ユー・イングリッシュ

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ありがたい提携でビジョンを広げる


最近の私は講師業が多いように見えていると思います。ブログで書くのは講師のお話が多く、また実際、講師のお仕事や、またそのお打ち合わせに出かけることがあるためです。

 

しかし、法人化前よりも費やす時間が増えたのは、実は「翻訳業」のほうです。昨年に書籍(『外国出願のための特許翻訳英文作成教本』)の執筆に使っていた時間を丁度埋める分、翻訳のお仕事が、増えました。書籍の執筆が終わっても「ゆっくり」しようとは考えていなかったため、この変化には、感謝しています。

 

さて、翻訳業のほうも、色々な「野望」を抱いています。まだあまり明かすことはありませんが、ゆくゆくは、通常の特許翻訳会社ではない、ワンランク上の、特許翻訳エキスパート集団、をご提供したいと思っています。そしてその、特許翻訳エキスパート集団 + ○○(提携先協力者)により、少し異なることができるよう、考えています。

 

そんなビジョンをぼんやり持っていた頃、まさに私の意図にぴったりの業務提携の可能性についてのお話が、突然、舞い込みました。向きたい方向性や、お仕事に対する気持ちがぴったりフィットする方(?)からのご連絡は、とても、嬉しく思います。

 

ぼんやりであっても、ビジョンを持っていること、が役に立つことがあります。そのビジョンに対して自分に足りない部分、を意識していると、それを提供してくれる第三者が、突如現れることがあります。人生とは、不思議ですね。

 

今日は、ぼんやりしたブログでした。

 

 

さて、ぼんやりの続きに、ある方のブログをご紹介。ちょうど私が先日書いた、precisionとaccuracyについて、同じようなことを、より分かりやすい日本語とその方のご経験による知識で、書いておられます。許可を得て、転載させていただきます。

 

ブログ

米国特許修行記 -A Japanese Patent Attorney Struggling in the United States- より

 

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閑話 -翻訳の難しさ-  ・・・・抜粋

正確さとは何か。この単語を英訳すると、一般には、「accuracy」又は「precision」という訳になると思うが、少なくとも私の理解する限り、機械、電気、化学系の分野において、「accuracy」と「precision」は、かなり、どころか全くと言って良いほど意味が異なる。

 

「accuracy」という語は、「測定値等が真の値にどれくらい近いか」を意味する。その一方、「precision」という語は、「繰り返しの測定において測定値のばらつきがどれだけ小さいか」を意味する。

 

例えば、100gの石ころを重量計(A)で50回計ったところ、「85g、111g、104g、102g、128g、70g...」と計測結果にかなりばらつきがあるが、50回分の測定値を平均するとキッチリ100gになったとする。この重量計(A)の「accuracy」は非常に高いが、「precision」は非常に低いということなる。

 

その一方、同じ100gの石ころを重量計(B)で50回計ったところ、「72g、73g、72g、72g、71g、72g...」と計測結果にほとんどばらつきがないが、50回分の測定値を平均すると72g(真値からかなり離れた値)になったとする。この重量計(B)の「precision」は非常に高いが、「accuracy」は非常に低いということなる。

 

このように、英語の発想では、「如何に真値に近いか」、「ばらつきの少なさ(再現性の高さ)」という明確に異なる2つの意味を曖昧に併せ持った「正確さ(精度)」という一つの単語を、日本人の我々は違和感なく使い、イメージしている。

 

もっとも、英語がネイティブのアメリカ人でも、ある程度技術のバックグラウンドを持った人でなければ、「accuracy」と「precision」の意味の違いを理解していない事も珍しくはないと思う・・・

**********

 

 

 

私のような「ガチガチの知識」、ではなく、こんな風に「実践」から自然に得てこられた知識を持っておられる方は、素晴らしいですね。現地米国にてstrugglingされているという点も、私には、憧れ対象です。

是非お仕事に、ご一緒させていただきたいものです。(・・・なーんて。)

precisionとaccuracyの違い


さて、先のブログに続いて、precisionとaccuracyについて、記載しておきます。

McGraw-Hill Machining and Metalworking Handbook (McGraw-Hill Handbooks)からの抜粋です。

 

 

Precision

For any measuring device, precision is an indication of how much variation one will observe when one measures the same dimension on the same part using the same measuring device. The terms precision and repeatability are often used interchangeably. The sample standard deviation of multiple measurements taken on the same feature with the same device by the same operator is an indicator of precision. The smaller the standard deviation, the higher is the precision.

