルバイトを詰め100万超貯めたりして)、全く、偉そうなことが、言えない・・・。
そして咄嗟にでた言葉。
- 「自由にすればいいんじゃないかな。」
我ながら、説得力不足。
何をすれば良いか分からないから、学生さんは聞いているんでしょ。
「自由にしろ」、なんて言われても、困るはず。
次のTEDのスピーカー(Richard St. John氏)が、少女に「どうやったら成功する?」と聞かれて、答えられなかった、って言っていますが、なんだかその種の状況に、今回、少し、似ていました。
”Gee. I felt really badly, because I couldn’t give her a good answer.” Richard St. John
(私も、I felt really badly, because I couldn’t give her a good answer.)
●次回、このTEDの3分ビデオ、授業で少し、見てみるかな~。
●TEDトーク
リチャード・セント・ジョン「成功者だけが知る、8つの秘密!」↓
https://www.ted.com/talks/richard_st_john_s_8_secrets_of_success?language=ja
なお、冷静に、冷静に、再度考えて、「何をすれば良い?」の答えは、次の通り。
私の学生さんへの答え:
「色々手当たり次第やってみて、自分がワクワクすること、がなんなのかを、チェックしてみるといいんじゃないかなあ。きっと、これ、楽しい、とか、これ、ワクワクする、っていうように、時間を忘れて没頭できるような、楽しいことがあると思うから。それを感じたら、続けて、やってみたら、どうかな。そして、それをするのに足りないスキルを、勉強して、しっかりと身につけることで武装して、どんどん、進んでみたら、どうかなあ。それがきっと、のちに、何か形を変えて、仕事になるよ。」
(言葉の力が、弱いなあ。)
(答えを模索しながら、人生の先輩として、もう少し上手く伝えられるように、なりたいと思います。)
なお、私の「学生時代、ぼーっとしていました。苦しかった。」という切り出しのTEDxトークも、もう一度、ここにペーストしてみます。(日本語字幕や英語字幕など、付きました)
●TEDxトーク
シンプルイングリッシュのススメ:中山裕木子 ↓
http://tedxtalks.ted.com/video/Simple-English-for-Everyone-Yuk;search%3AYukiko%20Nakayama