 

Accuracy

Accuracy is an indication of how close the measured dimension is to the true value for that dimension. Note that accuracy and precision are not the same thing. A device can be highly precise but very inaccurate. In other words, it can consistently give the same wrong measurement.

 

 

 

precisionとaccuracyに関して、その核となる違いが、とても明快に書かれています。

 

 

“McGraw-Hill Machining and Metalworking Handbook”、私はAmazon Kindle版を持っています。移動中などに、時々読み返しています。

Kindleは複数の書籍を平行して読む(例えば10分ごとに、違う本に浮気する)ことが容易に可能ですので、便利です。

 

precisionとaccuracyと講師業と


講師のお仕事は、誰かに教わったわけでは、ありません。

英語プレゼンの指導をするとき、「successful presentationの数カ条」の中に、Develop your own style.という項目を挙げていますが、講師業もプレゼンと同じ、own styleを、講師自身が、時間をかけてdevelopするものです。

 

様々なスタイルがあって、良いのだと思います。

 

講師業を始めた頃、ありがたいことに、「自由に行ってください」、と言われていました。

 

はじめ社団法人日本工業英語協会の専任講師として働き始めましたが、「とにかく自由に」「任せます」、と言っていただいていました。

 

簡単な講座テーマはいただいていましたが、資料作りも、進行も、すべて任されていました。

 

5年くらいした頃、「上手くなってきたね~」、と、ご担当者に、声をかけていただきました。

 

そんな風に、なんとか講師ができるように育つまで、見守ってくださった回りの方々には、感謝の気持ちで、一杯です。

 

さて、自分の講義スタイルが確立してから、少し、「他の講師の方のスタイル」、というものを、見てみたくなりました。

 

そして、例えば協会の先輩や、同僚の方の講義を、機会があるごとに、少し、覗きに行くようになりました。

 

いろんな講義スタイルがあるなー。

 

素晴らしい、と思ってまねようとしても、なかなか難しくて、やはりそれぞれ、自分のスタイルが、一番上手くできるのだと思います。受講者の方々もまた、各種講師のスタイルを楽しんだり、許容してくださったり、しているのだと思います。

 

 

さて、私のスタイルでは、以前にもブログに書きましたが、京都大学大学院生に長年、理詰めで説明や回答をするように求められて鍛えられたのか、くどいくらいに、質問に答えてしまう癖があります。

 

何かひとつでも、受講生が聞いてくださると、あまりの嬉しさに、その質問に、根拠と理由を求めて、くどいくらい、説明してしまう傾向があります。

その場で一緒に調べることもあります。

答えられることばかりでない場合には、後日、回答のご連絡をすることもあります。

 

そんなスタイルで、ずっと、行ってきました。

 

 

さて、比較的最近、ある講師の方の講義を覗き見に行きました。

 

私とはまた違うスタイル。ビジネス英語、企業の英語に強い、素敵な内容でした。

 

 

さてさて、受講者が質問を一つ。

 

「そこ、precisionを使われていますが、accuracyでも良いですか?」

 

 

講師の方:

「はい、いいです。accuracyも、いい単語ですね。」

 

 

私の心:

「来た来たー!!!、さあ、先生よ、そこで、説明説明!チャンス到来ですね!」

 

 

・・・

 

 

と思っていたのですが、そこで、その講師の方と受講者との会話は、終了でした。

 

「いい単語ですね。」の後に説明がある、と思って楽しみに注目しましたが、終わり、となっていました。

 

 

私の心:

ああ、残念~! 聞きたかったなー、precisionとaccuracyの違い。

なぜ言わないのぉー?

 

まあ、講座も終盤で、講師の方、お疲れになられていたかな。

 

・・・というか、確かにその文脈では、どちらも同様に良い表現だから、「どちらも良いですよ」、が講師として良い応答なのかな。

 

うーん、私、マニアック過ぎるのかしら。

質問から説明に時間を使うので、受講生には「くどい」と思われている?

 

色々なことを思いつつ、他の講師の方のスタイルも、楽しませていただいています。

 

→さて、precisionとaccuracyの違い、は次のブログに続く。

 

考えるか 考えないか


会社を設立して何が変わったか?と尋ねられることがあります。

 

個人事業で10年、翻訳業と講師業を行ってきましたので、それをそのまま引き継ぐ形で法人成りしました。したがって、実質は、何も、変わっていません。

 

講師業も翻訳業も、これまで通り、変わらずに、行っています。

 

もし変わったことがあるとすれば、「去っていく人」と「新たにお仕事を下さる方」、というように、「新しい出会い」と「少しの別れ」、があったようには思います。

私自身は何も変わらないけれど、「離れていく」ほんの少しの人、がいました。そして、それを埋めるかのように、「新しい出会い」があったように思います。

 

 

さて、もう一つだけ、変わったことがあります。

 

これまでの個人事業では、全くといっていいほど、「営業」、というものをしてきませんでした。ただただ、くださるご縁、舞い込むご縁、に対して、精一杯、邁進をしてきました。営業ゼロで10年間お仕事をいただいてこれたのは、大変、幸運なことでした。

 

さて、会社として自由度が高まった今、ほんの少しだけですが、私のほうから、「会いたい人」「お話をしてみたい企業様や大学様」に、働きかけをするようになりました。

 

そんな新しい出会いの中、思うことが、ありました。

 

企業や大学、その他の場所で活躍されてきたハイレベルの方々とお話すると、とてつもない、オーラを感じます。それぞれのお立場で、これまで多大なご苦労とご努力されてきたこと、それが短時間のお打ち合わせの中で、初対面でも、にじみ出てくる、ということです。

 

第一印象から、そしてお話の節々から、そのようなオーラや、人格や、ご実力、それらが見えてしまう、というのは、新しい発見であり、少し、恐ろしいことでもあります。

そのような方々と、ほんの少しの時間でも共有することができ、大変、勉強になります。

 

そんな中、先日お打ち合わせをした際の、ある方の言葉です。新しいお仕事を立ち上げられるかどうか、ということについて、同僚の方に対して、さらっと、言われた言葉ですが、私には、ストン、と腑に落ちました。

 

結局その時、やるか やらないかでしょう。

考えるか、考えないか。

頭で考えている時間って、1時間くらいじゃん。だから、考えるか 考えないかでしょう。

 

 

そのとおり、と思いました。

日々、後回しにしたり、「時間が無いから」、と言ってしまいがちな様々なことに関して、結局、「その時、実際にするかどうか」「実際に考えるかどうか」、ということだけ、のように、思います。

 

大そうに考えなくても、何でも、たいてい、1時間も考えれば、できてしまう、または、完全にはできなくても、1時間あれば、少なくとも、新しい道へ進む準備が、できてしまうのだと思います。

 

「考えるか 考えないか」「1時間使って 行うか 行わないか」、その決断こそが、このハイレベルの方々の「今」を作っているのでしょう。

 

ご自分を信じ、新しいことをどんどん進めていかれる方々に、尊敬の念を抱きました。

大阪開催第3回基礎セミナー


弊社大阪開催第3回 技術英語基礎セミナーを、無事終えることができました。

多数の方々にご参加をいただきまして、ありがとうございました。  遠方からお越しくださった方もいらっしゃり、大変恐縮でした。

ありがとうございました。

 

さて、早速ですが、一つご質問が届きましたので、ここに、補足しておきます。

 

今回はワンポイント文法講座として、関係代名詞の限定・非限定、について扱いました。

それに関連して、such asにも、実は「非限定」がある、ということに触れました。

 

 

届いたご質問:                                                       *一部文言を変えています

「such as」と「, such as(コンマあり)」の使い分けについてお教えください。

後者の場合は非限定用法になるとコメントされたと記憶しますが、「, such as(コンマあり)」の書き方はしたことがありませんでしたので、教えてください。

 

 

回答:

<, such as>は、学校などで習うことがあまりありませんが、実務では、目にすることがあります。

 

私などは、テクニカルライタになってはじめて受けた先輩テクニカルライタ(テクニカルライティングに詳しいネイティブ)によるチェックで、such asの箇所に、徹底的に、コンマを入れられました。

 

What?(何するの!?)、と思いました。

 

 

その後、少しずつ、その効能を、理解しはじめました。

 

すべてにコンマを入れる必要はありませんが、文章が長い場合であって、非限定の場合に、コンマを入れる用法を知っておくと、読みやすくなることがあります。

 

以下、ACSスタイルガイドからの引用(和訳と解説は私による)を掲載します。

 

 

*****

Phrases introduced by “such as” or “including” can be restrictive (and thus not set off by commas) or nonrestrictive (and thus set off by commas).

(such as やincluding で導入する句は、コンマで区切らない限定とコンマで区切る非限定がある)

 

限定の例:

Potassium compounds such as KCl are strong electrolytes; other potassium compounds are weak electrolytes.

 

解説:下線部分が伝えるのは「KCl といったカリウム化合物は強電解質である。」「KCl」は文中の必須情報。

 

非限定の例:

Divalent metal ions, such as magnesium(II) and zinc(II), are located inthe catalytic active sites of the enzymes.

 

解説:文章が伝えるメイン情報は「二価金属イオンは酵素の触媒活性部位に存在する」こと。二価金属イオンの一例として、つまり付加情報として、magnesium(II) とzinc(II) があげられている。

 

*****

 

このように、such asの限定・非限定について、ACSスタイルガイドには、載っています。

 

 

限定・非限定、が「関係代名詞」だけのものでないことから見えてくる、文法事項、「分詞」と「関係代名詞」の説明、「コンマが入ることの意味」、などなど、文法書の裏側に迫るような、ワンポイント文法講座を行ったつもりです。

 

 

さて、この種のワンポイントののち、第3回は、どんどんレベルアップ。

工業英検の2級と1級の問題の良い部分を使いながら、「正確・明確・簡潔に各文を書く」ことに加えて、「文章同士のつながり」までを意識したライティングを行いました。

またまた必死な感じの3時間半でした。

 

演習がすべて終わり、受講者の方に、最後に、問いかけました。

 

 

Difficult?

 

 

「うん、うん」、とうなずいてくださるご様子。

 

 

 

さて、本日皆様にお送りした言葉は、次のとおり。

 

 

All things are difficult before they are easy. by Thomas Fuller

 

 

 

 

難しく見えるからこそ、やってみようではありませんか。続けていれば必ず、やさしくなっていきます。              by Yukiko Nakayama

 

 

なぜ、セミナー?


本日セミナー(弊社開催 大阪技術英語基礎セミナー 第3回)にお越しいただいたベテラン翻訳者さんに、講座後の雑談で、尋ねられました。

 

「なぜセミナーをするの?」

 

「翻訳してたほうが、正直、お金もたくさんもらえるでしょう?」

 

「セミナー、必死で、大変そうだし」

 

 

突然の質問に、ドキっ、としました。

そして、即答、できませんでした。

 

 

即答できなかった理由は、次のとおり。

 

最近、この種の質問をされることが、なくなっていました。もうこれまでに随分伝えてきましたし、あまりに自分には講師業も定着していて、もはや「翻訳者」か「講師」か、という疑問や選択肢は、なくなっていました。

 

私は「翻訳者」であって、「講師」です。どちらかに比重を重く置くことなく、つまり、「翻訳者がついでに講師をしている」のでも、「講師が片手間に翻訳をしている」のでもなく、私は「翻訳者であり、講師」です。

 

そんな風に、私の中で答えが明確になっているため、「なぜセミナーを、」という疑問に対して、即答、できませんでした。

 

 

 

さて、今回のセミナーはさておき、翻訳業と講師業を一般的に比べると、金銭的な面では、翻訳業のほうが、はるかに利益が高いかもしれません。

 

 

大学講師は肩書きのため?、とよく言われます。

履歴書に書けるから?

 

 

イエイエ、正直、私には、もう履歴書は、必要ありません。生涯の仕事、骨をうずめる仕事である「ユー・イングリッシュ」が確定した以上、もはや、人に見せるための履歴書や肩書きは、不要と考えています。

 

 

さて、冒頭の疑問へのお返事です。

 

私がセミナーを開くのは、次の理由によります。

 

 

「テクニカルライティングを日本全体に広めるため」、です。

 

 

私のまわりの方々には、もう十二分に、テクニカルライティングの考え方や手法が広がっていますが、日本全体を見渡すと、3C(正確・明確・簡潔)に気をつけて仕事を行っている人は、ほんの一握りと思います。

 

今、自分の身体が動くうちにしっかりと働いて、テクニカルライティングを広く知っていただいて、恐れながら、日本全体の英語での技術発信力を、ぐーっと一気に、引き上げたいと思います。

 

私は日本人ですし、日本人であることを好いていて、日本を愛しています。そんな土地に私ができることは、短期間で、日本全体のテクニカルライティング力を大幅に引き上げる手伝いをすること、です。

 

それが終われば、私の「必死」な感じの仕事の使命は、おおかた終わるものと思われます。

 

 

(ちなみに、弊社のホームページ、英文は作らないの?自分で訳せばよいのに、などと尋ねられることがありました。今のところ英文HPの必要性を感じていないのは、上のことが理由です。海外の人たちではなく、まずは日本企業、日本の人たちの役に立ちたいためです。)

Powerful!


数日前、拙著「特許翻訳英文作成教本」のご感想を記載させていただいた中に、次のフレーズがありました。

 

「何人もの特許翻訳者が恩恵に預かれるでしょう。本の力はパワフルですね。」

 

昨年ヒットしたディズニーの映画のセリフにも、次の表現がありましたね。

 

「愛の力は そう パワフルさ。」

 

 

Powerful

 

 

この英単語、つい先日、私がとても好きになったところでした。

 

 

ある大学の非常勤講師を務めることになりました。最近は集中講義に出かけていましたが、来年度は、レギュラーの授業を担当します。

 

そこで先日、現在担当されているネイティブ講師の方とのお打ち合わせに行きました。その方の実際の授業を見せていただき、どのようにすれば、私のような「日本人講師」と、その方のような「ネイティブ講師」が、共に協力をして、それぞれの強みを生かし、真に効果の高い論文ライティングの授業が構築できるか、を探りました。

 

建設的な、議論でした。私たちが向いている方向はただ一つ、「学生にとって最高の学びの環境を作り上げること」。

利害なく同じ方向を向けることを、とても気持ちよく、感じました。このような考えを持った素晴らしいネイティブ講師の方と出会うことは、初めてです。

 

さて、その先生との「論文英語」についての議論の中で、ありがちな日本人英語や、論文英語のあるべき表現例について話し合っていたところ、次のように、おっしゃいました。

 

実は私、ネイティブの方の口から出る言葉、すべてメモしたくなるのですが(いつまでも、英語への憧れが強いんですね)、次の1文は、特に即座に、メモをしました。

 

 

 

Verbs are powerful.

 

 

 

私がこれまで、テクニカルライティングの重要ポイントとして伝えてきた「良い動詞を使いましょう。」「強い動詞を使いましょう。」「静的な動詞ではなく、ダイナミックな動詞を使いましょう。」

 

その理由を、「パワフル」、という言葉を使って、端的に、描写されました。

 

 

私が過去に言っていた、Put verbs in action. Use dynamic verbs rather than static. などよりも、ずっとずっと、心に届く、フレーズだと思いました。

 

もう一度。

 

 

Verbs are powerful.

 

 

 

こんな表現をサラリと言えるところ、やはり生のネイティブは、違うなあ、と思ったりもしました。

(なお、ネイティブなら誰でも良い、という意味ではありません。日本人英語の問題と、科学技術英語ライティングをきちんと理解したネイティブの方ならでは、です。)

 

ちなみに、その先生の英語表現を、結構な数、ノートにメモしていました。

 

きっとその先生は、「次年度の英語授業プランについてメモしているんだろう」と思っていたでしょうが、私は実は、話しながら、「ネイティブ英語」に飛びついて、その魅力を、メモしていました(笑)。

 

 

「ノンネイティブはノンネイティブの道を行く、ネイティブ以上に、正しく書く」

これらを普段の翻訳実務では、モットーにしています。それでもいつまでも、やっぱり、私には憧れなんですね、ネイティブの、生の英語。

 

 

メモしたネイティブ口頭表現の一例です。

 

Questions are the center of science.

 

(ネイティブ講師の方の授業より。「科学とは・・・」、についての説明の部分でした。the centertheが生きていて、素敵。)

 

 

It might be difficult. No, I shouldn’t say that. Anything can happen.

 

(次年度のコースについて2人で検討しているとき、もっとこうなれば、学生さんにとって効果的ですね、という内容を議論していました。「国の決まりの都合でそれは難しいかもしれない。いや、あきらめることはない。無理ということなどない。」、という、そのネイティブ先生のつぶやきをメモ。)

 

 

Anything can happen.

 

 

英語は、表現のみならず、思考も、やはり素晴らしいですね。

 

 

今日のブログの内容は、少しマニアックで、分かりにくかったでしょうか?

 

英語の素晴らしさに生で触れることができた、良いお打ち合わせの一日でした。

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